商談後の後追いメール(追いかけメール)は、タイミングと内容を押さえるだけで、停滞案件の掘り起こしや成約率の向上に直結します。この記事では、商談直後・時間経過後・失注後の3つの場面ごとに、そのまま使える例文と送り方のコツを解説します。催促感を出さずに顧客との関係を深めるための書き方も紹介しているので、後追いメールをどう活用すべきか迷っている方はぜひ参考にしてください。
営業の後追いメール(追いかけメール)とは
後追いメール(追いかけメール)とは、商談後や提案後に顧客の検討状況を確認し、関係を継続するために送る営業フォローメールのことです。「追送メール」「フォローアップメール」「追いメール」「追走メール」など、会社や業界によって呼び方はさまざまです。
後追い営業は電話・メール・訪問など複数の手段で行われますが、本記事ではメールを手段とするものに絞って解説します。活用タイミングは商談直後のお礼から、停滞案件の掘り起こし、失注後の再アプローチまで幅広く、営業フォローの土台となる施策です。
- 商談・提案直後のお礼と内容の要約
- 稟議・検討期間中の進捗確認
- 停滞案件の再アプローチ
- 失注後の関係継続・掘り起こし

SakuSakuは、採用倍率70倍を勝ち抜いた営業アシスタントが問い合わせフォームに営業文を送付する、人による問い合わせフォーム営業代行サービスです。AIではなく人が一件ずつ送信するため、フォーム入力エラーや送信できない企業が少なく、1通40円から問い合わせフォーム営業を始められます。
SakuSakuの特徴は以下の通りです。
- 完全オーダーメイドでの文面作成とリスト精査
- 定例の戦略会議を通じたPDCAサイクルの運用
- すべて人が送信することによる高い送信成功率
- アポイント創出までを二人三脚で伴走するサポート体制
問い合わせ後の追いかけメール作成に時間がかかり、営業効率が上がらない担当者向けに、法人営業に特化した提案文面を自動生成できるため、後追い業務を大幅に削減しながら反応率を高めることができます。
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後追いメールが営業成果に直結する3つの理由

後追いメールを送らなければ、顧客の検討は自然と他社優先で進み、案件が静かに消滅します。適切なタイミングでのフォローが案件を動かし、失注後の継続接触が将来の受注機会を生む—この事実を知っているかどうかで、受注率に大きな差が出ます。
- 商談後に何もしないと案件が自然消滅する
- 顧客は複数社を比較している—先に動いた側が有利
- 失注後の掘り起こしが中長期の受注源になる
商談後に何もしないと案件が自然消滅する
商談が終わった後、多くの顧客は「どうやって社内検討を進めればよいか分からない」状態に置かれています。担当者が社内で動きやすくなる資料や情報を届けないまま放置すると、検討そのものが止まってしまうリスクがあります。
フォロー不足による逸注—商談化前に見込み客を逃すこと—は、営業活動でもっとも多い機会損失の一つです。後追いメールは「次の行動を促す道標」として機能するため、送るかどうかで案件の生存率が変わります。
顧客は複数社を比較している—先に動いた側が有利
BtoBの購買では、顧客が複数社に声をかけて比較検討するのが一般的です。後追いメールを送ることは、単なる礼儀ではなく先行企業との差別化を図る積極的な営業行動として機能します。
メールは相手が自分のペースで何度でも確認できるため、比較検討中の顧客にも有効です。他社との比較検討が進んでいる段階で、有益な導入事例や比較資料を先に届けた営業担当者が、顧客の意思決定に影響を与えやすくなります。
失注後の掘り起こしが中長期の受注源になる
失注はゴールではありません。他社製品が導入された後でも、運用コストや使い勝手の問題から再検討が生じることがあります。失注後も1か月〜数か月おきに接触を続けることで、そのタイミングを逃さずに捉えられます。
ただし、失注後のフォローを担当者の記憶やモチベーションに頼ると、接触の質と頻度がバラバラになりがちです。SFA(営業支援ツール)やワークフローで仕組み化することが、再受注への近道です。
- 「いずれ連絡しよう」と思いながら後回しにする
- 担当者が異動・退職すると失注案件の情報が引き継がれない
- フォロー送付のルールが担当者ごとに異なり、組織として機能しない
【場面別】後追いメールの書き方と例文
後追いメールは、送るタイミングによって盛り込む内容とフレーズが大きく変わります。商談直後・停滞時・失注後など、場面ごとに適切な構成を使い分けることが重要です。
大切なのは「催促メール」ではなく、顧客との関係を維持・深化させる営業活動として設計すること。この視点を持つだけで、メールの文章も受け取られ方も変わります。
実務上は以下の5場面に分類して使い分けるのが基本です。
- 商談直後のお礼・要点共有
- 停滞・保留案件へのフォロー
- 失注後の掘り起こし
- 見積提出後のフォロー
- アップセル・クロスセルを目的としたフォロー
商談直後の後追いメール
商談直後のメールは、お礼を伝えるだけでなく「この営業担当者はしっかり理解してくれている」という安心感を相手に与えることが目的です。顧客の関心が高いうちに送ることで、信頼構築の第一歩になります。
盛り込むべき4つの要素は次のとおりです。
- 感謝・お礼
- 商談の要点まとめ(議事録代わりの箇条書き)
- 共有資料のリンクまたは添付
- 次のアクション提案(日程候補の提示など)
また、商談に複数の担当者が同席していた場合を想定して、「社内でご共有いただける内容にまとめました」などの一文を入れておくと、社内展開がスムーズになります。要点は箇条書きにして転送・コピペしやすい構成にし、資料はクラウド共有リンクで誰でもアクセスできる状態にしておきましょう。
さらに、本文末尾にP.S.(追伸)を1〜2文添えると印象に残りやすくなります。商談中に触れた顧客の関心ワードや個人的なエピソードに軽く触れるだけで、他社との差別化につながります。P.S.は本文の要点と重複しないよう、簡潔に絞るのがポイントです。
商談直後の後追いメール 例文
- 件名は具体的内容を明記して開封率向上
- 本文に要点・資料・次のアクション を記載
件名:本日の商談のお礼と資料共有/◯◯株式会社 ◯◯(担当者名)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。◯◯株式会社の◯◯です。
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
本日ご確認いただいた主な内容を以下にまとめました。社内でご共有いただける内容にまとめておりますので、よろしければご活用ください。
・◯◯の課題に対して、弊社サービスで◯◯を実現できる点をご説明しました
・導入後の運用イメージについて、◯◯フローをもとにご案内しました
・ご質問いただいた◯◯については、別途資料にて補足します(下記リンク参照)
▼ご共有資料:[リンク]
次回のお打ち合わせについて、◯月◯日・◯日の午前中はいかがでしょうか。ご都合のよい日時をお知らせいただければ幸いです。
何かご不明点がございましたら、いつでもご連絡ください。引き続き、よろしくお願いいたします。
P.S. 本日、◯◯についてお話しいただいた点がとても印象的でした。引き続きお役に立てるよう準備してまいります。
◯◯株式会社 ◯◯
TEL:xxx-xxx-xxxx / Mail:xxxx@xxxx.co.jp
停滞・保留案件への後追いメール
保留や停滞が続いている案件では、「その後いかがでしょうか」という一文だけでは相手に価値を提供できず、返信率が下がりやすくなります。確認の催促ではなく、新しい価値を持って接触することが返信率アップのカギです。
代わりに使える3つのフレーズを押さえておきましょう。
- 新しい活用事例・導入実績を共有する(「先日、貴社と類似した◯◯社様で◯◯の成果が出ました」)
- 顧客の課題解決に役立つ情報(記事・資料)を添付して送る
- 検討状況の確認ではなく、次のステップを先に提案する(「15分ほど追加でご説明できればと思います」)
停滞・保留案件への後追いメール 例文
- 催促感の強い進捗確認は避けるべき
- 新情報と顧客視点で提案内容を拡張
件名:◯◯様 / ◯◯社導入事例のご共有(◯◯ご提案の件)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。◯◯株式会社の◯◯です。
◯月◯日にお打ち合わせいただいた件、その後も引き続き検討いただいていることと思います。
本日は、貴社と業種・規模が近い◯◯株式会社様での活用事例をご共有させてください。◯◯という課題に対して弊社サービスを導入いただき、◯◯の改善につながりました。詳細は添付資料をご覧ください。
もし追加でご説明できる機会があれば、15分ほどお時間をいただければ幸いです。◯月中でご都合のよい日時をお知らせください。
引き続き、よろしくお願いいたします。
◯◯株式会社 ◯◯
TEL:xxx-xxx-xxxx / Mail:xxxx@xxxx.co.jp
失注後の掘り起こしメール
失注後も定期的に接触を続けることで、再検討のタイミングを逃しません。他社製品に決まった場合でも、導入後の不満や環境変化によってリプレースの機会が生まれることがあります。
また、失注直後はヒアリングの好機でもあります。「今後のサービス改善の参考にしたい」というスタンスで連絡すると、本音の失注理由を引き出しやすくなります。失注後のフォローを担当者任せにすると質と量がばらついてしまうため、タイミングと文面をある程度仕組み化しておくことが重要です。
失注後の後追いメール 例文
失注理由によって文面を変えるのが実務上のコツです。主な理由別の文例を以下に示します。
| 失注理由 | 再アプローチの切り口 |
|---|---|
| タイミング | 「◯か月前にご検討いただいた◯◯の件、改めてご状況をお聞かせいただけますか」 |
| 価格 | 「コスト面でご懸念があった点について、活用方法によりROIが改善した事例をご共有します」 |
| 機能 | 「以前ご不満があった◯◯機能が強化されました。改めてご覧いただければ幸いです」 |
件名:◯◯様 / ◯か月ぶりのご連絡・新事例のご共有(◯◯株式会社 ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。◯◯株式会社の◯◯です。
以前、◯◯についてお打ち合わせいただいた◯◯です。その節はありがとうございました。
本日ご連絡したのは、最近◯◯業界での新しい活用事例が増えてきたため、ご参考にご共有したいと思ったためです。以前のご状況とは環境が変わっている部分もあるかもしれませんので、もし関心があればお気軽にお声がけください。
改めて15〜20分ほどお時間をいただけるようであれば、最新情報をご案内させてください。ご都合の良い日時があればお知らせいただければ幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします。
◯◯株式会社 ◯◯
TEL:xxx-xxx-xxxx / Mail:xxxx@xxxx.co.jp
見積提出後のフォローメール
見積提出後は、停滞案件とは異なり検討が具体的に進んでいる段階です。この場面でのメールは「確認の催促」ではなく、「顧客が判断を下すための情報を後押しする」ことを主眼に置きましょう。
顧客が複数社を比較検討している場合は、自社の強みを整理した補足資料を添付すると有効です。また、「社内承認を通すために必要な情報を先回りして提供する」という姿勢が担当者の社内説得を助け、成約率の向上につながります。費用対効果(ROI)の試算や導入後のQ&Aをまとめた資料が特に有効です。
見積提出後のフォローメール 例文
件名:◯◯様 / ご見積の補足資料のご共有(◯◯株式会社 ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。◯◯株式会社の◯◯です。
先日はご見積をご覧いただきありがとうございました。社内でご検討いただいていることと存じます。
ご検討をスムーズに進めていただけるよう、補足資料をご共有いたします。
・類似規模の企業様での費用対効果(ROI)の試算
・よくいただくご質問と回答集(Q&A)
・他社比較でよく見られるポイントの整理
▼補足資料:[リンク]
社内でのご説明にお役立ていただければ幸いです。ご不明な点や追加でご確認したい情報があれば、お気軽にお知らせください。
引き続き、よろしくお願いいたします。
◯◯株式会社 ◯◯
TEL:xxx-xxx-xxxx / Mail:xxxx@xxxx.co.jp
アップセル・クロスセルを目的とした後追いメール
アップセル・クロスセルを目的とした後追いメールは、新規開拓とは異なり既存顧客向けのフォロー場面です。すでに関係性がある分、親しみやすいトーンで書けますが、押しつけがましくなりすぎないよう注意が必要です。「もし興味があれば」「ご参考まで」といったクッション言葉を使い、提案というより情報提供として届けるのが好まれます。
アップセルの後追いメール 例文
件名:◯◯様 / ◯◯ご利用状況のご確認と上位プランのご案内(◯◯株式会社 ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。◯◯株式会社の◯◯です。
◯◯をご利用いただきありがとうございます。その後、ご活用状況はいかがでしょうか。
今回ご連絡したのは、最近ご利用規模が拡大されている企業様から「上位プランへの移行で◯◯の課題が解決した」とのお声をいただいているためです。もしご関心があれば、上位プランで追加できる機能と費用感を簡単にご説明させてください。
15分ほどお時間をいただけるようであれば、◯月◯日・◯日の午前中はいかがでしょうか。ご都合をお知らせください。
引き続き、よろしくお願いいたします。
◯◯株式会社 ◯◯
TEL:xxx-xxx-xxxx / Mail:xxxx@xxxx.co.jp
クロスセルの後追いメール 例文
件名:◯◯様 / ◯◯をご利用中の方向け・◯◯のご案内(◯◯株式会社 ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。◯◯株式会社の◯◯です。
いつも◯◯をご利用いただきありがとうございます。
今回は、◯◯と組み合わせてご活用いただける◯◯についてご案内したく、ご連絡いたしました。◯◯と連携することで、◯◯の作業時間を削減できた事例が増えてきており、もしご参考になれば幸いです。
詳しい内容は添付資料をご確認ください。もし興味があれば、お気軽にご連絡ください。無理にご提案するつもりはありませんので、参考情報としてご覧いただければと思います。
引き続き、よろしくお願いいたします。
◯◯株式会社 ◯◯
TEL:xxx-xxx-xxxx / Mail:xxxx@xxxx.co.jp
- 商談直後に感謝・要点・資料・次のアクションを送付
- 停滞案件は新事例で情報提供を主軸に
- 失注後は3~6か月後に新切り口で再アプローチ
- 見積提出後は社内承認を後押しする情報を提供
- アップセル・クロスセル:押しつけを避けたクッション言葉で「情報提供」として届ける
開封率を上げる件名の書き方10選
後追いメールで最初の関門は「開封してもらえるかどうか」です。件名に「会社名・商品名・前回商談の話題」など具体的な情報を入れると、受信ボックスで埋もれにくくなり開封率が上がります。「誰から・何の件か」が一目でわかる件名を意識しましょう。
開封率が上がる件名の3つの条件
後追いメールの件名には、共通して押さえるべき条件が3つあります。これらを満たすだけで、同じ内容のメールでも読まれやすさが大きく変わります。
- 具体性——会社名・商品名・前回商談の話題を1ワード入れる
- 簡潔さ——30〜40字以内を目安にし、スマホで切れない長さにする
- 文脈のわかりやすさ——「ご提案の件」など曖昧な表現を避け、何の話かを明示する
件名の長さはスマホの受信画面で途切れないことが前提です。40字を超えると重要な部分が見えなくなるため、結論となるキーワードを前半に置く意識も大切です。
場面別・すぐ使える件名フレーズ10例
NG例と改善例を対比形式で紹介します。NG例の共通点は「誰から・何の件か」が伝わらない曖昧さです。改善例では社名・氏名・前回の文脈を入れることで、受信者が瞬時に内容を判断できるようにしています。
- 「先日はありがとうございました」——誰から何の件かわからない
- 「その後いかがでしょうか」——催促感が強く開封意欲が下がる
- 「ご確認ください」——内容が不明で優先度が判断できない
| 場面 | NG件名 | 改善件名(例) |
|---|---|---|
| ①商談直後 | 先日はありがとうございました | 本日◯◯商談のお礼と資料共有/◯◯(社名・氏名) |
| ②停滞案件 | その後いかがでしょうか | ◯◯社導入事例のご共有(◯◯ご提案の件) |
| ③失注後 | ご検討いただけましたでしょうか | ◯◯月ぶりのご連絡・新事例をご紹介(◯◯株式会社 ◯◯) |
| ④見積提出後 | 見積についてご確認ください | ◯◯様ご見積の補足Q&A・ROI試算をお送りします |
| ⑤アップセル | 上位プランのご案内 | ◯◯ご利用中の◯◯様へ・導入効果を3倍にした活用法のご紹介 |
| ⑥長期放置案件 | 以前ご提案させていただいた件です | 【◯◯様向け】◯◯課題に応える最新事例をお届けします |
| ⑦資料送付後 | 資料をご確認いただけましたか | ◯◯様ご覧の資料・追加の活用イメージをまとめました |
| ⑧競合検討中 | 弊社サービスをご検討ください | ◯◯社との比較でよくある質問をまとめました(◯◯ご提案の件) |
| ⑨担当者変更後 | 担当が変わりましたのでご連絡です | ◯◯の件で引き続きご支援/新担当◯◯よりご挨拶 |
| ⑩季節・タイミング起点 | ご無沙汰しております | 期末前に確認したい◯◯の導入スケジュールについて(◯◯社 ◯◯) |
改善例のポイントは、件名だけで「自分に関係がある内容だ」と受信者が判断できることです。社名・氏名・前回の文脈をセットで入れることで、迷惑メールとの区別もつきやすくなります。
返信率が上がる後追いメールの書き方5つのコツ

返信率が上がる後追いメールは、相手にとっての価値(情報・解決策)を先に示し、次のアクションを一つだけ明確に提示する構成にすることが基本です。「ご検討状況はいかがでしょうか」だけの催促メールは相手に何の価値も提供できず、返信率を下げる典型的なパターンです。後追いメールは単なる催促ではなく、顧客との関係を維持・深化させる重要な営業活動として位置づけましょう。
- 商談直後は24時間以内に送る
- 本文は「価値の提示」から始める
- CTA(次のアクション)を一つだけ明示する
- 催促・プレッシャーを感じさせない言い回しを選ぶ
- 適切な送信頻度で粘り強く接触を続ける
商談直後は24時間以内に送る
商談直後は顧客の関心が最も高まっているタイミングです。時間が経つほど記憶は薄れ、他社への興味に移ってしまうため、商談当日か、遅くとも翌日中に送ることが信頼構築の第一歩になります。
このタイミングに限っては、曜日や時間帯を気にしすぎるより「早さ」を優先してください。商談の熱量が冷める前にお礼と要点をまとめたメールを届けることで、相手に「丁寧な会社だ」という印象を与えられます。
本文は「価値の提示」から始める——「ご検討状況は?」では動かない
「その後いかがでしょうか」「ご検討状況はいかがでしょうか」だけのメールは、相手に何の情報も与えません。受け取った側からすれば、単なる催促にしか映らず、返信する理由が生まれないのです。
本文の冒頭では、まず顧客にとっての価値——導入事例・課題解決のヒント・業界の新しい情報——を先に示しましょう。「この情報は参考になりそう」と思ってもらえれば、自然と返信への動機づけになります。
- 進捗確認の催促メールは避ける
- 課題解決事例を具体的に資料化して提供
顧客のニーズや疑問に向き合わない営業メールが後追い失敗の一因です。「相手の課題ありき」で文章を組み立てることを意識してください。
CTA(次のアクション)を一つだけ明示する
CTA(Call to Action)とは、メールを読んだ相手に取ってほしい行動のことです。「資料もご覧ください」「ご質問があればお電話でも」「日程調整もできます」など複数の選択肢を並べると、相手が迷って結果的に何もしない可能性が高まります。
CTAはぜひ一つに絞り、回答の負荷をできるだけ下げる形にしましょう。「15分ほどお時間をいただけますか」「以下の日程からご都合の良い日時をお知らせください」のように、答えやすい問いかけにするのが効果的です。
催促・プレッシャーを感じさせない言い回しを選ぶ
「ご確認いただけましたでしょうか」「いつ頃ご回答いただけますか」といった表現は、悪意がなくても相手に圧迫感を与えます。特に複数社を比較検討中の顧客にとっては、焦らされる感覚が購入意欲を下げる原因になりかねません。
「もしご不明点があれば」「ご都合のよいタイミングで」といったクッション言葉を文中に入れるだけで、読み手の受け取り方は大きく変わります。失注後の再アプローチでは特に、以前の商談を蒸し返すのではなく新しい価値を持って接触することが関係修復のポイントです。
適切な送信頻度で粘り強く接触を続ける
後追いメールの失敗でよくあるのが、1〜2回送って反応がなければそのまま諦めてしまうケースです。複数社を比較検討している顧客は、最終的な判断を下すまでに時間がかかることも多く、継続的な接触が選定結果に影響します。
ただし、頻繁に送りすぎると逆効果です。送るたびに「新しい事例」「役立つ情報」など何らかの価値を添えることで、迷惑に感じさせずに接点を維持できます。
後追いメールを送るタイミングと頻度の目安
後追いメールは「商談直後は当日〜翌日以内、停滞案件は1〜2週間おき、失注後は3〜6か月後」を目安に送るのが基本です。タイミングを外すと他社に先手を打たれたり、せっかくの再検討機会を逃したりするリスクがあります。場面ごとに適切な間隔を理解しておきましょう。
- 商談直後は曜日より当日~翌日対応を優先
- 停滞案件は1~2週間ごとに継続フォロー
- 失注後は3~6か月後に新切り口で再アプローチ
- 送信は火~木曜が基本で月曜・週末を避ける
商談直後:当日〜翌日以内に送る
商談直後は、顧客の関心が最も高まっているタイミングです。議事録の共有や質問への回答を兼ねた後追いメールを当日中に送ることで、「丁寧な営業担当者」という印象を残すことができます。
時間が経つほど商談の記憶は薄れ、他社の提案が優先されるリスクも高まります。商談直後のフォローは、曜日や時間帯を気にするよりも「早く送ること」を最優先にしてください。
停滞案件:1〜2週間おきを基準にする
「前向きに検討する」と言われたまま返信が来ない停滞案件は、1〜2週間おきのフォローが実務上のバランスとして機能します。頻度が高すぎると圧迫感を与え、低すぎると忘れられてしまいます。
メール開封やリンククリックの状況を確認できる場合は、相手が反応した直後にフォローを入れると成功率が上がりやすい傾向があります。2〜3回送っても反応がないときは、電話や訪問への切り替えも検討しましょう。
「ご検討状況はいかがでしょうか」だけのメールを繰り返すと催促感が強まります。毎回、導入事例や新情報など顧客にとって価値のある情報を添えることが重要です。
失注後:3〜6か月後に再アプローチする
失注直後に再アプローチしても受け入れられにくいため、一定の間隔を置いてから「新しい価値を持って」連絡するのが有効です。目安は失注後3〜6か月。1か月〜数か月ごとに継続的にコンタクトを取り続けることで、再検討のタイミングを逃しません。
特に狙い目となるのは、競合他社との契約更新期や、導入後の不満が顕在化するタイミングです。「他社を選んだが期待通りではなかった」という状況で連絡が来ると、受注に結びつきやすくなります。
曜日・時間帯で開封率が変わる——推奨送信タイミング
商談直後のお礼メールは「早さ優先」が鉄則ですが、停滞案件や失注後の後追いメールは送信タイミングを意識すると開封率が上がります。BtoBメールは仕事用アドレスで確認されることが多く、12〜15時台・出社前の〜9時台・10〜11時台の順に読まれやすい傾向があります(Benchmark社調査)。
曜日については、月曜日は前週のメールが積み重なっているため新着が埋もれがちです。火〜木曜を基本に狙い、土日はBtoBを問わず開封率が下がる傾向があるため避けるのが無難です。
(出典:BowNow|メール開封時間帯調査、cuenote|メルマガの最適な配信時間)
| 場面 | 送信タイミング | 頻度の目安 |
|---|---|---|
| 商談直後 | 当日〜翌日以内(曜日不問) | 1回 |
| 停滞案件 | 火〜木曜の12〜15時台 | 1〜2週間おき |
| 失注後 | 火〜木曜の12〜15時台 | 3〜6か月後、以降は数か月おき |
後追いメールでよくある失敗と改善策

後追いメールが効かない最大の原因は、進捗確認だけで相手に価値を提供していないことです。件名の曖昧さや一斉送信感も開封・返信を遠ざける要因になります。失敗パターンごとに改善フレーズを知っておくと、同じメールでも返信率が大きく変わります。
- 「その後いかがでしょうか」だけで終わっている
- 件名が曖昧で開封されない
- 一斉送信のまま個人名を入れていない
- CTA(次の行動)が複数あって相手が迷う
- フォローをやめるのが早すぎる
「その後いかがでしょうか」だけで終わっている
「その後いかがでしょうか」は、相手に行動を促す価値を何も提供していない典型的なNGパターンです。受け取った側は「また催促か」と感じるだけで、返信する動機が生まれません。
改善策は、新しい事例・情報・資料を冒頭に提示してから、状況確認の一文を最後に添える構成に変えることです。本文は短く、相手の返信負荷を下げることを意識してください。
- 進捗確認よりも新事例共有で関心を引く
- 類似企業の改善事例を共有して面談を促進
件名が曖昧で開封されない
「ご提案の件」「先日のご連絡」といった件名は、受信者が文脈を思い出せないため開封率を大きく下げます。メールボックスに他社からの連絡が並ぶ中で、埋もれてしまうのは時間の問題です。
改善策は、会社名・商品名・前回商談のトピックを件名に盛り込むことです。たとえば「【◯◯社・田中様】先日の営業効率化ご提案の続きについて」のように、誰から・何の件かを一目で伝える形にします。
一斉送信のまま個人名を入れずに送っている
一斉送信感が伝わるメールは「自分向けのメールではない」と相手に感じさせ、返信率を下げます。宛名が「ご担当者様」のみ、本文に商談内容への言及がゼロ、といったメールは特に注意が必要です。
相手の会社名・個人名を宛名に入れ、前回商談の内容に触れる一文をぜひ添えることで、個別感が生まれます。名刺管理ツールやSFA(営業支援システム)の差し込み機能を活用すれば、大量送信でも会社名・氏名・商談内容を自動で埋め込むことができます。
CTA(次の行動)が複数あって相手が迷う
「資料をご確認ください」「日程を教えてください」「ご意見をお聞かせください」と依頼が複数重なると、相手は優先順位をつけられず何もしなくなります。これはCTA(Call to Action:メール内で促す次の行動)の設計ミスです。
メール1通につきCTAは1つに絞るのが鉄則です。さらに「以下の候補日からお選びください」のように選択肢を提示すると、返信の心理的ハードルを下げられます。回答コストが最も低い行動を1つだけ促す、という視点を持ちましょう。
フォローをやめるのが早すぎる
新規開拓に追われるあまり、失注・停滞案件へのフォローが後回しになるケースは少なくありません。しかし失注後も適切な間隔でコンタクトを続けることで、競合サービスへの不満やリプレースのタイミングを逃さずに拾えます。
フォローを担当者の記憶やモチベーション任せにすると継続が難しくなります。SFA・CRM(顧客管理システム)でフォロータスクを自動化し、少なくとも1年間は定期的にコンタクトを継続する仕組みを整えることが重要です。
失注案件は「今は不要」なだけであり「永遠に不要」ではありません。状況確認の頻度は月1〜2回程度に抑え、価値提供を伴うメールを送り続けることが再受注への近道です。
よくある質問
Q後追いメールはいつまで送り続けるべきですか?
A明確な「終了ライン」の公式統計はありませんが、業界の実務では失注後も1か月〜数か月ごとに継続してコンタクトを取るケースが多く、1年以上フォローを続ける場合もあります。案件が再浮上するタイミングは予測しにくいため、定期的に有益情報を届ける姿勢が重要です。
一方、メールを送り続けても反応が一切なく、届いているかどうかも不明な場合は「フォロー終了のご連絡」を1通送る方法があります。「ご状況が変わりましたらいつでもご連絡ください」と伝えることで、印象を損なわずにクローズできます。
ただし、顧客から「不要」「送らないでほしい」といった意思表示があった場合は、特定電子メール法の趣旨およびビジネスマナー上、即時停止が必要です。
(参考:迷惑メール相談センター(総務省所管・電気通信事業者協会))
Q「追ってご連絡させていただきます」と言われた場合、こちらからメールを送ってもいいですか?
A問題ありません。顧客から「追ってご連絡します」と言われた場合でも、一定期間後にこちらからフォローするのは適切な営業行動です。「先方からの連絡を待つ」だけでは、案件が自然消滅してしまうリスクがあります。
タイミングの目安は1〜2週間後です。その際は催促ではなく「参考になりそうな事例をご共有させてください」など、有益情報の提供という形でアプローチすると印象がよくなります。
例文としては、「先日はお時間をいただきありがとうございました。ご検討のご参考になればと思い、類似企業様の活用事例をお送りします。ご状況がよろしければ、改めてお話しできますと幸いです。」といった書き方が実務では使いやすいです。
Q後追いメールに返信がない場合、メールと電話はどう使い分ければいいですか?
Aメールは時間を問わず送れる・相手が都合のよいタイミングで確認できるというメリットがある一方、他のメールに埋もれて見逃されやすいデメリットもあります。後追いメールを主軸に据えつつ、電話を補助手段として組み合わせるのが実務では効果的です。
メールを2〜3回送っても反応がない場合は、電話への切り替えを検討してください。電話は即時に確認・会話ができる反面、相手の都合によっては逆効果になる場合もあるため、午前10時〜11時・午後2時〜4時など、比較的つながりやすい時間帯を選ぶと安心です。
実務では「メール→反応なし→電話で一声かける→その後メールで補足資料を送る」というサイクルが有効とされています。電話後に「先ほどはお電話ありがとうございました」とメールで記録を残しておくと、やり取りの履歴が蓄積されて次のフォローにも活かせます。

SakuSakuは、採用倍率70倍を勝ち抜いた営業アシスタントが問い合わせフォームに営業文を送付する、人による問い合わせフォーム営業代行サービスです。AIではなく人が一件ずつ送信するため、フォーム入力エラーや送信できない企業が少なく、1通40円から問い合わせフォーム営業を始められます。
SakuSakuの特徴は以下の通りです。
- 完全オーダーメイドでの文面作成とリスト精査
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- すべて人が送信することによる高い送信成功率
- アポイント創出までを二人三脚で伴走するサポート体制
問い合わせ後の追いかけメール作成に時間がかかり、営業効率が上がらない担当者向けに、法人営業に特化した提案文面を自動生成できるため、後追い業務を大幅に削減しながら反応率を高めることができます。
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まとめ
後追いメールは、送るタイミングと内容を場面ごとに最適化することで、停滞案件の掘り起こしや失注後の関係再構築に大きく貢献します。本記事の要点を以下に整理しました。
- 場面(商談直後/停滞/失注後)によって、本文の内容とフレーズを変える
- 件名に会社名・商品名・前回商談の話題など具体情報を入れると開封率が上がる
- 「その後いかがでしょうか」ではなく、事例・情報・資料など顧客への価値提示を起点にする
- タイミングは商談直後(当日〜翌日)・停滞時(1〜2週間おき)・失注後(3〜6か月後)が目安
- 返信がなくてもすぐに諦めず、適切な頻度と新しい価値を携えて継続する
まずは本記事の例文テンプレートをコピーして、自社の商材と顧客情報に合わせてカスタマイズするところから始めてみましょう。
後追いメールは「催促」ではなく「価値の提供」として届けることが成約率を高める鍵です。今日から1通、自分の言葉でカスタマイズしたメールを送ってみてください。

