インスタ広告の費用相場はいくら?費用対効果を高める5つの運用ポイントを徹底解説!

インスタ広告の費用相場はいくら?費用対効果を高める5つの運用ポイントを徹底解説!
  • 「インスタ広告の費用はどれくらい必要?」
  • 「インスタ広告は高いのでは?」
  • 「インスタ広告をできるだけ安く出したい」

インスタ広告は、他のWEB広告と比べても少ない費用で出せるのが魅力です。自分のアカウントやサービス・商品をPRしたい方はもちろん、広告費用を節約したいマーケティング担当者の方など、さまざまな方におすすめです。

ただし、低予算で出せるからといって、効果が出るとは限りません。KPIやジャンル、ターゲット層の設定によっては、目標を達成するためにはそれなりの予算が必要になる場合もあります。

この記事では、インスタ広告の費用について、予算の決め方や効果を上げるコツを紹介します。

目次

インスタ広告の費用・料金相場

スマホでSNSを見ている人

インスタ広告には、CPMCPCCPVといったさまざまな種類があります。しかし、料金や単価が一律ではないため「分かりにくい…」と感じる方も少なくないでしょう。

ここでは、インスタ広告の費用や料金相場について紹介します。

【CPM】1,000回表示ごとに費用がかかる広告

CPM(Cost Per Mille)は、1,000回表示されるごとに費用がかかるインスタ広告です。

費用の目安は、1再生あたり0.5円から1円程度。表示回数で費用が決まるため、回数を多くして広告の認知度を高めたい商材に向いています

しかし、広告の効果測定が難しいことから、コンバージョンに結びつかない場合は費用対効果が低くなる可能性もあります。

【CPC】クリックすると費用がかかる広告

CPC(Cost Per Click)は、広告をクリックすると費用がかかるインスタ広告です。

費用の目安は、1クリックあたり40円から100円前後。クリックされた回数で費用が決まるため、広告が表示されてもクリックされなければ費用はかかりません

クリックを増やすことに重点が置かれるため、知名度アップが目的の商材には向いていません。

【CPV】視聴時間によって費用がかかる動画広告

CPV(Cost Per View)は、動画が視聴される度に費用がかかるインスタ広告です。

費用の目安は、1再生につき4円から7円ほど。「動画再生時間が10秒以上」で課金され、再生時間によって広告費用が変動します

動画が流れていてもユーザー自身が好きなときにスキップできるため、必ずしも視聴回数に応じて支払うというわけではありません。

CPVの強みは、目を引く視覚効果に加え多くの情報を伝えられること。魅力的なアピールができれば、購入や問い合わせなどの行動にもつながりやすいでしょう。

【CPI】インストールごとに費用がかかるアプリ広告

CPI(Cost Per Install)は、アプリのインストールに応じて広告費用が発生するインスタ広告です。

費用の目安は、1インストールあたり100円から150円前後。有料アプリの場合、広告費用と同時に売上も発生するため、費用対効果が高いといえます。

しかし、無料アプリや一部有料アプリの場合、インストールだけでは収益につながりません。インストール後にアプリを使い続けてもらうための工夫が必要です。

インスタ広告にかける費用の決め方【5ステップ】

PCと電卓を使っている人

インスタ広告の種類や費用の目安を把握したら、予算を決めていきましょう。予算が少なすぎると広告効果の低さが懸念される一方、予算が多すぎると費用対効果が低くなるかもしれません。

ここでは、インスタ広告にかける費用の決め方を5つに分けて紹介します。

①コンバージョン目標から逆算する

インスタ広告を運用する目的は、コンバージョンを獲得することです。

<コンバージョンとは>
商品やサービスの購入、問い合わせ、会員登録など、広告主が求めるユーザー行動のこと

コンバージョン目標の設定により、予算を計算する基準を策定できます。 インスタ広告にかける予算は、以下の通り「コンバージョン目標数」と「目標CPA」の掛け算で求められます。

インスタ広告の予算=コンバージョン目標数×目標CPA

<目標CPAとは>
1コンバージョンにかけられる広告費上限額のこと

例えば、「コンバージョン目標数が10件」で「目標CPAが1,000円」だとしたら、予算は10×1,000=10,000円となります。

目標CPAは、ビジネスモデルや利益率に応じて設定しましょう

②リード・問い合わせの目標数から逆算する

コンバージョンではなく「リード」や「問い合わせ」を目標とする場合は、次の式で予算を決めましょう。

インスタ広告の予算=リード(問い合わせ)の目標数×リード獲得の単価

リード獲得の単価は、「リード獲得にかかる費用÷リード獲得の件数」で算出できます。

③売上の目標金額から逆算する

価格の異なる商品をいくつも販売しているケースでは、商品ごとの売上目標金額から予算を決める方法もあります。

インスタ広告の予算=売上の目標金額×予算の比率

上記の方法を用いる場合は、売上に対する予算の比率を事前に算出しておきましょう。

④損益分岐点を基準に算出する

予算を細かく割り出したい場合は、損益分岐点を基準にした計算方法がおすすめです。

インスタ広告の予算=商品の売値-販売に必要な費用

例えば、「商品の売値が10,000円」で「販売に必要な費用が5,000円」だとしたら、1商品ごとの広告予算は5,000円です。

⑤LTVを考慮して算出する

リピーターを増やすことが重要なサービスにおいては、LTV(顧客生涯価値)を考慮することが不可欠です。顧客の単一の購入だけでなく、長期的な関係性を築くことを前提として予算を算出します。

インスタ広告の予算=顧客1人あたりの平均購入金額×平均購入回数×月間の顧客数

この方法では、商品が1回だけ売れるという前提ではなく、顧客との長期的な関係性を見越して予算を決めましょう。

インスタ広告が初めてなら月10万円の費用から始めてみよう

パソコンを前に笑顔を浮かべる女性

インスタ広告の費用目安や予算の決め方について解説しましたが、「広告を出すのが初めてで難しい…」という方も少なくないでしょう。

広告費用の算出が難しい場合は、「1ヶ月10万円」ほどの予算で広告依頼をかけてみることをおすすめします。

というのも、インスタ広告が初めての場合は「広告の内容」だけでなく「効果的な広告タイプ」を見極める必要があり、十分な掲載期間の確保が必要だからです。

予算が百万円単位なら月10万円前後、数十万円の予算なら月数万円前後の費用感でインスタ広告を始めてみましょう。

代理店に依頼すると、紹介した費用におよそ20%ほどのマージンが加算されます。インフルエンサーに頼む場合も、代理店を介するのと同様に高くなります。

インスタ広告の費用対効果を高める5つの方法

インスタ広告 費用対効果

「インスタ広告の種類を把握している」「予算なら十分にある」というだけでは、効果的な広告運用はできません。インスタ広告で成果を出すためには、費用対効果を高める工夫が必要です。

ここでは、インスタ広告の費用対効果を高める5つの方法を紹介します。

①ターゲットを明確にする

インスタ広告で成果を出すための最初のコツは、ターゲットを明確にすることです。

ターゲットがぼやけていると、インスタ広告を出稿しても「ユーザーに無視される」「関心を持ってもすぐに離れてしまう」など、広告の目的に沿わない結果になりかねません。

インスタ広告ではターゲットを細かく設定できるため、年齢や性別、地域、興味などを適切に設定し、広告の効率と効果を高めてみましょう

②商品のアピールは投稿の最後にする

通常投稿(オーガニック投稿)の際は、商品やサービスをアピールすると広告効果を最大化できます。特に、話題になった投稿内容にアピール画像を添えると、ユーザーが興味を持ちやすくなり、コンバージョンに繋がりやすいです。

ただし、過度に広告的な投稿にするとユーザーが引いてしまう可能性があります。

投稿自体が魅力的でないと最初からクリックしてもらえないため、画像や動画の品質は常に高いものを選ぶようにしましょう。

③CTAに工夫を凝らす

インスタ広告で効果を出すためには、ユーザーに明確なCTAの設置が必要です。会員サイトの登録を目指すのであれば、登録するメリットをアピールし「今すぐ会員になる」など、すぐに行動できる導線づくりが大切です。

コンバージョンに影響するのは、CTAの配置や見た目も大切なポイント。特に動画広告やカルーセル広告は最後まで見てもらえないこともあるため、ユーザーが気軽にクリックできるよう、途中にCTAを入れるのもおすすめです。

④広告の種類をバリエーション豊かにする

インスタ広告は、写真や動画、ストーリーズなど、さまざまな種類の広告があります。同じ広告の種類ばかりでは、ユーザーの興味を引きません。

費用対効果を高めるためにも、製品やサービスの特徴に合わせて、複数の広告を使い分けてみるのも1つの方法です。

⑤PDCAサイクルを回す

インスタ広告で成果を出すためには、PDCAサイクルを回すことが必須です。マーケティングでは効果測定とPDCAサイクルを回すことが基本スタイルであり、インスタ広告においても同様です。

そこで、インスタ広告でPDCAサイクルを素早く回すために、分析ツールの使用をおすすめします。自社にとっての最適な広告戦略を見つけるために、仮説検証を繰り返しながらPDCAサイクルを回すことを意識しましょう。

インスタ広告に費用を割くべき?Instagramの特徴について

スマホでInstagramを開いている人

広告というと、関係ない人にも無差別に配信されるという印象がつきものですが、果たしてインスタ広告に費用を割くべきなのでしょうか。

ここでは、インスタ広告に費用を割く価値があるのか判断すべく、インスタグラムの特徴について解説します。

インスタ広告の特徴①自社の目的に応じた広告配信が手軽にできる

インスタ広告は自分がターゲットにしたい層に直接届けられるため、コンバージョンに繋がらないユーザーには配信されないようになっており、無駄な広告費用を抑えられます

フィードやストーリーなど、投稿のフォーマットによって得られる効果が異なるため、目的をハッキリさせてから選ぶことが大切です。

広告の種類によっては、フィードに投稿できてもストーリーに投稿できないものもありますので、それぞれの特徴を把握しながら使いましょう。

インスタ広告の特徴②Z世代に刺さる広告枠を獲得できる

Z世代と呼ばれる若者たちはSNSを積極的に使っています。Z世代はトレンドに敏感で口コミ力も高いので、この層にアプローチすれば商品やサービスの魅力を広く伝えられます。

Z世代はテレビよりもSNSを見る時間が長いので、インスタ広告はブランディングや集客に効果的です。

インスタ広告の特徴③インスタ内で買い物をするユーザーにアプローチできる

インターネットが身近になり、店舗に出向いて商品を買うのではなく、オンラインで済ませる方が多くなってきました。それに伴って、SNSを利用した商品購入も増えています。

もちろんインスタを通したショッピングは若者の主流であり、なおかつ写真や動画で商品の魅力を伝えやすいメリットがあります。

ターゲットとする層に効果的に広告を届けたいのであれば、インスタ広告の活用が最も効率的です。

【インスタ広告】費用対効果の最大化にはMeta広告全体で100万円の費用をかけよう

スマホを両手で持っている人

インスタ広告での費用対効果を高めるには、インスタ広告だけに予算を振るのではなく、Meta広告全体に100万円の予算を充てることを検討してみましょう

というのも、Meta広告の優れたターゲティング機能をフルに活かすには、最初から特定の広告面に絞るのではなく、プラットフォーム全体に予算を分散させる必要があるからです。

広告が配信されると広告面ごとにパフォーマンスの差が出るため、このデータをもとに戦略を見直し、最も効果的な配信面に予算をシフトすることが望ましいです。

商材や目標によって最良の配信媒体や配信面は異なるので、Meta広告全体で最適化を目指すと良いでしょう。

機械学習によるターゲティング最適化をスムーズに行うには、広告セットごとに1日15件以上のコンバージョン、または1週間に50件以上のコンバージョンが必要です。

インスタ広告の費用に関するよくある質問

クエスチョンマーク

ここでは、インスタ広告の費用について、よくある質問と回答を紹介します。

インスタグラマーに広告依頼したら、どのくらいの費用がかかる?

1フォロワーあたり2〜6円が相場です。CPM広告に比べて高めですが、自然な感じで紹介されることで、CPM広告よりもユーザーの関心を引きやすくなります。

ただし、投稿だけでなくいいねやコメントに対しても料金が発生する場合があるので、契約する前に条件をしっかりと確認することが必要です。

インスタ広告は1日500円で始められる?

インスタ広告は最低出稿金額が100円と低いので、1日500円で始められます。予算は自分の都合に合わせて自由に決められますが、低予算だと競合に敗れてリーチが十分に得られない可能性があります。

したがって、1日あたり少なくとも1,000円は予算を確保することをおすすめします。

インスタ広告を途中でキャンセルしたら費用はかかる?

インスタ広告を途中でキャンセルしても、その時点までに使った分だけの料金が発生します。予算を設定していても、予想よりも早く使い切ってしまうことがありますが、その場合はすぐに広告を中止できます。

まとめ:インスタ広告で集客力を高めるには費用対効果がカギ!

インスタ広告は、高度なターゲティングや自動最適化の機能が魅力的です。画像や動画が主役のSNSなので、目を引く広告を作成できます。

さらに、インスタ広告にはさまざまな形式があり、商材やメッセージに合わせて最適な配信面を選べます。効果的に使えば、インスタ広告は集客力を高める強力なツールになるでしょう。

広告のイロハをおさえ、インスタ広告で集客力アップに臨んでみてください。

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監修者

月間200万PV超えの大手メディアのディレクター、海外でのWebメディア立ち上げののち売却を経て、2社のWebマーケ支援会社の代表を務める。
現在は10年間のWebマーケ経験を活かし、数々のプライム上場企業のWebマーケ担当として、SEO対策・コンテンツ制作を中心に支援を継続している。

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