キャッチコピーの作り方は意外性がカギ!具体例や作成ヒント・決め方などを解説!

キャッチコピーの作り方は意外性がカギ!具体例や作成ヒント・決め方などを解説!
  • 「売れるコピーを書くにはどうすればいいの?」
  • 「キャッチコピーの作り方が分からない…」
  • 「耳に残るキャッチコピーを作りたい!」

キャッチコピーは商品や企業の特徴を伝えるだけでなく、お客様の心をつかむためにも重要な要素です。

商品のストーリーや魅力を効果的に伝えられるキャッチコピーが思いつけば、お店やオンラインショップに気軽に立ち寄った人をファンに変え、さらにはリピーターにしていくことも可能です。

この記事では、キャッチコピーのアイデアを自分で考えるためのコツや、実際の作り方、具体例などを紹介します。キャッチコピーの作り方をマスターして訴求力を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

キャッチコピーとは?役割と種類を知ろう

キャッチコピーを考えている人たち

キャッチコピーとは、人の注意を引くために工夫された広告文や宣伝文句のことです。

世の中には広告があふれていますが、そのすべてに目を通すことはできません。人間は視界に入ったものに対して、3秒以内に見る価値があるかないかを判断しているといわれています。

このわずかな3秒の間に、チラシやポスターを「読みたい」と思わせるには、キャッチコピーが欠かせません。ただし、キャッチコピーにはいくつか種類があるため、作り方を網羅するためにも種類の把握が大切です。

ここでは、キャッチコピーの種類や特徴について紹介します。

【キャッチフレーズ】読者の興味を引く一言

キャッチフレーズは情報を幅広い層へ発信することが目的であるため、購買意欲を刺激することだけを目指しているわけではありません。

例えば、大手コンビニエンスチェーン3社のキャッチフレーズを見てみましょう。

  • ファミリーマート: あなたと、コンビ二
  • ローソン:マチのほっとステーション
  • セブンイレブン:近くて便利

上記のキャッチフレーズは、商品の特徴やメリットを伝えるだけでなく、ブランドのイメージを形成するために活用されています

消費者にとって、コンビニはどんな存在なのか、どんな感情を抱かせるのか、ということを印象づける役割を果たしているのが特徴です。

【ボディコピー】商品の魅力を伝える文章

ボディコピーとは、商品やサービスの内容を詳しく説明する文章のことです。キャッチフレーズで製品に興味を持ったターゲットに対して、その魅力を伝えることを主な目的としています。

ボディコピーはキャッチコピーの下に配置される本文として、購入に至るまでの判断材料となる文章でもあります。

大きく目立つものではないかもしれませんが、ボディコピーはユーザーにとって分かりやすく魅力的な文章であるべきです。

【スローガン・タグライン】ブランドのイメージを定着させる言葉

スローガンとタグラインはどちらもブランドの認知を高めるためのものですが、その役割は異なります。

スローガンは、マーケティングの一環として会社の特徴を伝えるメッセージです。スローガンの例としては、以下のようなものがあります。

  • ライオン:今日を愛する
  • コスモ石油:ココロも満タンに
  • リクルート:まだ、ここにない、出会い。

上記は「この企業は何を大事にしているのか」や「どんなサービスを提供しているのか」といった、目的やビジョンを表現しています。

一方、タグラインはブランドの認知を高めることが主な目的で、会社の存在感を強く印象づけることに効果的です。タグラインの例としては、以下のようなものがあります。

  • 小林製薬:あったらいいなをカタチにする
  • マクドナルド:I’m lovin’ it
  • Intel:インテル、入っている

上記のようなタグラインは覚えやすい言葉が使われており、自社や製品の特徴を示す手法としてよく用いられています。

キャッチコピーの作成に必要な4つの条件

4つのチェックポイント

キャッチコピーには「読者の興味を引き、行動に促す力」があります。しかし、その力を発揮するためには以下の4つの要素が欠けてはなりません。

もし、4つのうち1つでも満たしていなければ、それは良いキャッチコピーとはいえず、目的を達成できない恐れがあります。

だからこそ、作り方をマスターするためにも、以下4つの要素を忘れずにチェックしましょう。

①余計な言葉を省き、短く簡潔にする

キャッチコピーは、短くても強い印象を与えられるのが魅力です。長文では伝えきれないことも、キャッチコピーなら少ない文字で効果的に伝えられます。

一般的には15文字以下、せいぜい25文字までを作り方の目安として参考にしてください。

②難解な言葉や専門用語は避ける

理解しやすさを高めるためには、くどい表現や難しい漢字、専門的な言葉や流行りの言葉を使いすぎないことが大切です。

他の人にも読んでもらうなどして、間違った字や言葉、誤ったメッセージや誤解を招く言葉遣いは完全になくしましょう。

③誇張せず実態と言葉を一致させる

商品や企業の魅力を簡潔に伝えるために用いますが、実態と乖離していては意味がありません

キャッチコピーに惹かれて商品説明を読むターゲットにとって、「全然内容が違う」「期待が外れた」といった印象はマイナスです。

興味から購入へとスムーズに導くためには、言葉が実態を映すことが大切です。

④読み手の感情や欲求に訴える

魅力的なキャッチコピーは、言葉自体が印象に残り、やがて心をつかみます。それによってイメージされるライフスタイルや商品の利用シーンは、商品の魅力を高める要素にもつながります。

できるかぎり「ターゲットが商品を楽しむ瞬間」を想像させ、重ね合わせるように作ることを意識しましょう

キャッチコピーの作り方は4ステップ

スキルアップ

キャッチコピー作りに欠かせない条件をマスターしたら、作り方の流れを把握しましょう。

インスピレーションでパッと思いつく方であれば以下で紹介する作り方は参考になりませんが、「何をどうしたらいいか分からない…」という方は、順序通りに進めることをおすすめします。

ここでは、キャッチコピーの作り方を4つのステップに分けて紹介します。

①誰に何を伝えたいかを決める

キャッチコピーを作るときに最も重要なことは「どんな人にメッセージを伝えたいのか?」をハッキリさせることです。有名なキャッチコピーに憧れて、できるだけ多くの人にアピールしようとすると、失敗してしまいます。

ポスターやチラシを作るときに「カッコよくて、面白くて、老若男女に印象に残るものを作りたい!」と思ってしまうこともあるでしょう。

しかし、世に出回っている有名なキャッチコピーというのは「すでにブランド力がある」「大きな予算を使って広告を打っている」「最初はターゲットをしっかり絞って発信し続けてきた」ケースがほとんど

だからこそ、多くの人の記憶に残るものになったといえるのです。最初から誰にでも受けるようなものを作ろうとすると、逆効果になります。

「自分が見せたい・売りたいものは何なのか?」「そのものに興味を持ってもらいたい、欲しくなってもらいたいのはどんな人なのか?」を具体的に想像することが大切です。

②悩み・ニーズから商品価値を見出す

続いては、ターゲットの立場になって、ターゲットが感じているであろう悩みや不安をリストアップしてみましょう

  • 「毎日の暮らしでどんな問題に直面しているの?」
  • 「今の状況にどんな不満やストレスがあるの?」
  • 「どうなれば幸せだと思うの?」

など、具体的に列挙していきます。

この段階ではキャッチコピーの作り方は気にせず、とにかく多くの悩みや不安を出していくのがコツです。

③商品の差別化を考える

次に、商品の魅力を伝えるために、商品の特徴をリストアップしましょう

他の商品との差別化を図るために、自慢できるポイントや独自の特徴をピックアップし、その特徴がどんなメリットをもたらすか、どんな価値を提供するかを明示します。

④言葉をチョイスして文章を作る

最後に、「ターゲットが抱える問題や心配事」と「商品が持つ魅力」とを対比させ「どのようにして問題や心配事を解決できるのか?」を考えましょう

まずはリストに書かれたキーワードを組み合わせて、ターゲットの目を引くような文章を作ります。ここで重要なのは、メリットだけを羅列するのではなく、ベネフィットを伝えることです。

<ベネフィットとは>
商品・サービスを使うことで、どんな素晴らしい体験ができるかということ

以上の作り方を踏まえ、魅力的なキャッチコピー作りに励んでみてください。

キャッチコピー作成の参考に!有名な例文一覧

微笑んでいる女性

先述した通り、キャッチコピーの作成に行き詰まったら他社のコピーを参考にすることが大切です。

ここでは、日本中で有名なキャッチコピーを6種類紹介します。

日本新聞協会「さみしくなったら、おヘソを見よう。」

「絆の重要性を伝える」というテーマに沿って、絆が途切れた時の「孤独」はどのようなものか、という問いから生まれたフレーズです。

計17文字の一文で、絆の不在が生む心の隙間を優しく照らし出しています。このメッセージは新聞広告として掲載され、多くの人々の心に響き、教材としても使用されるほどの影響力を持ちました

マクドナルド「i’m lovin’ it」

マクドナルドのキャッチコピー「i’m lovin’ it」は、「私のお気に入り」という意味を持ちます。

ファストフードという身近で親しみやすいものに対する愛着や満足感を表現。シンプルな単語で作られたキャッチコピーですが、音の響きがリズミカルで心に響きます。

P&G パンテーン「この髪どうしてダメですか」

「自分の好きな髪型をしたいのに、黒く染めることを強制される」という「ストレス」を感じる就活生や、校則によって自由が奪われる学生など、若い世代に向けて問題意識を喚起・共感を呼びかけるためのシャンプー広告の言葉です。

社会的な問題意識を高めることで、ブランドへの関心を引き出すことに成功しています。

株式会社ロッテ「お口の恋人」

ロッテはお菓子の会社として有名ですが、そのキャッチコピーは、「お口の恋人」です。

ロッテという名前は、ドイツの文豪ゲーテの傑作「若きウェルテルの悩み」に登場するヒロイン、シャルロッテから取られています。「お口の恋人」は、物語で「永遠の恋人」と呼ばれるシャルロッテのように、ずっと愛され続ける存在でありたいという願いが込められています。

5文字というシンプルさのなかに隠された深いメッセージと、他とは一線を画す創造性が魅力です。難解な言葉は使われていないので、記憶に残りやすく「いつまでも愛される存在」というイメージを消費者に伝えられています。

厚生労働省「育児をしない男を、父と呼ばない。」

女性が長年感じてきた「不満」をストレートに訴えることで、多くの人の心に響いたキャッチコピーです。イクメンの流行や、今の女性の活躍の促進にも大きな影響を与えています

株式会社ニトリ「お、ねだん以上。」

インテリアショップの株式会社ニトリは「お、ねだん以上。」というキャッチコピーで有名です。リズムが良く、記憶にも残りやすいので、歌ってしまう人もいるかもしれません。

「値段を超える価値をお届けしたい」という思いが伝わるだけでなく、難解な言葉や漢字も使われていないので、子どもたちにも分かりやすいキャッチコピーといえます。

キャッチコピーが思い浮かばないときの作成ヒント

文字を書いている男性

キャッチコピーの作り方や例文などを紹介しましたが、キャッチコピーを考えるのはなかなか難しいものです。アイデアが浮かばなかったり、言葉が決まらなかったりすることも多いでしょう。

そこで、キャッチコピーの作り方がわからないときに役立つコツを紹介します。良いキャッチコピーを作るためにも、以下のポイントに注意してみてください。

関連商品からインスピレーションを得る

アイデアが出ないときは、競合他社の商品や関連商品のコピーからヒントを得てみましょう

例えば、競合他社の商品の多くが「低価格」をアピールしているとしたら、消費者のニーズは「コスパ」にあると判断できます。

また、化粧品の場合は「保湿効果の高さ」が関連商品のコピーによく使われているなら、消費者の悩みは「肌の乾燥」であると理解できるでしょう。

ただし、他社のコピーは参考にする程度に留めておきましょう。そのまま使ってしまうと、著作権の問題が起こる可能性があります。

また、同じようなコピーを作っても、自社商品の特徴が際立ちません。他社商品のコピーからヒントを得ながら、自社商品のメリットを伝えられるコピー作りを目指しましょう

ユーザーのリアルな感想を活用する

キャッチコピーを考える際には、何度も商品を買ってくれる既存顧客の声に耳を傾けるという手法もあります。

リピーターになってくれる顧客は、商品に惹かれる何かを感じているはずです。その感じ方の理由を探れば、商品の強みを見つけられます。

既存顧客の声を探るには、アンケートを取ったり、口コミやレビューを調べたりすると効果的です。

例えば、アンケートや口コミに「20代の女性向けの美容液だと思っていたけど、50代の母にもすごく良かったといわれて使ってみた」というようなコメントがあれば、50代の女性にもアピールできるキャッチコピーを作れば、売上に貢献する可能性があります。

顧客の要望や感想を知ることで、消費者の気持ちに響くキャッチコピー作りが可能です。

新しい視点やアイデアが浮かぶまで他のことをしてみる

情報を多く取り入れて深く考え込むと、思考が固まってしまって脳に疲労が溜まってしまいます。

しっかりとリサーチやフィールドワークで情報を取り入れたら、1度休んで無意識のうちに思考を整えるのが有効です。

もちろんインプットもせず、考えるプロセスも省略してただ休むだけでは良いキャッチコピーは生まれませんので、適度な休憩に留めておきましょう。

まとめ:キャッチコピーの作り方をマスターして訴求力を高めよう!

この記事では、ポスターやチラシで人々の目を引くキャッチコピーの作り方について紹介しました。

普段見慣れている広告も、「実はいろいろな人がかかわり緻密に計算されていたのか…」といった気付きを得た方もいるでしょう。

素晴らしいキャッチコピーは、一言で伝えたいメッセージを強く印象づけます。自信のあるキャッチコピーが思いついたら、デザインにも気を配って、より一層の効果を狙いましょう。

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監修者

月間200万PV超えの大手メディアのディレクター、海外でのWebメディア立ち上げののち売却を経て、2社のWebマーケ支援会社の代表を務める。
現在は10年間のWebマーケ経験を活かし、数々のプライム上場企業のWebマーケ担当として、SEO対策・コンテンツ制作を中心に支援を継続している。

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