2023.09.13
ドメインパワーが上がらない原因は?対処法15選とNG施策を徹底解説!
ドメインパワーはSEO対策において重要な項目の一つ。Webサイト内にある記事の検索順位を左右する、大きな要因です。
しかし、「様々な施策を試しているのに、ドメインパワーが上がらない」と、悩んでいる人は少なくありません。
本記事では、ドメインパワーが上がらない原因と対処法を初級・中級・上級別に15つ紹介します。
一つ一つ対処していくことでドメインパワーが上がり、より強いWebサイトになるでしょう。ドメインパワーでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
ドメインパワーとは?
ドメインパワーとは、Webサイトが検索エンジンからどのくらい信頼されているかを表す、ドメインの強さの数値です。
被リンクプロフィールの強さを計測するドメインレーティング(DR)、検索エンジンからどう評価されているのかが分かるドメインオーソリティ(DA)などの指標を用いて計測します。
0~100のスケールで表示され、一般的に30未満だと低評価、50以上だと高評価であるとされています。
なお、ドメインパワーは検索エンジンを運営しているGoogleなどの企業がオフィシャルに発表しているものではありません。
ドメインパワーを計測するツールは複数あり、数値はツールによっても変動します。おすすめツールに関しては、記事末の『ドメインパワーを調べる方法【おすすめのツール】』をご覧ください。
ドメインパワーの歴史
ドメインパワーの始まりは、Googleが1998年に独自の指標として導入したアルゴリズム・ページランクです。
相対的なウェブページの人気度、重要度、信頼度などを0~10のスケールでランク付けしたもので、この数値が高いほどドメインパワーが高いとされていました。
以前はGoogleツールバーを利用して各ウェブページの評価を確認することができましたが、2016年に数値の一般公開が廃止されています。
廃止した一つの理由として、数値を上げるために低品質なコンテンツの量産、低品質な被リンクなどのブラックハットSEOが横行したことがあげられます。
ページランクによる評価は一般公開されなくなりましたが、アルゴリズム・ページランク自体は2023年もシステムの一部として稼働中です。
ドメインパワーの現状
ページランクの0~10のスケールが廃止されましたが、ドメインレーティング(DR)、ドメインオーソリティ(DA)などの指標は残されています。
2023年現在は、ページランクによる評価の代わりにドメインパワーと呼ばれるものがウェブサイトの強さを計測するうえで重要な指標となっています。
実際にドメインパワーの数値が高いほど、「検索順位を獲得しやすい傾向にある」「クローラーが頻繁に訪れる傾向がある」と言われており、メリットが多いです。
ドメインパワーは簡単には上がらない
ドメインパワーを短期間で上昇させることは難しく、早くても3~6ヶ月ほどはかかるといわれています。
サイト立ち上げから1年以上経過しているにもかかわらずドメインパワーが0のままであるケースもあり、単にコンテンツの量産、定期的な更新をするだけではドメインパワーは上がりません。
ドメインパワーが上がらない原因と、正しい対処法を知っておく必要があるでしょう。
【初級編5選】ドメインパワーが上がらない原因と対処法
最初はドメインパワーが上がらないときの、初歩的な原因と対処法を紹介します。
なぜこれらの項目がドメインパワーの上昇に関係するのか、理由とともに対処法も解説します。
SEO対策の根底にあるのは、ユーザーの利便性や利益の追求をするユーザーファーストの考えです。これらを踏まえて、具体的に見ていきましょう。
ドメインをSSL化する
SSL化をすることで、個人情報の漏洩、なりすまし、通信内容の改ざん、マルウェア、フィッシング詐欺などを防ぐ効果があります。
セキュリティ向上に繋がり、ウェブサイトを利用するユーザーの安全性が高まるため、検索エンジンからの信頼度が高まります。
基本的なことではありますが、ドメインパワーの上げるためには欠かせない対策です。
利用しているドメイン取得サービスごとにSSL化の手順は変わるため、利用しているサービスサイトをよく確認することがおすすめです。
基本的には、ドメインを設定する際に同時にSSL化を申請する方法、ドメイン設定後にSSL設定をする方法の2つがあります。
パーマリンクを最適化する
クローラーが記事の情報を収集する際に、URLと記事内容の整合性・関連性についても分析している可能性が高いといわれています。
URLを記事内容に関連する半角英数字で作成することで、ドメインパワーの上昇に期待できます。
例えば、心理学記事のパーマリンクには「psychology」を、不動産売買記事のパーマリンクには「real-estate」を含めると良いでしょう。
過去に作成した記事も、パーマリンクの最適化を行うことがおすすめです。
サイトの更新頻度を高める
常に最新の情報に保つことは、ユーザーの利便性と利益の追求するうえで重要なポイントです。
Google検索エンジンも、常に最新の情報を掲載しているサイトに対する評価が高くなると言われているため、サイトの更新頻度を上げることは有効といえるでしょう。
こまめにキーワード検索をかけて上位の記事が掲載している情報をチェックしたり、現在のユーザーのニーズを考えて必要な情報を足したりすることがおすすめです。
なお、サイトの更新頻度を高めるために日付を変えたり、一部を修正したりするだけだと、逆に悪い評価を受けてしまう可能性があります。
ロングテールキーワードで記事を書く
ロングテールキーワードとは、3単語以上を利用かつ月間の検索ボリュームが1,000回未満と少ないキーワードを指します。
検索ボリュームが少ないことから競合の数も少なく、ビックキーワードよりも検索上位を狙いやすいです。
少ないコスト投資で検索上位を獲得できる可能性があり、新規サイトやドメインパワーが低いサイトは特に目を付けるべきポイントとなります。
ロングテールキーワードを決めるためには、まず軸となるキーワードを決めたあとに無料ツール「キーワードプランナー」などを利用して探すことがおすすめです。
コンテンツの質を高める
ユーザーのニーズを予測し、利便性や利益を追求したコンテンツを作成することでドメインパワーが上がります。
他のサイトとほぼ同じ情報ばかりを掲載しているサイトなど、分かりきった情報ばかりを載せても滞在時間は伸びません。
他社のサイトでは得られないエピソード、情報が掲載されていたり、専門性があったりするウェブページが評価される傾向にあります。
ユーザーが気になること、知りたいことを調査したうえで、正しい情報を掲載し、体験談や専門性などの付加価値を付けることでドメインパワーの上昇が見込めるでしょう。
【中級編5選】ドメインパワーが上がらない原因と対処法
初歩的な原因を解決した次に、以下の5つの要素について確認してみましょう。
具体的に解説します。
質の良い被リンクを獲得する
検索上位を獲得するために重要なことは、質の良い被リンクを獲得することです。
ユーザーが他者に共有したいと思える記事を作成することで、SNS拡散などにより良質な被リンクを得られます。
また月間PV数が多いサイトから被リンクを獲得することも有効です。この場合は被リンク営業を行うことが、有効でしょう。
良質な被リンクの獲得は近年ドメインパワーを上げるためにより重要になってきていると言われており、取り組むべき項目でもあります。
しかし、悪質な被リンクを獲得すると、Googleからペナルティを受ける可能性があるため控えましょう。
被リンク獲得にお困りの方必見!「被リンク獲得営業代行サービス・SakuLink」は、質の良い被リンクだけを獲得してくれます。
「被リンク獲得のための営業のかけ方が分からない」「良質な被リンクを、社内リソースを使わすに獲得したい」という方におすすめなのが、被リンク獲得営業代行サービス・SakuLinkです。
依頼主のサイトに合ったホワイトハットSEOを行っている良質なサイトをピックアップし、実際に被リンク営業までしてくれるサービスとなっています。
リストアップから実際の営業まで、全て丸投げが可能なので、社内リソースを割く必要もありません。
本記事でも紹介したように、被リンクはSEO対策において重要な役割を持っています。良質な被リンクだけを効率よく獲得したい場合は、SakuLinkの使用を検討してみましょう。
ページの表示速度を上げる
ページの表示速度とは、検索結果ページからURLをクリックして実際にウェブページが表示されるまでの時間を指します。
ページの読み込み時間を最適化します。表示の速いサイトはユーザーの満足度を高め、ウェブ全体の質を向上させます(特にインターネット接続速度が遅い場合)。
引用:Google検索に関するドキュメント|Google検索セントラル
ページ表示を待っている間にユーザーが離れることもあり、ユーザーの利便性が低くなります。
改善方法としては、以下の方法があげられます。
- ブラウザのキャッシュを活用すること
- 不要な項目を削除しソースコードを軽量化すること
- 画像ファイルの容量を抑えて最適化すること
- スマートホン等でウェブページを高速表示するためにAMPを実装する
表示速度を調べるためには、「Google Analytics」「Google PageSpeed Insights」などのツールを利用することがおすすめです。
E-E-A-Tを意識したサイトを作る
E-E-A-Tとは、Googleの品質評価ガイドラインに記載されている良質な記事作成における重要な4つのポイントの頭文字です。
- 経験(Experience)|独自の経験談やエピソード
- 専門性(Expertise)|ドメインが特定のテーマに精通しているか
- 権威性(Authoritativeness)|誰が述べているのか
- 信頼性(Trustworthiness)|正確性・透明性が高いか
この4つのポイントが、Googleで検索上位を獲得する上で必要不可欠とされています。
General Guidelinesの26ページ目では、PQ評価において「信頼性」が最も重要であると記載されていました。
Experience, Expertise, Authoritativeness and Trust (E-E-A-T) are all important considerations in PQ rating. The most
important member at the center of the E-E-A-T family is Trust.
引用:General Guidelines(P26)
記事制作、サイト構築の際にはこの4つのポイントを意識することで、ドメインパワーの上昇が期待できるでしょう。
既存記事の古い情報を削除し、最新情報を追記する
過去に作成した記事の古い情報を削除し、最新情報を追記することもドメインパワーを上げるために重要です。
作成した当時は高品質な記事であったとしても、時間が経過すればその記事に掲載されていることが「嘘」となることもあります。
例えば2020年~2022年頃の世界的な感染症流行に関して、海外に渡航する際に必要書類や対応が数ヶ月おきに変わる時期がありました。
このときに古い情報を掲載したままのページがあると、ユーザーが不便や不利益を被る可能性があると判断されドメインパワーは上がらないでしょう。
このように更新頻度が高い情報を扱うときは、いつ執筆した情報なのかを記載すると親切です。必要な情報が足りていないときはリライトをしましょう。
内部リンク設計を整える
内部リンク設計を整え、よりユーザーの利便性を上げるサイト構築を心がけることでドメインパワーの上昇が見込めます。
内部リンクを張る上で注意すべきポイントは、以下の3つです。
- リンク先とリンク元の記事の内容に関連性があるか
- ユーザーにクリックされているか
- ユーザーに有益なリンクを設置しているか
内部リンクが適切に設置できていれば、サイト滞在時間が延びます。サイト滞在時間が伸びれば優れたコンテンツであると判断され、ドメインパワーが上昇するでしょう。
逆にユーザーにクリックされなければ意味がありません。「Google Analytics」で確認しましょう。
【上級編5選】ドメインパワーが上がらない原因と対処法
ここまで紹介した原因をチェックしたら、次はUIやデザインなどサイトの中心部に関する問題点も洗い流していきます。
詳細を見ていきましょう。
信頼ができるWebサイトへリンクを送る
一次情報を発信している信頼できるウェブサイトへの発リンクを送ることも、ドメインパワーを上げるために重要な手段です。
信頼できる情報源への発リンクは、近年重要視されているユーザーエクスペリエンスや、ユーザーの利便性に貢献できると考えられます。
一次詳報を発信しているウェブサイトとは、govドメインやgov.jpドメインなど政府が利用するサイトなどを指します。
嘘の情報や信憑性の低い情報を扱うサイトに発リンクするのではなく、信頼できるサイトに繋げることができれば、ドメインパワーの数値に良い影響が出るでしょう。
UIやデザインを見直す
行間が全く空いていないUI、配色、リンクが分からないなど不親切な設計である場合は見直しが必要です。
いくら高品質のコンテンツを作成したとしても、ユーザーに伝わらなければ意味がありません。
ユーザーから得たい情報を探すために時間がかかると判断されれば、即刻サイトから離脱されると考えましょう。
滞在時間や離脱率は、SEOに大きく影響します。ユーザーが利用しやすい環境を整えることで、ドメインパワーの数値に良い影響がでるといえます。
低品質コンテンツを削除やno index処理してサイト全体の質を上げる
低品質コンテンツを削除したりno index処理したりすることは、サイト全体の質を上げるために必要不可欠です。
品質が良いコンテンツの割合が高くても、低品質なコンテンツがあれば「このサイトはクオリティが低い」と判断される可能性があります。
- ①アクセス数が少ない
- ②滞在時間が短い
- ③更新頻度が低すぎる
- ④情報量が1,000文字未満と少ない
- ⑤離脱率が高い
上の要素がある記事は対処が必要です。
削除をするか、インデックスから削除するためのno index処理を行いましょう。
サイト全体の流入数を上げる
サイト全体の流入数を上げることで、ドメインパワー上昇が期待できます。
Googleの検索結果は10件ごとに表示されるため、11位以下はユーザーからほとんどクリックされません。まずは検索結果で10位以内を獲得できる記事執筆に注力しましょう。
10位以内を獲得できるキーワードでコンテンツを作成し、実際に10位以内を獲得できるコンテンツが増えてきたら徐々に高い順位を狙うことがおすすめです。
先ほど紹介した『ロングテールキーワードで記事を書く』を参考に、キーワード選びをしましょう。
長期間運営し続ける
SEO対策としてドメインパワーを上げる施策をしても、短期間で効果は出ないため、長期間運営する体制作りが必要不可欠です。
Googleにおいては、新規サイトよりも運用歴が長い歴史のあるサイトのほうが評価されやすい傾向にあります。
ただしドメインが古ければ高評価をもらえるわけではありません。
中古ドメインの中には過去にペナルティを受けたものもあり悪影響を受ける可能性もあります。
地道に記事を更新し、徐々に上げていきましょう。運用歴が長くなるほど被リンクの数も増えて、相乗効果が期待できます。
ドメインパワーを上げるためのNGな施策
おすすめできないドメインパワーの施策を2つまとめました。
これらの施策は、ドメインパワーが低下する可能性もあるため注意が必要です。詳細を見ていきましょう。
低品質なコンテンツを更新・放置し続ける
閲覧数が少ない、情報が正しくない、離脱率が高いなどの低品質なコンテンツを更新したり、放置したりすることはドメインパワーに悪い影響を及ぼします。
低品質なコンテンツを更新しても意味がありません。過去に作成した時点では高品質だったとしても、現在は低品質である可能性もあります。
常に最新の視点から記事を分析し、削除したり最新情報を入れたりしましょう。
関連性のないサイトや低品質なサイトからの被リンクを獲得する
関連性のないサイトや、ブラックハットSEOを行っているなど低品質なサイトからの被リンクはドメインパワーが上がらない原因となります。
自社サイトと関連性のあるテーマかつ、ホワイトハットSEOを行っている流入数の高い高品質なサイトからの被リンクを獲得してください。
長期間運営することで高品質な被リンクも増えていきます。
短期間で良質な被リンクを増やす場合は、営業を欠けることも視野にいれましょう。
被リンク獲得にお困りの方必見!「被リンク獲得営業代行サービス・SakuLink」は、高品質な被リンクだけを獲得してくれます。
「被リンク獲得のための営業のかけ方が分からない」「良質な被リンクを、社内リソースを使わすに獲得したい」という方におすすめなのが、被リンク獲得営業代行サービス・SakuLinkです。
依頼主のサイトに合ったホワイトハットSEOを行っている良質なサイトをピックアップし、実際に被リンク営業までしてくれるサービスとなります。
リストアップから実際の営業まで、全て丸投げが可能なので、社内リソースを割く必要がありません。
本記事でも紹介したように、被リンクはSEO対策において重要な役割を持っています。良質な被リンクだけを効率よく獲得したい場合は、SakuLinkの使用を検討してみましょう。
ドメインパワーを調べる方法【おすすめのツール】
ドメインパワーを調べる方法としておすすめのツールは以下の5つです。
- 「Domain Authority Checker」Ahrefs社提供・王道のSEO分析ツール
- 「UberSuggest」会員登録をしなくても利用可能
- 「パワーランクチェックツール」ゲストの場合は1日3回無料
- 「Moz」会員登録で1ヶ月に10回まで計測が可能
- 「Majestic」Majestic独自の指標で無料チェック
無料でお試しできるツール、簡易的な調査なら無料で開放しているツールがあるので、実際に利用してみて使いやすいものを選びましょう。
ドメインパワーが上がらない原因まとめ
ドメインパワーが上がらない原因はさまざまです。
何か一つが原因となっているのではなく、複合的な要因であるケースも考えられます。一つ一つ地道に潰していくことで、ドメインパワーの上昇が期待できるでしょう。
ただし1~2ヶ月で上昇することは、まずありません。短くても半年ほどの時間を見て、地道に頑張っていく必要があります。
本記事で紹介した内容をもとに、ドメインパワーを上げていきましょう。