「どの名刺管理アプリをどのように活用するべきか分からない」
「名刺管理アプリにどのくらいの費用がかかるのかを知りたい」
名刺管理アプリの種類は豊富なため、どれを利用するべきかわかりにくいかもしれません。
そこで本記事では、名刺管理アプリについて以下を解説します。
これから名刺管理アプリを活用しようしている方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。
【法人向け】名刺管理アプリ5選
代表的な法人向けの名刺管理アプリは下記の5つです。
- Sansan
- CAMCARD BUSINESS
- THE 名刺管理 On-premise
- メイシー
- トーニチ ネクスタ メイシ
順番に解説します。
1.Sansan
引用元:Sansan
- 導入実績9,000社以上
- 名刺管理の市場シェア82%
- 精度99.9%でデータ化
Sansanはメガバンクや公官庁をはじめ、9,000社以上の企業で導入されており、高い信頼性と実績がある名刺管理アプリです。
AIとオペレーターによってデータが管理されているため、名刺をスキャンするだけでデータ化が完了します。また、スマホでもスキャンができるため、営業のクライアント先と名刺を交換される際にも活用可能です。
無料で利用できるのは最初の1か月のみですが、その期間はほぼ全ての機能を試すことができます。無料期間の後は、ご希望の要件に合わせて最適なプランが提案されます。
2.CAMCARD BUSINESS
引用元:CAMCARD BUSINESS
- スキャンした名刺を、OCR機能で最短5秒でデータ化
- オペレーターによる高精度の補正でより精度の高い情報を保存
- 利用社数3,000社以上
CAMCARD BUSINESSは、OCR機能で最短5秒でデータ化します。精度も90%を超えているため、スムーズなデータ管理ができる名刺管理アプリです。
月額1,700円から利用でき、17か国語に対応しているため、海外との取引が多い企業にとっても便利です。
3.THE 名刺管理 On-premise
- カスタマイズによって最適な名刺管理アプリに
- 名刺データはスマートフォンからいつでも閲覧可能
- 会社全体から「部」「課」レベルでの共有も可能
THE 名刺管理 On-premiseは、複合機、スキャナー、スマートフォンのいずれかでスキャンします。取得したデータは、OCR機能ですぐにデータ化するため、管理が楽になります。
また、登録したデータはブラウザ上やスマートフォンで簡単に修正可能です。
会社や個人単位での管理だけでなく、「部」「課」レベルでの共有もできます。「社名」「氏名」「住所」「役職」などの様々な情報から検索できるため、社員数の多い企業でも使いやすいです。
4.メイシー
引用元:メイシー
- 月額2,178円でユーザー数無制限
- 金融機関等にも導入されているSAMLによるSSOを、追加料金なしで利用可能
- OCR(文字認識)機能による変換後、2度のチェックで高い入力精度を実現
メイシーは月額2,178円で利用でき、ユーザー数も無制限となっており、業界でもトップクラスの安さとなっています。
スマートフォンでも閲覧でき、名刺情報から相手のオフィス所在地・電話・肩書などをその場で確認できます。そのため、外出時や訪問時にも便利に活用可能です。
入力した名刺データをもとに、メルマガやDMの発送、SFAやCRMなど外部ソフトとの連携もできます。営業や顧客管理を行う際にも便利です。
5.トーニチ ネクスタ メイシ
引用元:トーニチ ネクスタ メイシ
- 1ユーザーあたり660円
- シンプルな設計でスマートフォンが苦手な方でも使いやすい
- 2か月間無料で100名まで利用可能
トーニチ ネクスタ メイシは1ユーザーあたり660円から利用でき、法人向け名刺管理アプリとしてはリーズナブルです。
スキャンした名刺は、OCR機能ですぐにデータ化可能です。AIを活用した名刺の読み取りにより、精度高く情報を管理できます。認識結果に誤りがあった場合でも修正内容が学習され、すぐに修正対応が行われます。
また、非常にシンプルなデザインとなっているため、スマートフォンやデジタルの活用が苦手な方にとっても便利です。
【個人向け】無料名刺管理アプリ5選
個人が無料で使える名刺管理アプリは下記の5つです。
- Eight
- myBridge
- CAMCARD
- Wantedly People
- Evernote Scannable
順番に解説します。
1.Eight
引用元:Eight
- 日本最高クラスのOCR技術で正確なデータ化
- スマホをかざすだけで名刺交換が可能
- つながった相手の名刺情報が更新される際に通知
Eightは、保存量やデータ化枚数が無制限のアプリです。独自のOCR技術で精度高くスピーディーにデータ化されます。
名刺交換方法はQRコード読み込みやURL送信だけでなく、ユーザー同士のスマホをかざしあうだけで簡単に名刺情報を交換できます。
SNS機能を搭載しており、名刺交換をした相手とメッセージによるやり取りでつながりを維持しやすいです。また、相手の情報が更新された際には連絡が来るため、常に最新の情報を確認できます。
2.myBridge
引用元:myBridge
- スマホで撮影するだけで正確にデータ化可能
- 共有名簿帳でスムーズなシェアが可能
- 登録した名刺はキーワードで簡単に検索できる
myBridgeは広告が表示されることなく、ほぼ全ての機能を無料で利用できる名刺管理アプリです。無料でありながらも、わずらわしい広告の表示がないため、ストレスフリーで利用できます。
LINEの関連会社であるマイブリッジが提供しているアプリであるため、LINEとの相性がよく、LINEのトーク上で名刺を確認できます。
文字認識技術と人の手作業によって名刺をデータ化し、共有名刺帳で社内の名刺データを管理しやすいです。100枚までは無料で利用でき、その後は月額490円からになります。
3.CAMCARD
引用元:CAMCARD
- 17ヶ国語に対応しており海外利用にも便利
- 名刺を撮影するだけで名刺データの登録が完了
- アプリ上で勝手につながる心配なし
CAMCARDは、CAMCARD BUSINESSの個人向けであり、無料で利用できます。
自分のデジタル名刺を作成でき、氏名や連絡先などの基本情報はもちろん、これまでのキャリアや表彰などの情報も登録できます。名刺の認識精度も高く、複数の名刺を一度に登録することも可能です。
法人向け同様に17か国語に対応しているため、海外の方と関わる機会が多い方におすすめです。
4.Wantedly People
引用元:Wantedly People
- 1回の撮影で名刺データを10枚まで同時読み込み可能
- 名刺の登録情報から関連情報を検索できる
- 転職や昇進に伴うプロフィール変更をリアルタイムに取得可能
Wantedly Peopleは400万人以上が利用している名刺管理アプリです。1回の撮影で最大10枚まで読み込むことができるため、訪問先などで複数の名刺を登録する際に便利です。
Wantedly Peopleでは、デジタル名刺の代わりにプロフィールを設定します。名刺を交換した際に、相手に関連する情報をその場で検索しやすいです。
スマートフォンの連絡先との同期、連絡先の共有、Excelへの連絡先書き出しなど、すべての機能が無料で利用できます。無料でありながらも、通信はTLS プロトコル v1.2(SSL)を用いて暗号化されているので安全です。
5.Evernote Scannable
- Evernoteとの連携が可能
- 名刺だけでなく書類や領収書の自動スキャンが可能
- シャッターボタンを押さずに登録できる
Evernote Scannableは文書のスキャンに特化した専用アプリです。名刺だけでなく、書類や領収書の自動スキャンができます。また、スキャンした文書はEvernoteで管理可能です。
Evernoteはノートアプリのためデジタル名刺は作成できません。しかし、名刺を連続で撮影できたり、OCR処理をかけられたりと、管理するために便利な機能が備わっています。
Evernoteで名刺1枚1枚に連絡先ノートが作成され、Evernoteから電話やメール、住所検索ができます。
Evernote ScannableはEvernoteと一緒に使うことでより便利になるため、Evernoteも一緒に使うようにしましょう。
名刺管理アプリの選び方のポイント4つ
名刺管理アプリを選ぶ際にチェックすべきポイントして、以下の4点が挙げられます。
- セキュリティは安全か
- 機能が充実しているか
- 名刺の登録可能枚数は十分か
- 外部ツールとの連携の可否
順に解説します。
セキュリティは安全か
名刺には個人情報や重要な連絡先情報が含まれているため、セキュリティは最も重要なポイントです。
選択するアプリがどのようなセキュリティ対策を講じているかを確認しましょう。
例えば、データの暗号化、二要素認証、定期的なセキュリティアップデートなどが実施されているかが重要です。
また、クラウドベースのアプリの場合、データセンターのセキュリティレベルやデータのバックアップ体制も確認しましょう。
機能が充実しているか
名刺管理アプリには様々な機能が搭載されています。基本的な機能としては、名刺のスキャン機能、OCR(光学文字認識)による自動データ入力、検索・フィルタリング機能などが挙げられます。
そのほか、グループ分け、タグ付け、メモ追加など、名刺情報を効果的に管理するための付加機能も重要です。
また、ビジネスの規模や業務内容に応じて、チームでの共有機能や分析ツールなどがあると便利です。
名刺の登録可能枚数は十分か
名刺管理アプリの多くは、無料プランと有料プランに分かれています。無料プランでは、登録できる名刺の枚数に制限がある場合が多いため、自分の名刺の枚数に対して十分な容量があるかを確認することが大切です。
多くの名刺を管理する必要があるビジネスパーソンや企業の場合、制限のない有料プランの利用も検討すると良いでしょう。また、名刺の登録可能枚数だけでなく、データの保存期間や利用条件も確認しておくと安心です。
外部ツールとの連携の可否
名刺管理アプリが他のビジネスツールと連携できるかどうかも重要なポイントです。
例えば、CRM(顧客管理システム)やメールマーケティングツール、カレンダーアプリなどと連携できれば、名刺情報を効率的に活用することができます。
名刺情報を一元管理し、他の業務ツールとシームレスに連携させることで、業務効率が大幅に向上します。アプリが提供するAPIやインテグレーションのオプションを確認し、自分の利用するツールとの互換性をチェックしましょう。
名刺管理アプリのメリット
名刺管理アプリを利用するメリットは下記の3つです。
- 入力・管理が楽になる
- 検索が楽になる
- 情報活用が楽になる
順番に解説します。
入力・管理が楽になる
名刺管理アプリを活用することで、大量の名刺を効率的に管理できます。
名刺をそのまま管理する場合、数枚や数十枚であれば問題はないでしょう。しかし、枚数が増えるごとに管理することが難しくなり、手間や時間がかかっていまいます。
そのような時に名刺管理アプリを利用することで、無駄な手間や時間が削減され、効率的に管理できるようになります。
また、名刺管理アプリを利用すれば、他のツールと紐づけるなどして様々な情報を一元管理しやすいです。より多くの情報をスムーズに管理できるのは、名刺管理アプリの大きな利点でしょう。
アナログな名刺管理に不便さや管理のしづらさを感じている人は、名刺管理アプリを導入するのが良いです。
検索が楽になる
名刺管理アプリを利用することで、検索が楽になります。
アナログな保存法ですと、名刺は管理できたとしても相手の企業詳細など細かな情報までは管理しづらいです。
一方の名刺管理アプリなら、名刺の情報と一緒に、相手の企業名や役職、名前なども管理できます。そのため、再度ある会社の人と連絡を取りたいと思ったときに、相手の企業名や名前などですぐに検索できます。
名刺管理アプリなら、知りたい情報をすぐに検索できる機能が備わっているため、仕事の効率を高めたい人におすすめです。
情報活用が楽になる
名刺管理アプリを利用すると、情報活用が楽になります。
アプリを使用すれば、相手の情報を整理してくれたり、他のツールと連携することもできます。そのため、メモ機能を活用して名刺と一緒に情報を保管したり、次回の商談の際に手際よく情報を活用できるでしょう。
名刺管理アプリを利用することで、情報管理が楽になるため、ビジネスで名刺を有効的に活用したい人におすすめです。
名刺管理アプリを安全に利用するための注意点
名刺管理アプリを利用する際の注意点は下記の3つです。
- 情報漏洩のリスクがある
- プライベートで繋がってしまう可能性がある
- 有料の場合はコストがかかる
順番に解説します。
情報漏洩のリスクがある
名刺管理アプリを利用する際、情報漏洩のリスクがあることは気をつけましょう。特に、個人が利用できる無料のアプリはセキュリティ対策が脆弱な可能性があります。
無料だからとすぐに利用するのではなく、本当に安全性に問題がないのかを調べてから利用するようにしましょう。
万が一情報漏洩が発生してしまうと、個人情報や企業情報が流出する可能性があります。
そのため、「通信の暗号化は徹底しているか」「これまでに問題は発生していないか」「実績は豊富か」などを必ず確認しましょう。
プライベートでつながってしまう可能性がある
名刺管理アプリの中には、名刺の管理だけでなく、SNSやGoogleツールなど様々なアプリと連携できるものがあります。
場合によっては自分のSNS情報が勝手に共有されてしまうこともあるでしょう。意図しない共有によってトラブルが発生したり、共有するべきでない情報が漏れることも考えられます。
また、プライベート情報まで共有してしまう可能性があるため、仕事とプライベートはわけたいという人は注意が必要です。
有料の場合はコストがかかる
個人向けは無料のアプリもありますが、企業向けは有料であることが一般的なため、どうしてもコストが発生してしまいます。
名刺管理アプリにはユーザー数によって料金が変わるタイプとそうでないタイプに別れます。特にユーザ数によって料金が変わるタイプの場合、人数が多い会社では予想以上にコストがかかることもあるでしょう。
場合によっては月々数十万になることも考えられるため、導入する際は注意が必要です。
まとめ:名刺管理アプリを利用しよう!
本記事では、企業・個人それぞれにおすすめの名刺管理アプリを紹介しました。名刺管理アプリを利用することで、名刺の管理や検索が楽になるなどのメリットがあります。
また、アプリによってはSNSや他の便利なツールと連携し、効率的に業務を行えるでしょう。
一方で、無料アプリでは情報漏洩が心配されたり、有料アプリではコスト面が問題になることがあります。
そのため、複数のアプリから自分に合っているものを探したり、問い合わせができる場合はサービスの詳細をきいてみるのも良いです。
名刺管理アプリは便利なサービスですので、十分に調べて有効的に活用できるようになりましょう。