検索ボリュームの調べ方|無料ツールから選定活用まで

キーワードの検索ボリューム(月間検索数)を把握することは、SEO記事で成果を出すための第一歩です。ボリュームを無視して記事を書くと、誰にも読まれないか、競合が強すぎて上位表示できないかのどちらかになりがちです。

この記事では、検索ボリュームの意味から、無料・有料ツールを使った具体的な調べ方、そしてキーワード選定への活かし方まで、初めての方でも迷わず実践できるよう順を追って解説します。読み終えれば、自分のサイトに合ったキーワードを数字をもとに選べるようになります。

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目次

検索ボリュームとは

検索ボリュームとは、特定のキーワードが検索エンジンで一定期間(主に月次)に検索された回数のことです。「月間検索ボリューム」「月間平均検索ボリューム」とも呼ばれ、ツールによって表記が異なります。

SEOにおけるキーワード選定で欠かせない指標で、需要の大きさ・競合の難易度・想定される流入数を数値で把握できます。たとえばボリュームが多いキーワードは集客力が高い反面、上位表示の難易度も上がりやすい傾向があります。

一方、ボリュームが少ない「ロングテールキーワード(複数の単語を組み合わせた具体的なキーワード)」は競合が少なく、成果につながりやすいケースもあります。検索ボリュームは、コンテンツ戦略の方向性を決める出発点として活用されています。

検索ボリュームの数値は、Googleキーワードプランナーなどの専用ツールで確認できます。
(出典: Google広告 公式ヘルプ「キーワードプランナーを使う」)

検索ボリュームを調べるべき理由

検索ボリュームを把握することは、コンテンツ制作やSEO戦略の出発点となる重要なステップです。「なんとなく書きたいテーマ」ではなく、データにもとづいた根拠のある判断をするために欠かせません。

ここでは、検索ボリュームを調べることで得られる4つの具体的なメリットを解説します。

検索ボリュームを調べるべき4つの理由
  • 狙うキーワードの需要規模を把握できる
  • 上位表示後の流入数を事前に予測できる
  • キーワードの競合難易度の目安になる
  • コンテンツ戦略の優先順位を決められる

狙うキーワードの需要規模を把握できる

検索ボリュームを確認することで、そのキーワードにどれほどの需要があるかを数値として把握できます。ユーザーの興味・関心・ニーズを可視化できるため、マーケティング戦略の根拠データとして活用できます。

需要のないキーワードで記事を書いても、検索流入はほとんど見込めません。事前にボリュームを確認する習慣をつけることで、労力をかけたコンテンツが無駄になるリスクを減らせます。

「良い記事を書けば読まれる」という考え方は半分正解です。需要があるキーワードに絞って発信することで、努力が成果につながりやすくなります。

上位表示後の流入数を事前に予測できる

検索ボリュームとクリック率(CTR:検索結果に表示された際にクリックされる割合)を掛け合わせることで、上位表示時のおおよその月間アクセス数を事前に試算できます。

たとえば、検索ボリュームが6,000のキーワードで5位に表示され、CTRを3%と仮定した場合、月間約180セッション(訪問数)の流入が見込めます。CTRの参照値は業界や検索意図によって異なるため、あくまで目安としてとらえてください。

実際の流入数を正確に把握するには、記事公開後にGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)で実績値を確認するのがおすすめです。

キーワードの競合難易度の目安になる

一般的に、検索ボリュームが大きいキーワードほど競合サイトが多く、上位表示が難しい傾向があります。ボリュームは「需要の大きさ」と同時に「競争の激しさ」も示す指標です。

Googleキーワードプランナーでは「競合性(低・中・高)」を確認できますが、これはSEOの難易度ではなくリスティング広告(検索連動型広告)の競合度を示す指標です。SEO難易度を調べたい場合は、UbersuggestやAhrefsといったツールが提供するKD(キーワード難易度)スコアを参照してください。

検索ボリュームとKDをあわせて確認することが、実務的なキーワード選定の正しいアプローチです。

コンテンツ戦略の優先順位を決められる

複数のキーワード候補のボリュームを比較することで、どのキーワードから取り組むべきかを判断できます。ビッグキーワード(月間数万件以上)・ミドルキーワード(数千〜1万件程度)・ロングテールキーワード(数百件以下)のそれぞれのボリューム帯を把握し、サイトの成長段階に応じた順番を設計することが大切です。

ただし、ボリュームの大きさだけで優先順位を決めるのは危険です。コンバージョン(購買・問い合わせなどの成果)への近さ、すなわちキーワードの商業的な検索意図とのバランスで判断することが重要です。

このセクションのまとめ
  • 需要のないキーワードへの無駄な投資を防げる
  • ボリューム×CTRで流入数を事前に試算できる
  • 競合難易度の目安としても活用できる
  • 優先順位の判断はボリュームと検索意図のバランスで行う
ボリューム調査で得られる4つのメリット

検索ボリュームの規模別・キーワードの特徴

種類月間検索数競合難易度CVへの近さ向いているサイト
ビッグKW10,000回以上△ 非常に高い△ 意図が広く遠い△ 成熟サイト向き
ミドルKW1,000〜10,000回○ 中程度○ バランスが良い○ 成長中サイト向き
ロングテールKW100〜1,000回◎ 低い◎ 明確で成果直結◎ 立ち上げ初期向き
KW規模別:特徴と狙い目サイトを比較

キーワードは検索ボリュームの大きさによって「ビッグ・ミドル・ロングテール」の3種類に分類されるのが一般的です。それぞれ競合の難易度やコンバージョン(CVR:成果につながる割合)への影響が異なります。

各分類の特徴と使い分けを理解することで、自サイトの成長フェーズに合ったキーワード戦略を設計しやすくなります。

3種類のキーワード分類
  • ビッグキーワード(月間10,000回以上)
  • ミドルキーワード(月間1,000〜10,000回)
  • ロングテールキーワード(月間100〜1,000回)

ビッグキーワード(月間10,000回以上)の特徴

「SEO」「ダイエット」のような、単一または短い語句で月間1万回以上の検索がある大型キーワードです。流入数のポテンシャルは最大ですが、ドメインパワー(サイトの信頼性指標)の高い競合サイトが上位を独占しやすい傾向があります。

また、検索意図が広く曖昧なため、商品購入や問い合わせなどの成果に直結しにくいという側面もあります。立ち上げ初期のサイトには難易度が高く、ある程度サイトが成熟してから取り組むのが現実的です。

競合調査をせずにビッグキーワードだけを狙うと、上位表示できないまま時間だけが過ぎるリスクがあります。まずは競合状況を確認しましょう。

ミドルキーワード(月間1,000〜10,000回)の特徴

「SEO 対策 方法」のような2〜3語の複合キーワードで、月間1,000〜10,000回の検索があるキーワード帯です。ビッグキーワードほど競合は激しくありませんが、相応のコンテンツ品質とサイトの信頼性が求められます。

検索意図がある程度絞られており、流入数とCVR(コンバージョン率)のバランスが取りやすいのが最大の特徴です。アクセスが伸び始めたサイトが次のステップとして狙いに行く、いわば「中間的な目標帯域」と言えます。

ロングテールキーワード(月間100〜1,000回)の特徴

3語以上の具体的な複合キーワードで、月間100〜1,000回程度の検索ボリュームを持つキーワードです。競合が少なく上位表示しやすいため、立ち上げ初期のサイトや特定ニッチ領域に特に有効です。

ユーザーの悩みや目的が明確なため、商品購入・問い合わせなどのアクションにつながりやすい傾向があります。単体のボリュームは小さいですが、複数のロングテールキーワードを積み上げることでサイト全体のトラフィックを底上げできます。

  • 競合が少なく上位表示を狙いやすい
  • 検索意図が明確でCVにつながりやすい
  • 複数積み上げでサイト全体の流入を増やせる
このセクションのまとめ
  • ビッグKWは流入最大だが競合が激しく、成熟サイト向き
  • ミドルKWは流入とCVのバランスが取りやすい中間帯
  • ロングテールKWは初期サイトに最適・CVにつながりやすい

季節性・トレンドが検索ボリュームに与える影響

検索ボリュームは季節やトレンド、社会的イベントの影響を受けて大きく変動します。「花見スポット」「確定申告 やり方」などは特定の月に検索数が急増する、典型的な季節性キーワードです。月平均の数値だけで判断すると、実際のニーズの波を見誤るおそれがあります。

Googleトレンドを活用すると、キーワードの検索需要の時系列変化・季節の波形・直近のトレンドを無料で確認できます。定期的な再調査(目安:3〜6か月ごと)を習慣にして、コンテンツのリライトや更新に活かすことをおすすめします。

よくある失敗例
  • 調査時点のボリュームだけで記事を量産し、季節が外れると流入がゼロになる
  • 月平均値を信じすぎて、需要のピーク時期に間に合わないコンテンツを作る
  • 一度調べたら放置し、検索需要の変化に気づかないままリライトしない

検索ボリュームの調べ方【無料・有料ツール7選】

検索ボリュームを調べるツールには、無料・有料の両方があります。目的・予算・サイト規模に応じて使い分けることが重要です。無料ツールでも基本的なボリューム確認は可能ですが、精度の高いデータには広告出稿や有料プランが必要な場合があります。

この章で紹介する7つのツール
  • Googleキーワードプランナー(無料/要Google広告アカウント)
  • Ubersuggest(無料+有料プランあり)
  • aramakijake.jp(完全無料・登録不要)
  • ruri-co(基本無料・有料Proプランあり)
  • Googleサーチコンソール(無料/自サイト分析専用)
  • ahrefs(有料中心・一部無料あり)
  • Googleトレンド(無料・登録不要)

Googleキーワードプランナー

Googleが提供する公式の無料キーワード調査ツールです。月間検索ボリューム・関連キーワード・競合性(低/中/高)・広告入札単価の目安をまとめて確認できます。

Google広告への出稿がないアカウントでは「100〜1,000」「1,000〜1万」のような概算表示になります。少額の出稿後2〜3日程度で「3,600回」のような具体的な数値が表示されるようになります。

最新の出稿条件は変更される場合があるため、Google広告 公式ヘルプ「キーワードプランナーを使う」で確認してください。

具体的な手順はこちらです。

  • Google広告アカウントにログインし、「ツールと設定」→「プランニング」→「キーワードプランナー」を選択
  • 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選び、調べたいキーワードを入力(複数の場合は改行区切りまたはCSVでアップロード)
  • 「月間平均検索ボリューム」「競合性」「ページ上部の入札単価」を確認する
  • 「新しいキーワードを見つける」機能で関連KW・ロングテールKWの候補を一覧取得
  • 右上のダウンロードアイコンからCSVまたはGoogleスプレッドシート形式でエクスポート

Ubersuggest(ウーバーサジェスト)

Neil Patel氏が提供するSEOツールで、検索ボリューム・SEO難易度・CPC(クリック単価)・関連キーワード・競合分析を一画面で確認できます。無料版は1日あたりの検索回数に制限があるため、本格利用には有料プランが必要です。

Chrome拡張機能を無料でインストールすれば、Google検索画面上でボリューム・難易度・CPCを直接確認できます。手軽さを重視する方にも向いています。

有料プランはパーソナル・ビジネス・エンタープライズの3種類。料金は為替やプラン改定で変動するため、Ubersuggest公式の料金ページで最新価格を確認してください。

具体的な手順はこちらです。

  • Ubersuggest(app.neilpatel.com)にアクセスし、調べたいキーワードを入力して国・言語(日本語/日本)を指定
  • 「月間検索数」「SEO難易度」「広告難易度」「平均CPC」を確認する
  • 「キーワードのアイデア」タブで「〜とは」「〜方法」などの派生KWリストを取得
  • Chrome拡張機能を使う場合はChromeウェブストアからインストールし、Google検索画面でキーワードを検索するだけでデータが自動表示される

aramakijake.jp(アラマキジャケ)

株式会社ディーボが提供する完全無料のキーワード検索数調査ツールです。アカウント登録・ログイン不要ですぐに使えます。

GoogleとYahoo!両方の月間推定検索数を同時に確認できるのが大きな特徴です。検索順位1〜50位ごとの月間アクセス予測数も表示されるため、「上位を取れたら何人来るか」の見込みを立てやすくなります。

表示数値はあくまで推定値です。検索ボリュームが少ないキーワードでは「データが見つかりませんでした」と表示される場合があります。

具体的な手順はこちらです。

  • aramakijake.jpにアクセス
  • 「検索数予測ツール」の入力欄に調べたいキーワードを1つ入力し「Check!」ボタンをクリック
  • 「月間推定検索数(Google/Yahoo!)」「関連語」「検索順位別の月間検索アクセス予測数(1〜50位)」を確認
  • 関連語として表示されたキーワードをクリックすると、そのキーワードのボリュームに自動遷移して確認できる

ruri-co(ルリコ)

CROCO株式会社が提供するブラウザベースのキーワード分析ツールです。基本機能は無料・登録不要で利用でき、2026年3月より有料Proプランの提供も始まりました。

「類似率」機能が最大の特徴で、2つのキーワードで検索したときに表示ページが重複する割合を数値で可視化できます。別々に記事を書くべきか1記事にまとめるべきかの判断に役立ちます。

日本語キーワードに特化しており他言語には非対応です。最新プラン料金はruri-co公式サイトでご確認ください。

具体的な手順はこちらです。

  • ruri-coにアクセスし、検索窓に調べたいキーワードを入力して「調査」ボタンをクリック(2語以上の複合KWが効果的)
  • サジェストキーワード一覧と各KWの月間検索数を確認する
  • 「類似率」タブで入力KWと各類似KWの検索結果重複率を確認し、記事の書き分け判断に活用する
  • 「タイトルの使用状況」タブで各類似KWが上位10記事のタイトルにどの程度使われているかを確認する

Googleサーチコンソール

Googleが提供する完全無料のWebサイト分析ツールです。自サイトに流入しているキーワード(クエリ)・表示回数・クリック数・クリック率(CTR)・平均掲載順位をリアルタイムで確認できます。

他のツールと異なり、自サイトの実績データに基づくため信頼性が最も高いのが特徴です。ただし自サイトがまだ表示されていないキーワードのボリュームは調べられないため、既存ページの改善・流入KWの分析に特化したツールです。

利用にはGoogleアカウントとサイト所有権の確認(HTMLタグ設置など)が必要です。Googleサーチコンソールは完全無料で使えます。

具体的な手順はこちらです。

  • Googleサーチコンソールにアクセスし、自サイトを登録・所有権確認を完了させる
  • 左メニュー「検索パフォーマンス」→「検索結果」を選択
  • 「クエリ」タブで流入キーワードごとのクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位を確認
  • 期間フィルターで「過去3か月」「過去12か月」などに絞り、季節変動を把握する
  • 「表示回数が多いが順位が低い」「クリック率が低い」キーワードを抽出してリライト・改善の優先度判断に活用する

ahrefs(エイチレフス)

シンガポールに本社を置くAhrefs社が提供するプロ向けSEO分析ツールです。被リンク(外部サイトからの参照リンク)分析・キーワード調査・競合分析・サイト監査など、包括的な機能を備えています。

自サイトの分析に限定したAhrefs Webmaster Tools(AWT)の無料版もあります。競合調査には有料プランが必要で、料金はUSドル建てのため円安局面では国内換算コストが高くなる点に注意してください。

有料プランはStarter・Lite・Standard・Advanced・Enterpriseの5種類。年払いだと2か月分が無料になります。最新料金はAhrefs公式料金ページでご確認ください。

具体的な手順はこちらです。

  • ahrefs.comにアクセスし、アカウントを作成・プランを選択してログイン
  • 「キーワードエクスプローラー(Keywords Explorer)」を選択し、調べたいキーワードを入力
  • 月間検索ボリューム・キーワード難易度(KD)・クリック率・CPC・検索ボリュームの推移グラフを確認
  • 「SERP概要」で上位10位のサイト情報(DR・被リンク数・トラフィック)を確認し、競合難易度を評価する
  • 「サイトエクスプローラー」で競合URL・ドメインを入力し、競合サイトの流入KW・被リンク・上位ページを分析する

Googleトレンド

Googleが提供する無料の検索トレンド調査ツールです。特定キーワードの検索需要の時系列変化・季節性・地域別傾向を確認できます。アカウント登録は不要です。

ただし具体的な検索ボリュームの相対的な数は表示されず、相対的な「人気度スコア(0〜100)」で表示される点が他ツールとの違いです。季節性キーワードの投稿タイミング設計や、トレンドコンテンツの需要確認に特に役立ちます。

具体的な手順はこちらです。

  • Googleトレンドにアクセスし、検索窓にキーワードを入力
  • 地域「日本」・期間(過去12か月・過去5年など)・カテゴリを設定する
  • 「時間の経過とともに変化する注目度」グラフで季節波形・ピーク時期・下降傾向を把握する
  • 「キーワードを比較」機能で複数KW(最大5つ)の相対的な需要を比較し、優先順位の参考にする
  • 「急上昇ワード」「関連トピック」「関連キーワード」で新たなKW候補を探す
ツール選びの目安まとめ
  • まず無料で試したい → aramakijake.jp・ruri-co・Googleトレンド
  • より精度の高いボリュームが必要 → Googleキーワードプランナー(要Google広告アカウント)
  • 自サイトの流入KW改善 → Googleサーチコンソール
  • 競合分析・総合SEO調査まで行いたい → ahrefs・Ubersuggest有料プラン

検索ボリュームを使ったキーワード選定の手順

キーワード選定は4ステップで進める

検索ボリュームを活用したキーワード選定は、思いつきで進めると非効率です。ステップに沿って体系的に進めることで、成果につながるキーワードを効率よく見つけられます。

キーワード選定の4ステップ
  • メインキーワードをリストアップする
  • 複合キーワード・サジェストを洗い出す
  • 各キーワードの検索ボリュームを調べる
  • 検索意図を確認してキーワードを絞り込む

ステップ1:メインキーワードをリストアップする

まず、自サイトのテーマ・ジャンル・ターゲットユーザーを明確にします。そのうえで、軸となる1〜2語のメインキーワードを決めましょう。

たとえばSEO関連のメディアなら、「SEO」「コンテンツSEO」「キーワード選定」などが候補になります。顧客からの問い合わせ内容、SNSの投稿、競合サイトのタイトルなども参考にすると、ユーザーが実際に使う言葉を漏れなく拾えます。

メインキーワードはあとの工程の土台になります。欲張りすぎず、自サイトの強みに絞って選ぶのがポイントです。

ステップ2:複合キーワード・サジェストを洗い出す

メインキーワードをもとに、複合キーワードを広げていきます。「〜とは」「〜方法」「〜おすすめ」といった語尾の組み合わせや、Googleサジェスト・関連キーワードを活用しましょう。

ラッコキーワード・Ubersuggest・ruri-coなどのツールを使うと、サジェストキーワードを一括取得できて効率的です。ツールを使わない場合でも、検索窓に「キーワード a」「キーワード b」とアルファベット順に入力することで、サジェストを体系的に収集できます。

ステップ3:各キーワードの検索ボリュームを調べる

洗い出したキーワードリストを、Googleキーワードプランナー・aramakijake・Ubersuggestなどのツールに入力して月間検索ボリュームを確認します。(出典: Googleキーワードプランナーを使う|Google広告 公式ヘルプ)

月間10回以下など極端にボリュームが少ないキーワードは除外し、費用対効果の高い候補に絞り込みます。CSVエクスポート機能でスプレッドシートに書き出すと、比較・優先順位付けがスムーズです。

スプレッドシートでキーワード・ボリューム・競合強度を一覧にして管理すると、チームでの共有や後の見直しが格段にしやすくなります。

ステップ4:検索意図を確認してキーワードを絞り込む

検索ボリュームの数値だけで選定を終わらせないことが重要です。そのキーワードを検索するユーザーが何を求めているか、つまり検索意図(ユーザーが求める情報の目的)をぜひ確認しましょう。

確認するには、実際にGoogleでキーワードを検索し、上位10位の記事タイトル・コンテンツ形式(記事・一覧・商品ページなど)・構成を把握します。自サイトの提供価値と検索意図がマッチするキーワードを最終的に選定します。

ruri-coの「類似率」機能を使うと、複数のキーワードが同じ検索意図かどうかを判断する材料になります。意図が同じキーワードは1記事にまとめるのが基本です。

キーワード選定4ステップのまとめ
  • 自サイトのテーマ・ターゲットを明確にしてメインKWを決める
  • サジェスト・複合KWで候補を広げる
  • ツールで月間検索ボリュームを確認し、極端に少ないKWを除外する
  • 検索意図との一致を確かめてから最終的に絞り込む

サイトの成長段階別・検索ボリュームの活用戦略

成長段階で狙うKW規模は変わる

検索ボリュームの活用方法は、サイトの成長段階によって大きく変わります。立ち上げ期と成熟期では狙うべきKW(キーワード)の規模がまったく異なります。自サイトの現状を把握したうえで、段階に合った戦略を選ぶことが重要です。

成長段階別のキーワード戦略
  • 立ち上げ初期はロングテールキーワードを優先
  • アクセス増加期はミドルキーワードに挑戦
  • 成熟期はビッグキーワードで全体強化

立ち上げ初期:ロングテールキーワードを優先する

ドメインパワー(サイトの信頼性を示す指標)が弱い立ち上げ期は、月間100〜1,000回程度のロングテールKWを優先するのが基本です。競合が少ないため、上位表示を狙いやすくなります。

ロングテールKWは検索意図が明確な分、コンバージョン(CVR・サイトの目標達成率)につながりやすい特性があります。アクセス数が少なくても、成果に直結しやすい点が大きな強みです。

まずはロングテールKWで流入実績を積み上げ、サイトの信頼性を高めることが先決です。GoogleサーチコンソールでKWデータを蓄積しておくと、次のステップへの判断材料になります。

Googleサーチコンソールは無料で使えます。どのKWで流入しているかを早めに把握する習慣をつけましょう。

アクセス増加期:ミドルキーワードに挑戦する

ある程度のドメインパワーと流入実績が得られたら、月間1,000〜10,000回のミドルKWへの挑戦を視野に入れましょう。この段階では、サイト全体の評価を底上げする構造づくりが重要になります。

ロングテールKWで上位表示した記事を内部リンクで繋ぎ、サイト全体の評価を高めてからミドルKWに展開するのが実務的なセオリーです。

競合サイトの上位記事をAhrefs(エイチレフス)やruri-co(ルリコ)などの分析ツールで調査し、自サイトが勝てる差別化ポイントを明確にしたうえでコンテンツを制作しましょう。

ロングテールKWの記事が増えるほど、内部リンクの設計がしやすくなります。記事数が増えたタイミングで、サイト構造を見直すのが効果的です。

成熟期:ビッグキーワードを軸にサイト全体を強化する

高いドメインパワーと豊富なコンテンツ資産が揃った成熟期には、月間10,000回以上のビッグKWを本格的に狙えます。この段階では、トピッククラスター戦略が有効です。

トピッククラスター戦略とは、メインテーマをまとめる「ピラーページ」と関連テーマを掘り下げる「クラスターページ」を内部リンクで繋ぐ構造のことです。サイト全体のトピックオーソリティ(テーマの専門性・権威性)を高める効果があります。

ビッグKWで上位表示できれば流入数は飛躍的に増加します。ただし、品質・信頼性・被リンクが厳しく問われるため、継続的なコンテンツ投資が前提となります。

ビッグKWへの挑戦を焦ると、品質の低いコンテンツが増えてサイト全体の評価を下げるリスクがあります。ドメインパワーの積み上げと並行して進めましょう。

成長段階別・KW戦略まとめ
  • ロングテールで月100~1000回の流入実績
  • 内部リンク整備で月1000~10000回へ展開
  • トピッククラスターで月10000回超を狙う

検索ボリュームを調べる際の注意点

検索ボリュームはキーワード選定の重要な指標ですが、数値だけを見て判断すると誤った方向に進むリスクがあります。実務でよく直面する4つの落とし穴を押さえて、精度の高いキーワード選定につなげましょう。

検索ボリューム調査で注意すべき4つの落とし穴
  • 検索ボリュームだけでキーワードを選定しない
  • 検索ボリュームが多くても流入が少ないケースがある
  • YMYLジャンルは検索ボリュームに関わらず難易度が高い
  • 定期的に再調査して最新の数値を把握する

検索ボリュームだけでキーワードを選定しない

ボリュームが大きいキーワードは魅力的に見えますが、競合が強すぎるキーワードは上位表示できず、流入がゼロになるリスクがあります。特に新しいサイトや、ドメインパワー(サイト全体の信頼度・権威性の指標)が低いサイトでは顕著です。

判断する際は、検索ボリューム単体ではなく、以下の指標を組み合わせるのが実務的な正解です。

  • SEO難易度(競合サイトの強さを数値化した指標)
  • CPC(クリック単価):高いほど商業的価値が高く競合も多い傾向
  • 検索意図との一致度
  • CV(コンバージョン)への近さ
  • 自サイトのドメインパワーとのバランス

ボリュームが小さくても競合が少なく検索意図にぴったり合うキーワードは、大きなキーワードより成果につながりやすいことがあります。

ボリュームが多くても流入が少ない理由を知っておく

ツール上のボリューム数値と実際のクリック数には、大きな乖離が生じる場合があります。主な原因は3つあります。

ゼロクリック検索の増加が最も代表的な要因です。GoogleのAIサマリーや強調スニペット(検索結果の最上部に表示される要約枠)が検索画面上で疑問を解決してしまい、ユーザーがサイトをクリックしないまま離脱するケースが増えています。

ブランド指名検索(「Amazon」「YouTube」のような固有名詞)は、大多数が特定のURLへ直接流入するため、他サイトへのCTR(クリック率)が著しく低くなります。また、広告枠が多いキーワードでは、自然検索結果の表示位置が押し下げられ、有機検索からの流入が減りやすい傾向があります。

表示回数に対してCTRが極端に低い場合は、タイトルやメタディスクリプションの改善、またはキーワード自体の見直しを検討してください。

YMYLジャンルは検索ボリュームに関わらず難易度が高い

YMYL(Your Money or Your Life)とは、医療・健康・金融・法律・安全など、ユーザーの生活や人生に大きな影響を与えるジャンルのことです。Googleはこれらに対して特に厳しい品質基準を設けています。

具体的には、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性の4要素)を高い水準で満たすことが求められます。検索ボリュームが小さいロングテールキーワードであっても、医師や弁護士などの専門家による監修や公式情報の引用がないと、上位表示は難しい状況です。

YMYLジャンルでキーワードを選定する際は、ボリュームの確認と同時に、自サイトが専門性・信頼性の裏付けを用意できるかどうかをぜひ検討してください。

E-E-A-Tの詳しい改善方法は、E-E-A-Tとは何か|4要素の意味と具体的な改善策で解説しています。

定期的に再調査して最新の数値を把握する

検索ボリュームは固定の数値ではありません。季節性・社会トレンド・Googleアルゴリズムの変化・新商品の登場・ニュースなどによって常に変動しています。一度調査しただけで判断し続けると、実態とずれが生じます。

目安として3〜6か月に1回程度の再調査が推奨されます。特に、リライト(記事の更新・改善)の判断時や広告出稿の見直し時には、ぜひ最新のデータを確認してください。

最も信頼性が高い方法は、Googleサーチコンソールで実際の流入キーワードを定期的にモニタリングすることです。ツール上のボリュームと実際のインプレッション・クリック数を照らし合わせることで、変動の実態を正確につかめます。

注意点まとめ
  • ボリュームだけでなく、競合難易度・検索意図・CVへの近さを合わせて判断する
  • ゼロクリック検索・ブランド指名・広告枠の多さがCTR低下の主な原因
  • YMYLジャンルは小さいキーワードでも専門性・信頼性の裏付けが必須
  • 3〜6か月ごとの再調査とサーチコンソールの定期モニタリングを習慣化する

よくある質問

検索ボリュームを調べる際に、読者からよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。ツール選びから数値の読み方まで、実務で迷いやすいポイントを中心に簡潔にお答えします。

Q無料で検索ボリュームを調べられるツールはどれですか?

A主な無料ツールとして、Googleキーワードプランナー・aramakijake.jp・ruri-co・Googleトレンド・Ubersuggest無料版があります。それぞれ特徴が異なります。

最も手軽に始めるなら、登録不要で回数制限もないaramakijake.jpまたはruri-coが入口としておすすめです。類似キーワードとの比較にはruri-coが特に役立ちます。

精度を高めたい場合は、Googleキーワードプランナーが最も信頼性が高い選択肢です。ただし、Google広告アカウントが必要で、広告出稿なしでは概算値のみの表示となります。

QYahoo!の検索ボリュームを調べる方法はありますか?

AYahoo!独自の検索ボリュームを一般ユーザー向けに公式提供するツールは、現状では公開されていません。ただし、aramakijake.jpはGoogleとYahoo!両方の月間推定検索数を表示できる無料ツールとして知られており、実務でよく活用されています。

なお、日本国内ではYahoo!の検索エンジンはGoogleのアルゴリズムを採用しています。そのため、Google検索ボリュームを主軸に考えるのが実務的な判断といえます。

Q検索ボリュームが多いのに流入が少ないのはなぜですか?

A主な原因として、AIサマリーや強調スニペットによる「ゼロクリック検索」の増加、広告枠の拡大によるオーガニック表示位置の低下、実際の掲載順位がまだ低いことなどが考えられます。

まずGoogleサーチコンソールでクリック率(CTR)を確認しましょう。CTRが低い場合は、タイトルやメタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)の改善が有効です。

また、ツールに表示される検索ボリュームはあくまで推定値であり、実際の流入数とは乖離することがある点も覚えておきましょう。

Q検索ボリュームはどのくらいあるキーワードを狙うべきですか?

Aサイトの成長段階によって目安は異なります。立ち上げ初期は月間100〜1,000回程度のロングテールキーワードから始めるのが現実的です。競合が少なく、上位表示を狙いやすい傾向があります。

ただし、ボリュームだけで判断するのは禁物です。競合の難易度・検索意図との一致・コンバージョン(問い合わせや購入など)への近さを組み合わせて総合的に評価することが重要です。

実務的には「ボリューム × 勝てる確率 × CVへの近さ」の3軸で優先順位をつけるのが定石といえます。

Q検索ボリュームはどのくらいの頻度で確認すればよいですか?

A定期的な再調査の目安は3〜6か月に1回です。ただし、市場の変動が激しい業界では、より短いサイクルでの確認が望まれます。

リライトやコンテンツ更新、広告出稿の見直しを行うタイミングでは、その都度再調査を実施しましょう。数値が変わっていることは珍しくありません。

また、Googleサーチコンソールで実際の流入キーワードを常時モニタリングしておくと、ボリューム変動の早期発見に役立ちます。ツールの推定値と実データを組み合わせることで、より精度の高い判断ができます。

まとめ:検索ボリュームを正しく調べてSEO戦略に活かそう

検索ボリュームは、月間にそのキーワードが何回検索されたかを示す数値です。SEOのキーワード選定において、どのキーワードを狙うべきかを判断するための基本指標として機能します。

ここまで解説してきた内容を振り返りながら、実践につながるポイントを整理しましょう。

目的とスキルに合ったツールを選ぶ

まず取り組みやすいのは、無料で使えるツールです。Googleキーワードプランナー・aramakijake・ruri-coであれば、費用をかけずに検索ボリュームの目安を把握できます。

一方、より精度の高いデータや競合分析まで行いたい場合は、ahrefs(エイチレフス)などの有料ツールが有効です。予算とスキルレベルに合わせてツールを組み合わせるのが現実的な選択です。

ツール選びの目安
  • 費用をかけずに始めたい → Googleキーワードプランナー・aramakijake・ruri-co
  • 競合難易度まで詳しく調べたい → ahrefs・Semrushなどの有料ツール
  • 実際の流入実績を確認したい → Googleサーチコンソール

ボリュームだけで判断しない

検索ボリュームが大きいキーワードは、その分だけ競合も多くなります。数字の大きさだけを追うと、上位表示が難しいキーワードに労力をかけてしまうリスクがあります。

キーワード選定では、ボリューム・競合難易度・検索意図・自サイトの現在地を総合的に見ることが大切です。たとえばサイト立ち上げ期はロングテール、成長期はミドル、成熟期はビッグキーワードとトピッククラスターの構築へ、という段階的なアプローチが有効です。

検索意図の分析については、検索意図を正しく理解する方法|4分類と分析手順を解説も合わせてご覧ください。

PDCAを回して継続的に改善する

一度調べて終わりにせず、定期的な再調査を習慣にしましょう。検索トレンドは季節や社会状況によって変化します。3〜6か月ごとにキーワードのボリュームを見直すことで、コンテンツ戦略を常に最新の状態に保てます。

また、Googleサーチコンソール(GSC)で実際のクリック数・表示回数・掲載順位を確認し、狙ったキーワードで成果が出ているかを検証することが重要です。調査データと実績データを照らし合わせながらPDCAを回すことが、継続的なSEO改善の土台になります。

検索ボリューム活用のポイントまとめ
  • 目的・予算に合ったツールを選ぶ(無料→有料の順でステップアップ)
  • ボリュームだけでなく競合難易度・検索意図も合わせて判断する
  • サイトの成長段階に合わせてロングテール→ミドル→ビッグへ移行する
  • GSCの実績データと組み合わせて定期的にPDCAを回す
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