2023.09.13
ドメインパワーの上げ方11選!ドメインパワーを調べる方法から平均・目安、上げるメリットまで解説
サイトのアクセス数増加には欠かせない、ドメインパワー。
検索エンジンで記事を上位に表示させるために、近年ドメインパワーがより重要な要素になってきています。
しかし、「ドメインパワーが上がらない」「そもそもドメインパワーは重要?」と、悩みや疑問を持っている人は多いでしょう。
本記事では、サイトのアクセス数を左右するドメインパワーの上げ方とともに、メリットやドメインパワーの調査方法についてご紹介します。
検索順位が上がり、アクセス数が増えれば、自社製品の宣伝や売上の上昇などさまざまな恩恵を得られるでしょう。
目次
ドメインパワー(DR)とは?
ドメインパワーは、ドメイン(サイト)に対する検索エンジンからの信頼度を0~100までのスケールで数値化したものです。
サイト内のページ数、コンテンツの質、被リンク数、運営年数などの項目を考慮し、「このドメインは信頼できるのか」を評価していると考えられています。
なおドメインパワーは、Googleがオフィシャル発表している指標ではありません。いくつかのツールで計測することが可能ですが、ツールにより算出される数値は変化します。
ドメインパワーが変動することでサイトにどのような影響が及ぶのか、詳細を見ていきましょう。
公開したページが検索上位に表示されやすくなる
ドメインパワーの数値が高くなるほどユーザーのニーズを満たせる記事だと判断されるため、公開したページが検索上位に表示されやすくなります。
ドメインパワーが高いということは、すなわち検索エンジンからの信頼度が高いということです。
反対にドメインパワーが低いサイトの場合は、上位に表示されにくい傾向にあります。優先的にアクセスされず、SEOでの集客効果が見込めません。
検索エンジンに登録されるまで(クローラーが回るまで)の時間が短くなる
ドメインパワーが強いサイトには、クローラーが頻繁に訪れます。
クローラーとは、インターネット上を徘徊し情報を収集しているシステムです。収集された情報を元にして、検索結果を表示しています。
ドメインパワーが強ければ、1時間後には検索上位に表示されているケースも0ではありません。
しかしドメインパワー(DR)が低いサイトだと、クローラーがくるまでに1日かかることもあります。
ドメインパワーの上げ方11選!
ドメインパワーを上げる方法を、11つまとめました。
- E-E-A-Tを意識し、検索エンジンから高評価を受けるページを作成する
- 記事数(ページ数)を増やす
- 文字数を増やす
- 上質な被リンクを獲得する
- サイト内で特に順位を上げたいページに評価を集約させる
- 更新頻度を担保する
- SEOに強いサイト構造にする
- サイトを長期間運営する
- 低品質コンテンツを削除するか、no index処理する
- 低品質なリンクを否認する
- 優れたユーザーエクスペリエンス(UX)を提供する
具体的にどのように上げて行くのかを、見ていきましょう。
E-E-A-Tを意識し、検索エンジンから高評価を受けるページを作成する
ドメインパワーを上げるためには、記事を良質なものにすることが必要不可欠です。
Googleの品質評価ガイドラインでは、良質な記事作成において以下の4つのポイントが重要であるとしています。
- 経験(Experience)記事の内容に経験談が盛り込まれているか
- 専門性(Expertise)サイトが特定のテーマに特化しているか
- 権威性(Authoritativeness)「誰が」述べているのか
- 信頼性(Trustworthiness)正確性、透明性があるか
上の4つのポイントを意識してコンテンツを作成しましょう。
Experience, Expertise, Authoritativeness and Trust (E-E-A-T) are all important considerations in PQ rating. The most
important member at the center of the E-E-A-T family is Trust.
引用:General Guidelines(P26)
なおPQ評価において重要な上の4つのポイントの中で、最も重要であるのが「信頼」としています。
品質評価ガイドラインの観点から見ても、検索エンジンからの信頼度を数値化したドメインパワーを上げるのは、極めで重要であるといえるでしょう。
記事数(ページ数)を増やす
E-E-A-Tを意識した良質な記事を増やしていくことが、ドメインパワーを上げるうえで重要です。
関連性の高いキーワードを増やしていくことで、サイトの専門性をアピールすることにも繋がるでしょう。
なお低品質な記事を増やすことは、かえって低評価になる可能性が高いです。E-E-A-Tを意識し、ユーザーに貢献できる記事を制作する意識が必要不可欠となります。
文字数を増やす
文字が少ない記事は情報が少なく、また内容が薄いケースが多いです。
つまり文字数が少ない記事はユーザーにとって価値がないと判断され、低評価をつけられかねません。
Googleの記事の品質評価の根底にある考えが、「ユーザーファースト」です。先ほど紹介したE-E-A-Tも、ユーザーが得られる利益を意識しているといえます。
文字数を増やすことで情報量が増え、ひいてはユーザーのあらゆるニーズに応えられられる記事だと判断されます。
またユーザーがサイト内に滞在する「滞在時間」も伸び、ドメインパワーの上昇が期待できるでしょう。
ただし、内容が伴わない文章を、文字数を増やすためだけに羅列するのは逆効果になるので注意しましょう。
上質な被リンクを獲得する
被リンクとは、自社サイトが別サイトからリンクされることです。上質な被リンクを獲得することで、サイトの信頼度を上げることができます。
特にドメインパワーが大きいサイトからの被リンクを獲得できると、信頼度が高まるでしょう。
逆に言えば低品質な被リンクは、自社のサイトの評価を下げることにつながりかねません。被リンク増殖ツール、関連性のないサイトのフッターの被リンクなどは低品質と判断されます。
営業などをかけて、上質な被リンクを獲得するための努力が必要です。
被リンクの獲得に難しさを感じている人に知ってほしいサービスが、被リンク獲得営業代行「SakuLink」。
ホワイトハットにこだわった高品質な被リンクの獲得、ノウハウの提供などを行っているサービスです。
有効な被リンクのリスト作成から営業代行まで、すべて請け負ってくれます。以下のリンクからサービスの詳細が確認できるため、まずは一度ご覧ください。
サイト内で特に順位を上げたいページに評価を集約させる
サイト内で特に順位を上げたい記事に評価を集約させるのも、ドメインパワーを上げるために有効です。
Google検索エンジンには、「リンクを受けたページが検索エンジンからの評価が高まる」といった性質があると言われています。つまり、サイト内に特定のページに特に順位を上げたいページをリンクすることで、順位を上げたい記事に評価を集約させられます。
しかし闇雲にリンクを貼り付けること、ユーザーの利便性を損なうため注意が必要です。閲覧のしやすさを考え、関連性のある記事にリンクすることを心がけましょう。
更新頻度を担保する
更新頻度はドメインパワーの数値に影響を与えると言われています。
ユーザーファーストの観点から、情報は常に最新の状態であることが望ましいとされていためでしょう。ユーザーの利便性の向上に貢献していると判断され、評価が高くなります。
しかしテキストの軽微な修正のみなど、意味のないページの更新は評価を低くする可能性が高いです。更新日のみの変更などではなく、情報は最新の状態か、ユーザーにとって最適な記事かを常に考える必要があります。
SEOに強いサイト構造にする
記事の内容だけではなく、サイト全体の構造が分かりやすいかを考える必要があります。ユーザーの利便性の向上に繋がることはもちろん、クローラーの巡回もよりスムーズになる効果が期待できます。
SEOに強いサイト構造をつくるうえで重要なポイントを、以下にまとめました。
- キーワードを意識した階層の作成
- サイトマップを作成
- テーマ・カテゴリを作成しページの振り分けを行うこと
- 最大3クリックであらゆるページに移動できること
- 記事に関連記事のリンクをはること
サイトは複雑ではなく、簡易的な構造であることが望ましいです。
「第一階層:トップページ」「第二階層:テーマ・カテゴリ」「第三階層:記事」など、情報にたどりつきやすくする工夫をしましょう。
サイトを長期間運営する
ドメインの運用歴は長い方が信頼を獲得しやすいです。
長く運営するほど、記事数、被リンク数も増えてくるためドメインパワーの上昇が期待できます。なおドメインの運用歴のことを、「ドメインエイジ」と呼びます。
またドメインパワーを上げるためには、基本的に長期的な時間が必要です。そのため長期的に運用するための運営体制を整えておくことが望ましいです。
低品質コンテンツを削除するか、no index処理する
質の高い記事の制作とは反対に、低品質なコンテンツを削除するか、検索結果に表示をしないようno index処理をしましょう。
例えば古くから運営をしている長期サイトの場合、現在のSEOにはそぐわない記事も多数あります。既に提供していない自社サービスを宣伝する記事も、中にはあるでしょう。
2000年代から運営しているサイトの場合は、当時主流だったブラックハットSEOを駆使した記事もあるかもしれません。
そのような低品質な記事がドメイン内に存在すると、低評価を受ける可能性があります。削除をするか、no index処理をして、サイト全体の品質を保ちましょう。
低品質なリンクを否認する
ドメインパワーを上げるために、低品質なリンクを削除することがおすすめです。
スパムサイトなどの質の低いサイトから被リンクを受けていると、Googleの規約に違反していると捉えられペナルティを受ける可能性があるためです。
リンクを削除することが、1番確実な方法となります。万が一リンクが削除できない場合は、Google Search Consoleを使用しリンクを受けないよう拒否しましょう。
優れたユーザーエクスペリエンス(UX)を提供する
SEOに強いテンプレートデザインを使うなど、優れたユーザーエクスペリエンス(UX)を提供を提供しましょう。
記事の質自体は良くても、サイトのUIが悪く見づらい状態だとユーザーの離脱に繋がります。
スムーズなスクロール、快適な画像の読み込み、文字が読みやすいデザインを意識することで滞在時間や直帰率の改善が期待できます。
ドメインパワーを調べる方法
ドメインパワーを調べる方法を紹介します。おすすめするツールは、以下の4つです。
詳細を見ていきましょう。
Ahrefsで調べる方法
Ahrefs Site Explorerで調べる方法を、以下にまとめました。
- サイトエクスプローラーから、チェックしたいサイトのURLを入力
- 検索(虫眼鏡マーク)をクリック
- DRのスコアが表示される
DRの欄に数値が記載されており、そちらがドメインパワーです。
Mozで調べる方法
Mozで調べる手順を紹介します。
- 「Enter a URL」と記載のある欄にURLを貼り付ける
- 「Get free Link date」をクリック、もしくはEnterキーをおす
- 結果が表示される
手順は上記の2つだけです。Domain Authorityの箇所にある数値が、いわゆるドメインパワーです。DOMAIN AUTHORITYはドメイン(サイト全体)、PAGE AUTHORITYは個々のページの評価となります。
パワーランクチェックツールで調べる方法
パワーランクチェックツールで調べる方法を紹介します。
- ボックスにURLを貼り付ける
- 検索ボタンをクリックする
- 結果が表示される
ゲストユーザーの場合、1日3回までドメインパワーのチェックが可能です。無料登録をすることで、1日10回の上限となります。
Semrushで調べる方法
Semrushでドメインパワーを調べる手順を、以下にまとめました。
- Semrushのサイトを開きアカウント登録をする
- 検索ボックスにURLを入れて検索をかける
- 結果が表示される
Authority Scoreの箇所にある数値が、ドメインパワーです。無料お試し期間があるため、最初のうちは0円で利用可能です。
ドメインパワーの平均・目安とは?
スコア | 評価 |
30未満 | 悪い |
30~40 | 低い |
40〜50 | 平均 |
50〜60 | 高い |
60〜70 | 非常に高い |
80以上 | 優秀 |
ドメインパワーの平均数値は40〜50と言われています。それぞれの数値の目安を、上の表にまとめました。
新規サイトを立ち上げた場合は、ドメインパワーが0の状態から始めることとなります。
利用するツールによってドメインパワーの数値に差が出ることは、覚えておきましょう。
絶対的な数値としてみるのではなく、「競合と比べてどうか」など相対的な数値として参考にする視野を持つこともおすすめです。
ドメインパワーを上げるメリット
ドメインパワーを上げるメリットを、振り返りましょう。大きなメリットは、以下の3つです。
具体的に見ていきましょう。
検索結果で上位を獲得しやすくなる
ドメインパワーが高いサイトほど、上位を獲得しやすくなる傾向があります。
検索上位に表示されることによりアクセスが増え、自社サービスの周知、商品の売れ行きなどに良い影響を与えられるでしょう。
信頼性の高い記事を作り上げることで、「また困ったらこのサイトを見に来よう」とするユーザーも増えるはずです。
インデックスされるのが早くなる
ドメインパワーの数値が上昇すると、クローラーの巡回が早くなるためインデックスされる時間が短くなります。
ドメインパワーの数値が高いと、記事の公開から1時間後に検索上位に表示されているケースも少なくありません。
検索結果反映までの時間を短縮できると、結果がすばやく得られます。
検索エンジンのクローリングの頻度が上がる
ドメインパワーが上げるとクロージングの頻度が上がります。検索結果にもすぐ記事が反映され、上位を狙える機会が増えるでしょう。
逆にドメインパワーの数値が低いと、Googleが「検索結果に表示する必要がない」と判断し、なかなか検索結果に反映されません。クロールバジェット(1つのサイトでクロールできる上限)に達していなくても、クローリングされません。
ドメインパワーを上げる際に注意すべきこと
次はドメインパワーを上げる際に注意すべきことをまとめました。主に気をつけるべきポイントは、次の3つです。
悪質サイトからの被リンクは特に注意すべきポイントです。詳細を見ていきましょう。
悪質サイトからの被リンクは、ペナルティを受ける可能性がある
先ほども記載したように、悪質なサイトからの被リンクはペナルティを受ける可能性があります。低クオリティな記事が多いサイト、スパムサイトから被リンクをもらってもドメインパワーはまずあがりません。
そのため常に上質なリンクのみを獲得する必要があります。しかし「良質なリンクとは?」「営業をかける時間がない」と悩む人は多いです。
そこでおすすめできるサービスが、被リンク営業代行の「SakuLink」です。WEBコンサルティングに精通したプロが、上質な被リンクのみを獲得してくれる代行サービスとなります。
リスト作成から営業まで丸投げが可能で、被リンクに関する知識に不安が残る人も安心してお願いできるでしょう。詳細は以下のページをご覧ください。
ドメインパワーが上がるまでには時間がかかる
ドメインパワーは、1日、1ヶ月で簡単に上がるものではありません。特に運用歴が短いサイトほど、ドメインパワーを上げることが難しいです。
一般的には、ドメインパワーを上げる施策をうってから3ヶ月後から徐々に上がり始めると言われています。長期的な運営体制を持ち、地道に続けていくことが大事です。
ドメインパワーが上がっても上位を獲得できないことがある
ドメインパワーが上昇しても、上位を獲得できないこともあります。ドメインパワーはあくまでも検索順を上昇させる可能性のある要因のひとつ。
ドメインパワーと検索順位の結果は、あくまでも相関があるだけであり因果関係はありません。
記事の質など、複数の要因が絡み合っています。ドメインパワーにこだわらず、良質なコンテンツの作成を意識しユーザーファーストのサイト構築を心がけることが重要です。
これらを意識することで、ドメインパワーにも良い影響が出てくるでしょう。
ドメインパワーの上げ方まとめ
ドメインパワーとは、ドメインが検索エンジンからどれほど信頼されているかを0~100のスケールで数値化したものです。
Googleが公式に発表しているものではなく、ドメインパワーを測るためのツールはいくつも存在します。
ドメインパワーを上げることで、検索順位が上がりやすくなるなど、メリットはいくつもあります。
本記事で紹介した注意点をしっかり読み込み、ペナルティを受けないようドメインパワーをうまく利用し検索順位を上げていきましょう。