Perplexityは、回答に出典を明示するAI検索エンジンです。「調べたいことを聞くと、根拠つきの答えが返ってくる」という仕組みで、情報収集の効率が大きく変わります。
この記事では、Perplexityの基本的な仕組みから、ChatGPTやGoogleとの違い、料金プランの比較、実際の使い方まで、一記事でまとめて解説します。「使うべきか迷っている」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
Perplexity(パープレキシティ)とは
Perplexity(パープレキシティ)は、質問に対して出典付きで直接「答え」を返すAI検索エンジンです。「アンサーエンジン」とも呼ばれ、従来の検索エンジンのように10個のリンク一覧を返すのではなく、回答そのものを提示するのが最大の特徴です。
2022年8月に創業し、同年12月にサービスを開始。2026年初頭時点でMAU(月間アクティブユーザー数)は約4,500万人、企業評価額は約200億ドル超に達しています。日本ではソフトバンクとの提携を通じて「パープレ」という愛称も提案されており、国内での認知度も急速に高まっています。
Perplexityは、元OpenAI研究者のAravind Srinivas(CEO)を中心に、Denis Yarats(CTO)、Johnny Ho、Andy Konwinskiの4名が共同創業しました。CEOのSrinivasは自社を「アンサーエンジン」と定義しています。「人々は答えを求めているのであって、リンクのリストを求めているわけではない」という思想が、Perplexityのプロダクト設計の根幹にあります。
(出典: TechBlitz:Perplexity CEOインタビュー)
- Perplexityは出典付きで「答え」を返すアンサーエンジン
- 2022年12月サービス開始・MAU約4,500万人・評価額約200億ドル超
- 元OpenAI研究者のAravind Srinivasらが「答えを返す検索」を目指して創業
Perplexityの仕組み
Perplexityの仕組みは、LLM(大規模言語モデル)とリアルタイムWeb検索をRAG(検索拡張生成)技術で組み合わせたものです。RAGとは、AIが回答を生成する際にWeb上の最新情報を検索・参照しながら出力する手法で、情報の鮮度と信頼性を高めます。
回答にはぜひ参照元のURLが付与されます。ユーザーはどの情報源に基づいた回答なのかをその場で確認できるため、情報の信ぴょう性を自分で判断しやすい設計になっています。
GoogleなどのWeb検索は、キーワードに関連するWebページのリンクを一覧で返します。ユーザーはそのリンクをクリックし、複数のページを読み比べて自分で答えを見つける必要があります。一方でPerplexityは、その「読み比べ」のプロセスをAIが代行します。複数のWebページを参照・統合し、一つのまとまった回答として直接提示するため、情報収集にかかる時間を大幅に短縮できます。
| 項目 | 従来の検索エンジン | Perplexity |
|---|---|---|
| 返答の形式 | リンク一覧(10件程度) | まとまった回答文 |
| 情報の統合 | ユーザーが自分で読み比べる | AIが自動で統合 |
| 出典の確認 | 各リンク先で個別に確認 | 回答内に出典が付与 |
| 情報の鮮度 | リアルタイム | リアルタイム(RAG) |
- LLM+リアルタイム検索をRAG技術で組み合わせた仕組み
- 回答に出典URLが付与されるため情報の信ぴょう性を自分で確認できる
- 従来検索との違いは「リンク一覧」か「回答そのもの」か
Perplexityの主な機能

Perplexityは、Web検索・引用付き回答・対話・ファイル分析・コンテンツ生成を1画面で提供するAI検索エンジンです。無料版でも基本的な検索機能は使えますが、ファイル分析やDeep Researchなどの高度な機能はProプラン以上で解放されます。
- リアルタイムWeb検索と回答生成
- 出典・情報ソースの明示
- 検索範囲(フォーカス)の絞り込み
- 対話による深掘り検索
- ファイルアップロードと画像解析
- Deep Research機能
- Perplexity Pagesによるコンテンツ作成
リアルタイムWeb検索と回答生成
質問を自然言語で入力すると、PerplexityがリアルタイムでWebを検索し、複数のソースをまとめて1つの回答として提示します。複数サイトを開いて読み比べる手間が不要になるのが最大の特徴です。
技術的な背景として、RAG(Retrieval-Augmented Generation=検索拡張生成)という手法を採用しています。これにより、AIの学習データの「知識の締め切り日(カットオフ)」に依存せず、常に最新の情報をもとに回答を生成できます。
出典・情報ソースの明示
回答文中には番号付きのインライン引用が挿入され、ユーザーは一次情報へ即アクセスできます。画面上部の「ソース」タブで出典一覧をまとめて確認することも可能です。
AIが誤った情報を生成する現象(ハルシネーション)を自分で検証しやすい設計は、Perplexityの大きな差別化ポイントです。「回答を鵜呑みにせず出典を確認する」という姿勢がサービス設計に組み込まれています。
検索範囲(フォーカス)の絞り込み
「フォーカス」機能を使うと、検索対象をあらかじめ指定できます。用途に合わせてフォーカスを切り替えることで、ノイズを排除した精度の高い情報収集が可能になります。
選択できる主なフォーカスは以下のとおりです。
- 学術:学術論文に絞った検索
- WolframAlpha:数学・計算に特化
- YouTube:動画コンテンツを対象に検索
- Reddit:掲示板の議論・口コミを検索
- 推論:より深い論理的な思考が必要な質問に対応
対話による深掘り検索
回答を受け取ったあと、続けて追加質問を入力することで、同じ文脈の中でテーマを深掘りできます。会話のコンテキスト(文脈)が保持されるため、一から説明し直す必要はありません。
「調べながら考える」というリサーチのプロセスをAIがサポートしてくれる点が、通常の検索エンジンとの大きな違いです。「まず概要を把握→疑問点を掘り下げ→比較・検討」という思考の流れをそのまま対話に乗せられます。
ファイルアップロードと画像解析
テキスト・PDF・CSV・画像などのファイルをアップロードし、その内容について質問できます。アップロードしたファイルは30日間保持されるため、複数日にわたる調査にも対応できます。
無料版とProプランでは利用上限が異なります。
| プラン | 1日あたりの上限 | 最大ファイルサイズ |
|---|---|---|
| 無料 | 3ファイル | 25MB |
| Pro | 100ファイル | 25MB |
Deep Research機能
2025年2月に正式ローンチした機能です。数十回の反復検索と数百のソースの読み込みを自動で行い、構造化されたレポートを生成します。大半のリサーチタスクを3分以内に完了できるとされており、本格的な調査業務を大幅に効率化します。
ベンチマーク性能も公表されており、100以上の学術分野を対象としたAI評価指標「Humanity’s Last Exam」で21.1%、事実確認ベンチマーク「SimpleQA」では93.9%の正解率を記録しています。金融・マーケティング・技術・健康・旅行計画など幅広い分野での専門的調査に活用できます。
作成したレポートはPDF・ドキュメント形式でエクスポートできるほか、後述のPerplexity Pageに直接変換して共有することも可能です。無料ユーザーでも1日5回まで利用できます。
Perplexity Pagesによるコンテンツ作成
2024年5月にリリースされた機能で、Perplexityの検索・AI機能を活用して調査結果を読みやすいWebページ形式のレポートとして生成・公開できます。作成したページはリンクで他者と共有できるため、チームへの調査報告や研究発表にも活用できます。
Deep Researchで作成したレポートをそのままPerplexity Pageに変換できる連携機能も備えており、「調べてまとめて共有する」ワークフローを一気通貫で完結できる点が強みです。
- RAG技術によるリアルタイム検索で、常に最新情報をもとに回答を生成
- インライン引用で出典が明示されるため、ハルシネーションの検証がしやすい
- フォーカス機能で検索対象(学術・動画・掲示板など)を絞り込める
- 対話形式でコンテキストを保持しながら深掘り検索が可能
- PDF・CSV・画像などのファイルをアップロードして内容を質問できる
- Deep Researchで数百ソースを自動分析し、3分以内にレポート生成
- Perplexity Pagesで調査結果をWebページ形式で公開・共有できる
ChatGPTやGoogle検索と比べたPerplexityの位置づけ
Perplexityは「AI検索エンジン(アンサーエンジン)」、ChatGPTは「AI文章生成・対話アシスタント」、Google検索は「リンク一覧型の従来型検索エンジン」です。3つは競合ではなく、用途が異なるツールです。それぞれの強みを理解して使い分けることが、情報収集の効率を大きく左右します。
ChatGPTとの使い分け
Perplexityは「検索して引用する」プロセスを前面に出したリサーチ特化型です。一方、ChatGPTはブログ・キャッチコピー・コード生成など、汎用的な文章生成・対話に強みを持ちます。設計思想がまったく異なる2つのツールと理解しておくと、使い分けがしやすくなります。
出典表示の扱いも大きく違います。Perplexityは回答にインライン引用を常に付けるため、情報の根拠をすぐに確認できます。ChatGPTは回答生成が主目的で、引用は補助的な位置づけです。事実確認の手間はPerplexityのほうが少なくて済みます。
API連携・拡張性ではChatGPTが優位です。Slack・Notion・Google Sheetsなど多数のビジネスツールと連携できます。PerplexityのAPIは検索機能が中心で、業務フロー自動化には不向きです。
| 比較軸 | Perplexity | ChatGPT |
|---|---|---|
| 設計思想 | 検索・引用特化 | 汎用対話・文章生成 |
| 文章生成力 | 要約・リサーチ向き | 創造的文章・コードに強い |
| 出典明示 | 常にインライン引用 | 補助的(任意) |
| API拡張性 | 検索機能が中心 | 多数のツール連携に対応 |
| 料金(有料プラン) | 月額約20ドル(Pro) | 月額約20ドル(Plus) |
Google検索との使い分け
Google検索は「10個のブルーリンク」を返すリンク一覧型です。ユーザーが自らリンクを開いて内容を精査する必要があります。Perplexityは自然言語で質問を投げると、複数ソースを統合した直接回答が1画面で得られます。
深掘りのしやすさも異なります。Google検索で追加調査するには新たなキーワードで再検索が必要です。Perplexityは対話形式で追加質問を続けられるため、一連のリサーチをスムーズに進められます。
広告表示の扱いも違います。Google検索は広告リンクが上位に表示されることがあります。Perplexityは回答形式のため広告の見え方は異なりますが、2024年後半から広告の導入が始まっている点は把握しておきましょう。
| 比較軸 | Perplexity | Google検索 |
|---|---|---|
| 結果形式 | 統合された直接回答 | リンク一覧(ブルーリンク) |
| 操作感 | 自然言語で質問→即回答 | キーワード入力→自分で精査 |
| 出典表示 | 回答内にインライン引用 | リンク先に情報がある |
| 深掘り方法 | 対話で追加質問 | 新たなキーワードで再検索 |
Perplexityが向いている場面
Perplexityが特に力を発揮するのは、根拠のある情報が必要なリサーチです。ニュース・論文・市場動向の確認、ビジネスレポート前の情報収集など、複数サイトを巡回する手間を大幅に省けます。Deep Research機能を使えば、専門的な長文レポートを短時間でまとめることも可能です。
創造的な文章生成・コーディング支援・業務フローの自動化はChatGPTやClaudeのほうが適しています。用途に合わせてツールを選ぶことが大切です。
- Perplexityで最新情報・根拠データを調査・収集する
- 調査結果をもとにChatGPTでブログ記事や提案書を執筆する
- 仕上がった文章をPerplexityで事実確認する
「Perplexityで調べ、ChatGPTで書く」という2ツール併用のワークフローは、実務でも定着しつつあります。それぞれの強みを組み合わせることで、情報収集から成果物の作成までを効率よく進められます。
Perplexityの料金プラン
2026年7月時点では、Free・Pro・Max・Enterprise Pro・Enterprise Maxの5プラン構成です。無料から始めてProへ段階的に移行できる設計になっています。
なお、すべての料金はUSドル建てのため、実際の支払額は為替レートによって変動します。契約前に最新のレートを確認しておきましょう。
無料プラン(Free)の機能と制限
アカウント登録だけで使え、月額0円です。基本的なAI検索(Quick Search)は無制限で利用できるため、情報収集の入口として十分機能します。
ただし、精度の高い検索モードや一部機能には1日あたりの利用上限があります。
- Quick Search(基本検索):無制限
- Pro Search(高精度検索):1日3回まで
- Deep Research:1日5回まで
- ファイルアップロード:1日3回まで
有料プラン(Pro)の機能と月額費用
月額20ドル(年払いなら200ドル、約16〜17%割引)で利用できます。Pro Searchが1日300回以上に拡張されるため、毎日の業務で使う方には大きな差があります。
主な機能の拡張内容は以下のとおりです。
- Pro Search:1日300回以上
- Deep Research:1日20回
- ファイルアップロード:1日100ファイル
- GPT-4o・Claude Opus・Gemini・Llamaなど高性能モデルへの切り替え
- 画像生成・Pages(月50件)・Perplexity Labs が解放
法人向けプラン(Enterprise Pro)の概要
月額40ドル/シート(年払い400ドル/シート、約17%割引)で、チーム・組織向けの管理機能が加わります。さらに上位のEnterprise Maxは月額325ドル/シートで、より高い処理上限が提供されます。
個人向けProプランの全機能に加え、以下の組織向け機能が利用できます。
- シート管理・組織全体のファイルリポジトリ
- 社内ナレッジ検索
- SOC 2対応・SSO(シングルサインオン)・監査ログ
- Deep Research:1シートあたり1日500クエリ
- 7日後の自動データ削除など高度なプライバシー保護
プランの選び方
どのプランを選ぶかは、利用頻度と目的で判断するのが基本です。
- 月数回程度の軽い情報収集が目的 → 無料プランで十分
- まずお試しで使ってみたい初めてのユーザー → 無料プランから
- 毎日の業務でAI検索を活用したい → Proプランを検討
- 複数のAIモデルを使い分けたい、画像生成やDeep Researchを本格活用したい → Proプランを検討
- チーム利用・機密情報の取り扱い・セキュリティ要件がある法人 → Enterprise Proを検討
Proへの移行タイミングの目安は、Pro Searchの1日3回制限に頻繁に到達し始めたときです。そのタイミングが来たら、Proプランへの切り替えを検討しましょう。
ソフトバンク系列ユーザーは6ヶ月間の無料キャンペーンを活用してProの使い心地を試せます。条件・終了時期は変更の可能性があるため、ソフトバンク公式キャンペーンページで最新情報を確認してから申し込んでください。
| プラン | 月額 | Pro Search上限 | 主な追加機能 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 1日3回 | 基本検索のみ |
| Pro | $20 | 1日300回以上 | GPT-4o等・画像生成・Pages |
| Enterprise Pro | $40/シート | 無制限 | SSO・監査ログ・自動削除 |
Perplexityの始め方と基本的な使い方

Perplexityはアプリのインストール不要で、ブラウザから今すぐ使い始められます。GoogleアカウントやApple IDがあれば、登録はわずか1分ほどで完了します。ここでは、アカウント作成から実際の検索・機能の使い方までを順番に解説します。
アカウント作成の手順
まずPerplexity AI 公式サイトにアクセスします。アカウントなしでも基本的な検索はすぐに試せますが、履歴の保存やカスタマイズ機能を使うには登録が必要です。
- perplexity.ai にブラウザでアクセスする
- 「サインアップ」をクリックし、GoogleアカウントまたはApple ID、メールアドレスのいずれかを選ぶ
- メールアドレスで登録した場合は、受信した認証メールのリンクをクリックして認証を完了する
- 登録完了後、検索画面が表示されれば準備OK
プロンプトの入力と検索実行
画面中央の検索窓に、知りたいことを自然な言葉で入力するだけです。キーワードのみでも検索できますが、「〜とはどういう意味ですか?」「〜の違いを教えてください」のように質問形式で入力すると、より的確な回答が得られる傾向があります。日本語・英語どちらでも入力できます。
回答には出典番号がインラインで表示されます。その番号をクリックすると参照元のWebページに直接アクセスできるため、情報の信頼性をその場で確認できます。また、回答の下部には「関連質問」と追加の入力欄が表示され、対話を重ねながら調査を深掘りできます。
フォーカス機能の選び方
検索窓の下部にあるアイコンから「フォーカス」を選ぶと、検索対象を絞り込めます。目的に応じて以下を使い分けると、より精度の高い情報が得やすくなります。
| フォーカス | こんなときに使う |
|---|---|
| 学術 | 論文・研究情報を調べたいとき |
| YouTube | 動画で解説されている内容を探したいとき |
| リアルなユーザーの体験談・口コミを調べたいとき | |
| WolframAlpha | 数値計算・数学的な処理をしたいとき |
| 推論(Pro限定) | 複雑な論理分析・多角的な考察が必要なとき |
フォーカスの詳しい仕組みはこの後の「主な機能」セクションで解説します。ここでは「目的に合わせてスコープを切り替えられる」という点だけ押さえておきましょう。
スマホアプリやChrome拡張機能での利用
PerplexityはiOS・Android・Macの公式アプリが提供されており、スマホやデスクトップからも快適に利用できます。アプリ版ではシークレットモードも使用可能で、検索履歴を残したくない場面に便利です。
Chrome拡張機能を追加すると、アドレスバーやショートカットキーからPerplexityをすぐに呼び出せるようになります。調べものが多い方には特におすすめです。さらに、AI搭載ブラウザ「Comet」もiOS・Android・Windows・Mac向けに提供が開始されており、2026年3月時点では無料で利用できます。
- ブラウザでperplexity.aiにアクセスする(インストール不要)
- GoogleアカウントまたはApple IDでサインアップ(1分以内)
- 検索窓に質問形式でプロンプトを入力する
- 回答の出典番号をクリックして情報源を確認する
- フォーカス機能で検索対象を絞り込む
- スマホアプリやChrome拡張機能を併用してさらに便利に使う
回答の質を高めるプロンプトの工夫
基本的な使い方を覚えたら、次は回答の質をさらに高める工夫をしてみましょう。Perplexityは「引用の正確さ」と「情報源の透明性」を重視した設計になっています。その設計思想に沿った質問の組み立て方を身につけることで、回答の精度が大きく変わります。
- 検索意図を明確にしたプロンプトの書き方
- 英語でも検索して情報量を増やす
- 追加質問で回答を深掘りする
検索意図を明確にしたプロンプトの書き方
Perplexityはキーワードのみの入力より、質問形式で条件を具体的に書いた方が、精度の高い回答が得られます。年度・対象・出力形式などの条件を加えるのが基本です。
たとえば「AI市場規模」と入力するより、「2025年の日本のAI市場規模を、市場調査会社の数値も含めて教えて」と書く方が、情報源の明確な回答が返ってきます。最初の質問が広すぎた場合でも、回答を受けて絞り込む追加質問でカバーできるので、焦らず段階的に進めましょう。
Deep Research機能を使う場合は、調査のスコープ・対象期間・出力フォーマットの3点をプロンプトに組み合わせると効果的です。「〇〇業界の動向を2023〜2025年の範囲で、箇条書きのレポート形式でまとめて」のような書き方が参考になります。
英語でも検索して情報量を増やす
日本語でうまく回答が得られない場合は、英語で再検索すると精度が上がることがあります。英語圏のニュース・最新研究論文・技術文書など、英語情報源が多い分野では特に有効です。
英語と日本語の使い分けの目安は次のとおりです。
- 情報量が少ない専門分野・ニッチなテーマ
- 海外の最新事例・動向を調べたいとき
- 公開されたばかりの英語論文・技術文書
英語で質問しながら日本語で回答を受け取りたい場合は、質問の末尾に「日本語で教えて」と加えるだけで対応できます。英語の情報収集力と日本語の読みやすさを両立できる点が、Perplexityの便利なところです。
追加質問で回答を深掘りする
最初の回答に対して「もう少し詳しく」「〇〇の部分だけ教えて」と追加質問することで、同じ文脈内でリサーチを深められます。複数の質問を一度に投げるより、段階的に絞り込む方が高精度の回答が得られる傾向があります。
回答の下に表示される「関連質問」のサジェストも積極的に活用しましょう。自分では思いつかなかった視点から情報を広げるヒントが見つかることがあります。
Deep Researchでレポートを出力した後も追加質問は有効です。「セクション3だけ展開して」「〇〇のソースをさらに追加して」のように指示すると、レポートをさらに精緻化できます。
- 質問形式+具体的な条件(年度・対象・形式)でプロンプトを書く
- 専門分野・海外事例・最新論文は英語で検索する
- 「関連質問」サジェストを活用して視点を広げる
- 追加質問は同じスレッドで段階的に絞り込む
Perplexityを利用する際の注意点
利便性が高いPerplexityですが、使い方を誤るとリスクになる場面もあります。ここでは「安全に使いこなすための知識」として、注意点と具体的な対策をセットで解説します。
- 回答の正確性はぜひ一次情報で確認する
- 個人情報・機密情報の入力を避ける
- プライバシー設定(データ保持オフ・インコグニートモード)の活用
回答の正確性はぜひ一次情報で確認する
Perplexityはリアルタイムの検索結果をもとに回答を生成します。しかし、参照するWeb上の情報源に誤情報や古いデータが含まれている場合、それが回答に反映されることがあります。
Perplexity公式も「ハルシネーション(事実と異なる情報を生成してしまう現象)の回避に最善を尽くしているが、完全ではない」という立場をとっています。回答文をそのまま引用・転用するのは避けましょう。
特に以下の情報はぜひ一次ソースで確認することをおすすめします。
- 統計数値・調査データ(公式サイト・政府統計で確認)
- 引用・固有名詞(原典・査読論文で確認)
- 法律・制度に関する情報(官公庁の公式ページで確認)
個人情報・機密情報の入力を避ける
Perplexityは入力されたデータを収集・保持する仕組みを持っています。公式プライバシーポリシーにも「完全なセキュリティを保証することはできない」と明記されています。(出典: Perplexity プライバシーポリシー)
「第三者に見られても問題のない情報のみを入力する」ことを原則にしてください。特に業務で利用する場合は、入力してはいけない情報を意識することが大切です。
- 氏名・住所・電話番号などの個人情報
- 社外秘の業務情報・内部資料
- 顧客データや契約内容
- パスワード・認証情報
プライバシー設定の活用方法
Perplexityにはデータの取り扱いをコントロールするための設定が用意されています。目的に応じて使い分けましょう。
AIデータ保持をオフにする
設定画面の「アカウント」→「AIデータ保持」のトグルをオフにすると、以降の入力データがAIのトレーニングに使用されなくなります。
ただし、注意点が2つあります。すでに学習に使用されたデータは遡って削除されません。また、この設定をオンにすると検索履歴を振り返れるLibrary機能が使えなくなるトレードオフも生じます。サービス提供に必要なログデータの収集も完全には停止しないため、過信は禁物です。
インコグニートモードを使う
ブラウザ版では、画面左下のアカウント名をクリックして「インコグニート」を選択することで有効になります(ショートカット:Ctrl+; または Cmd+;)。
インコグニートモードON中はチャット履歴がPerplexityに保存されず、24時間で自動消去されます。ただし、インコグニートモードだけでは入力データがAI学習に使われる可能性が残ります。
- 入力データの7日後自動削除
- SSO(シングルサインオン)対応
- 監査ログの取得
よくある質問
QPerplexityは日本語に対応していますか?
A対応しています。日本語で質問を入力すれば、日本語で回答が返ってきます。日本ではソフトバンクとの提携により利用環境も整っています。
ただし、英語圏の情報源が多い分野では、英語で質問した方が回答の精度が高くなるケースがあります。テーマに応じて使い分けると効果的です。詳しくは「回答の質を高めるプロンプトの工夫」セクションをご参照ください。
Q無料版でも十分に使えますか?
A日常的な情報収集やライトなリサーチであれば、無料版で十分対応できます。
無料版の主な制限(Pro Search 1日3回・Deep Research 1日5回・ファイルアップロード 1日3回)やProプランとの詳しい違いは、「Perplexityの料金プラン」セクションで解説しています。
QPerplexityの回答はどの程度信頼できますか?
A出典(情報ソース)を明示する設計のため、他のAIツールと比べて事実確認がしやすいのが特徴です。
ただし、参照する情報源自体に誤りが含まれる場合もあり、回答が常に正確とは限りません。提示された出典リンクで一次情報を確認する習慣をつけることが重要です。詳しくは「Perplexityを利用する際の注意点」セクションをご参照ください。
QChatGPTとPerplexityは併用できますか?
Aはい、むしろ併用が効果的です。2つのツールは競合ではなく、得意な用途が異なります。
「Perplexityで情報収集・出典確認 → ChatGPTで文章化・レポート作成」というワークフローが実務で広く活用されています。詳しくは「ChatGPTやGoogle検索と比べたPerplexityの位置づけ」セクションをご参照ください。
QPerplexityはスマートフォンで使えますか?
AiOS・Android向けの公式アプリが提供されており、スマートフォンでも全機能を利用できます。アプリ版でもシークレットモードなどのプライバシー設定が使用可能です。
アプリやChrome拡張機能の詳しい活用方法は、「Perplexityの始め方と基本的な使い方」セクションをご参照ください。
まとめ
Perplexityは2022年創業のAIアンサーエンジンです。大規模言語モデル(LLM)とリアルタイムのWeb検索を組み合わせ、出典付きで直接回答を返す点が、従来の検索エンジンやChatGPTとの最大の違いです。
主な機能を振り返ると、リアルタイム検索・出典の明示・フォーカス機能による情報源の絞り込み・Deep Researchによる深掘り調査・Pagesでのレポート作成と、調査から資料作成まで一気通貫でサポートします。料金は無料プランから使い始められ、より高度な機能が必要であれば月額20ドルのProプラン、組織での本格活用にはEnterprise Proと、用途に応じて選択できます。
一方で、回答は一次ソースの確認を怠らないこと、個人情報の入力は避けること、プライバシー設定を自分好みに調整することの3点は、安心して使い続けるうえで欠かせないポイントです。
- 回答に添付された出典リンクを確認する習慣をつける
- 氏名・住所・パスワードなどの個人情報は入力しない
- 設定画面でプライバシー・履歴保存の項目を確認する
- 無料プランで基本操作を把握してからProを検討する
まずは公式サイトにアクセスして、無料版を実際に試してみましょう。使いながら機能を覚えるのが、Perplexityを最短で使いこなす近道です。


