TikTokマーケティングとは?集客方法や戦略・成功事例をご紹介

TikTokマーケティングとは?集客方法や戦略・成功事例をご紹介
監修者

合同会社ドリームアップ 代表

福島県立安積高等学校、法政大学法学部法律学科を卒業。大学在学中にWebマーケティング会社にて月間200万PV超えの大手メディアのディレクター、海外でのWebメディア立ち上げののち売却を経て学生起業。

現在は2社(合同会社ドリームアップ/Coordy株式会社)の代表を務め、10年間の業界経験を活かし、数々のプライム上場企業のWebマーケ担当として、SEO対策・コンテンツ制作を中心に支援を継続している。

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合同会社ドリームアップでは、Webマーケティング代行サービス「アナグマ」、コンテンツ制作代行サービス「コンテンツ職人」、SNS採用代行サービス「SNS採用 コミット」を通し、常に新たな支援先にサービスを提供しています。

10代20代の若者に人気のTikTok。TikTokを活用して若い世代の集客を狙いたいものの、やり方がわからないと困っている担当者もいるのではないでしょうか。

そこで当記事では、TikTokを活用した集客方法のコツや成功事例を紹介します。

TikTokマーケティングを始める前にすべきことや、TikTokで効率よく集客するためのポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

TikTok(ティックトック)とは

TikTokとは、Web上の会員制サービス=SNS(Social Networking Service)の1つです。SNSにはLINEやTwitter、Instagram、Facebook等が該当します。

「同じSNSなのにTwitterやInstagramとはかなり違うように見えるけど…」と思われるかもしれません。理由は、TikTokは15秒~3分程度の短い動画に特化したSNSだからです。スマートフォンを縦に持ち、持ちかえることなく画面フルサイズで楽しめます。

「同じ動画サービスでもYouTubeとどう違うの?」という疑問もあることでしょう。TikTokではYoutubeと違い「誰が発信しているか」はあまり重視されません。その動画単体が面白いか、価値ある内容かが評価されます。内容が良ければ、動画1本だけでバズって拡散されるチャンスも秘めているのです。

TikTokの利用者層の変化

当初、特に10代~20代の若い年齢層にTikTok人気は高く、音楽・ファッション等のトレンド発信の場としても活用されていました。

しかし2023年の調査によると、TikTok利用層の平均年齢は約36歳に変化していたことがわかりました。今や30~40代にもTikTokは浸透しており、若年層から現役世代まで幅広い世代にリーチできる媒体に成長しています。

購買意欲の高い層にアプローチできるTikTokは、マーケティングに活用すべき有効な手段だと言えるでしょう。

参考:博報堂コンテンツファン消費行動調査

TikTokに集客効果はある?

TikTokは10代~30代の利用者が特に多く、Instagramと同じ世代の利用者が多いSNSです。この世代での情報拡散によって集客効果も期待できます。

TikTokに集客効果が期待される理由として、以下の4つがあります。

  • SNSとして利用者が多い
  • ターゲットとするユーザーに直接情報を伝えることができる
  • 動画なので視覚的に伝えやすい
  • 話題になりやすい
  • 他のSNSと連動して拡散されやすい

TikTokでの集客は、利用者の多い10代~30代に、効果が高いと言えます。

TikTokマーケティングの成功事例4選

TikTokでは様々な企業アカウントが自社商品・サービスを紹介中です。
TikTokマーケティングの成功事例として、以下の4つがあります。
  1. ドミノピザ
  2. 三和交通
  3. ロート製薬
  4. チルアウト

ここからは以下の企業での成功例を紹介します。

①ドミノピザ

画像引用:tiktok.com

これぞ「#チャレンジ」の成功例と言えるもの。ドミノ・ピザが実施したSNS動画投稿キャンペーン「求ム! ドミノ 最高チーズ責任者」は、2020年1~2月に開催され、大成功を納めました。

目的はドミノ・ピザの新商品「ウルトラチーズ」のPRですが、「ウルトラチーズがどれくらい伸びるか」というチャレンジ動画を投稿してもらうというキャンペーンです。

「#ドミノチーズ100万」のタグをつけて動画投稿してもらい、当選者は報酬100万円がもらえるという美味しくて楽しい企画。TikTokだけでなく、TwitterやInstagram等の他のSNSでも開催し、新商品の認知と同時に商品購買にまで結びつけました。

②三和交通

画像引用:tiktok.com

「踊るタクシーおじさん」で一躍有名になったTikTokビジネスアカウントの先駆者的存在。サラリーマンのおじさん2人のコミカルな全力ダンスは、TikTok2021上半期トレンドにもノミネートされ、テレビ出演するほどの話題となりました。

三和交通株式会社は神奈川・東京・埼玉のタクシー会社です。「BTSを踊っても盆踊りになってしまう」という取締役部長と課長代理による捨て身のダンス動画は、フォロワー着実を増やし、数日更新をしない時にはファンとなったフォロワーから心配する連絡があったというほどの人気。

おじさん2人が始めた動画は、今や21万人のフォロワーを持つヒットメーカーに。TikTokによる知名度とイメージアップによって採用の応募者が増え、採用活動費の削減にも繋がったそうです。

③ロート製薬

画像引用:tiktok.com

目薬で人気になったロート製薬・猫シリーズのリップ版の販売告知動画。可愛らしいデザインの「#猫耳リップ」は、女性をターゲットに絞って商品をPRしています。

前回大好評の猫の目薬を購入できなかったユーザーからは、「どこに売ってるの!」「犬バージョンも作ってほしい」「猫の目薬も再販してほしい」と反響の声があり、「○○で売ってた」などのユーザー同士の情報交換の場にもなりました。

④チルアウト

画像引用:tiktok.com

物作り系動画クリエイターとチルアウトとのコラボ動画。10代20代のユーザーに人気の高いおもしろ動画系TikTokerに動画制作を依頼し、様々な形で商品をPRしてもらっています。

100均の材料だけでチルアウトをジオラマを制作する本動画は、本来の飲料からは少しベクトルを外れているものの、インパクトは抜群。チルアウトという商品の印象付けに成功しました。

TikTokマーケティングの4つのメリット

TikTokマーケティングのメリットには以下の4つが挙げられます。

  1. ネット上の拡散力が高い
  2. 他の集客チャネルの導線にしやすい
  3. ユーザーの消費金額が高い
  4. 低コストで動画コンテンツを作成できる

ここからは、上記のTikTok集客の強みについて解説します。

メリット①:拡散力が高い

TikTokはTwitterやInstagramと違い、フォロワー以外にも100人程度には表示される仕組みです。閲覧したユーザーからの「いいね」がつけば、「おすすめ」に再び表示されやすく、自然にユーザーに認知されていきます。

またハッシュタグの活用も拡散力の高さの理由です。ダンスやBGM、キーワード(卒業・バレンタイン・チャレンジ企画)などをハッシュタグにつけて投稿することで、そのタグに興味を持つユーザーが横断的にチェックしてくれます。

ビジネスアカウントでは、ハッシュタグを使ったキャンペーンも盛んです。自社商品やサービスを利用した動画の投稿を呼びかけ、「#〇〇(キャンペーン名)をつけて動画投稿したくれた人に、抽選で〇〇をプレゼント」などの楽しい企画が開催されています。

メリット②:他の集客チャネルの導線にしやすい

TikTok動画を見たユーザーの2割は、動画をチェックした後に何らかのアクションを起こしているという調査結果があります。このアクションとは、検索やシェアなどの行動です。

TikTokのショート動画で興味を持ち、その商品・サービスについて検索するため、他の集客チャネル(ホームページや他のSNS)に繋がりやすいと考えられています。

メリット③:ユーザーの消費金額が高い

TikTokは、動画で紹介された商品に対しての購買率が他のSNSに比べると高めです。

海外ブランド通販大手のBUYMA(バイマ)や人気アパレルAcka.(エーシーケーエー)など、有名ブランド財布の紹介動画や1万円前後のコーデ、インフルエンサーを使ったコーデ紹介など、ユーザーが興味を持ちやすい動画コンテンツを発信中。

ユーザーの「欲しい!」のコメントを獲得し、購買へと繋げています。

メリット④:低コストで動画コンテンツを作成できる

TikTokには、動画制作のコストが低いという大きなメリットがあります。TikTokのアプリ1つに、動画撮影・編集・エフェクト等、必要な機能が全て揃っているためです。

TikTokのもつ動画作成機能には以下のものがあります。

  • 動画撮影
  • 動画カット・つなぎ合わせ
  • エフェクト(効果)の追加
  • 再生速度調整
  • 音声加工
  • BGM挿入・音量調整
  • アフレコ機能
  • 文字挿入

TikTokは撮影や編集用の機材を揃えなくてもスマホ一つで動画が完成するため、小規模企業や個人事業でもスタートしやすさがあります。

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TikTokマーケティングの3つのデメリット

TikTokはメリットだけではありません。メリットがあればデメリットもあり。デメリットも知っておきましょう。

TikTokマーケティングのデメリットには以下の3つがあります。

  1. 売上に直結させるのが難しい
  2. 炎上してしまう可能性がある
  3. ターゲットが若年層に絞られやすい

ここからは、上記のデメリットについて詳しく解説します。

デメリット①:売上に直結させるのが難しい

TikTokはビジネスの印象が薄い分だけユーザーとの距離感が近いSNSです。エンターテインメントとして楽しむユーザーが多く、売上への直結は難しいというデメリットがあります。

割引クーポンや購入ボタンへの誘導が難しく、一度他の集客チャネルに誘導してからの購買という、間接的な集客となるためです。

デメリット②:炎上してしまう可能性がある

TikTokは拡散されやすいというメリットの半面、炎上のリスクも高いというデメリットがあります。

特に、ネットリテラシーがそれほど高くない10代の利用者もいる分、意図しないところからコメントが荒れるケースも。どのような反響があるのか、好意的だけでなく、否定的なものもある程度想定して公開・運営していくとよいでしょう。

デメリット③:ターゲットが若年層に絞られやすい

TikTokユーザーの年代は10代~30代です。自然とターゲットが若い世代になりがちというデメリットもあります。

また、10代20代前半にとっての興味は、ファッション・グルメ・音楽・メイクと限定的です。収入が低い分、低価格のものが好まれます。

自社での運用が難しいと感じる場合は運用代行やコンサルティングの導入も検討してみましょう!

TikTokで集客するために事前にすべきこと

「さあ、TikTokで集客をしてみよう!」となった時に、事前に準備が必要です。

TikTok集客を目指すために事前にしておくこと3つ

  1. ビジネスアカウントに設定しておく
  2. プロフィール情報を詳しく書いておく
  3. AIのアルゴリズムを理解する

ここからは、上記のTikTokで集客するために事前にしておくことについて解説します。

①ビジネスアカウントに設定しておく

Web集客を目指したいなら、まずはTikTokのビジネスアカウントの設定から。個人アカウントと違い、ビジネスアカウントならではのメリットがあります。

ビジネスアカウントのメリット3つ

  1. ユーザーの解析ができる
  2. 公式サイトの記載が可能になりサイト誘導ができる
  3. 商用利用可能な楽曲が使えるようになり、著作権のリスクヘッジになる

TikTokのビジネスアカウントでは、標準機能として、投稿した動画やアカウント全体の分析が可能です。

まずは「≡」→「ビジネススイート」→「インサイト」の順にタップします。

インサイトで分析できる項目を以下にまとめました。

投稿した動画
  • 合計視聴回数
  • 合計再生時間
  • 平均視聴時間
  • 視聴者の所在地
  • トラフィックソースの種類
アカウント全体
  • 動画の視聴数
  • プロフィールの表示回数
  • フォロワー数の増減

TikTokアプリはApp StoreかGoogle Playストアでダウンロードできます。アプリを立ち上げ、「登録」をタップし、「電話番号またはメールアドレス」か、他のSNSアカウントを使って登録を完了してください。これでTikTokの登録は完了です。

ビジネスアカウントの設定は、以下の流れで進めてください。

ビジネスアカウント(企業アカウント)の設定方法

    1. プロフィール画面右上の「≡」から「設定とプライバシー」をタップ
    1. 「設定とプライバシー」の画面で「アカウント」を選択
    1. 「アカウント」の画面で「ビジネスアカウントに切り替える」を選択
    1. 「カテゴリの選択」「自己紹介」を入力して完了

②プロフィール情報を詳しく書いておく

プロフィール情報は、TIkTokから他の集客チャネルへの誘導で重要な役割を果たします。

以下のポイントを見ながらプロフィール情報を作りましょう。

    • 誘導したい他のSNS(InstagramやYouTube)のリンク設置
    • DM用の「メール」を設置
    • 常に最新情報を記載
    • どのようなサービスを扱っているかを書く(コスメ・ファッション・映像・ゲーム等)
    • 単語の箇条書きで、ユーザーが一目で内容を把握できるように書く

③AIのアルゴリズムを理解する

TikTokユーザーは、動画を選んで見るのではなく、流れてくる動画を受動的に見る傾向にあります。流れてくる動画はTikTokのAIによって決定されており、だからこそ、AIのアルゴリズムを理解しておく必要があります。

TIkTokのAIは以下のステップで動画を評価していると言われています。

    1. 約100人のユーザーの「おすすめ欄」に動画を表示
    1. AIがその100人の行動データ(視聴時間や最後まで視聴したか、いいね)を集計
    1. 上記100人以外の他のユーザーの「おすすめ欄」に動画を掲載するか判断

モデルケースとなる100人を選び、その100人の反応から他のユーザーに見せるかどうかを判断し、さらにそのユーザーの動向から次のステップへと進みます。内容が良ければ、よりたくさんのユーザーに見てもらえる可能性があるのです。

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【TikTok戦略】効率よく集客するための確認ポイント

AI目線の場合

TikTokのAIは、ユーザーたちの動向をチェックし、その動画やアカウントに対するアクションによって評価をしています。

AIの評価ポイント
  • いいね数
  • コメント数
  • 視聴完了率(動画の最後まで視聴したか)
  • 平均視聴時間
  • リピート再生数
  • シェア数
  • プロフィール表示回数
  • ハッシュタグチャレンジの参加
  • 投稿回数

各評価ポイントの説明を以下にまとめました。

項目

詳細

エンゲージメント(コメント、いいね、シェア等)

ユーザーがいいねをする理由の一つに「後でもう一度見直したい」というものがあります。

また、シェアは「他人に知らせたくなる価値ある動画」と評価されます。

コメントの多さも、それだけ「ユーザーからの反響がある」という評価です。

平均視聴時間

ユーザーが動画を再生した時間。

ユーザーが途中で視聴をやめてしまえば「ユーザーに興味を持たれる内容ではなかった」と評価されます。

視聴完了率

動画の最後まで再生される割合。

最後まで視聴される動画=「ユーザーにとって価値ある動画」と判断されます。

「動画の最後に特別なお知らせがあります」「最後まで見てね!」というアナウンスは、視聴完了率を伸ばすための工夫です。

リピート再生数

何度も繰り返し見る=「ユーザーが興味を持って見ている価値ある動画」と評価され、「おすすめ」に表示されやすくなります。

プロフィール表示回数

 

ユーザーがその動画の発信者に興味を持てば、プロフィールを表示します。

プロフィールからは他の集客チャネルへの誘導もできるため、プロフィールを見てもらうアナウンスも大切です。

ハッシュタグチャレンジの参加

「#チャレンジ」とタグをつけて、ユーザーが参加して楽しむ企画です。

ハッシュタグチャレンジに参加するユーザーが多いほど、良質なコンテンツとして評価されます。

投稿回数

AIではそれほど重視はされないものの、定期的な投稿はユーザーからは注目されやすいため重要です。

同じアカウントの他の動画の視聴回数

そのアカウントで発信している他の動画の再生回数です。

1つの動画で興味を持ってもらえれば、他の動画も見てもらえる可能性があります。

動画全体が充実したものであれば、アカウントのフォロワーになってもらえる可能性も期待大です。

ハッシュタグを上手く活用することも集客する上で大切

ユーザー目線の場合

TikTokはユーザーから「面白い」「次も見たい!」と思わせることが第一。ユーザー目線での動画作りを心がけましょう。

ユーザー目線での集客率を上げるポイントは以下の5つです。

  1. 情報量が多く飽きさせない工夫ができているか
  2. 最初の2秒で見たいと思えるか
  3. 人気・流行りの楽曲を使用しているか
  4. ユーザーにとって共感できる動画内容になっているか

ここからは、上記のポイントについて詳しく解説します。

①情報量が多く飽きさせない工夫ができているか

ショート動画とは言え、手軽に楽しめて視聴者を飽きさせないためには、それなりの情報量が必要です。

以下の方法で、視覚・聴覚の両面での情報量を増やしましょう。

  • 字幕を挿入
  • 効果音・BGMを入れる
  • 少し早口の音声

字幕は今や動画の定番。外出先で視聴するユーザーにとっては、音声ありの状態で視聴しているとは限りません。字幕があるだけで楽しめる動画もあります。適度な情報量で、動画に集中してもらいましょう。

②最初の2秒で見たいと思えるか

TikTokが手軽に楽しめる特徴の一つは、流れてきた動画に興味がなければスワイプで簡単に次の動画に切り替えできる点です。つまり、最初の数秒でユーザーに「面白そう。見たい!」と思わせる必要があります。特に最初の2秒が大切です。

  • 視聴者への問いかけ
  • ビジュアルのインパクト
  • 開始数秒後に何かが起こりそうな期待感
  • 見る人に不安を感じさせるようなリード

上記の要素を取り入れて、ユーザーが「楽しそう」と思える出だし作りをしましょう。

③人気・流行りの楽曲を使用しているか

画像引用:ads.tiktok.com

使用する曲にもトレンドがあります。流行っている曲を使えば、曲繋がりで視聴するユーザーもいるので、人気曲はチェックしておきましょう。

TikTokで流行っている曲のチェックは、インターネット検索「TikTok トレンド」から、tiktok.comの「現在のトレンドを見る」がおすすめです。

tiktok.comは、TikTokの活用方法からユーザーへのエンゲージメントを向上させるための後押しとなるサイトです。国ごとの、「ハッシュタグ」「楽曲」「クリエイター」「TokTok動画」のカテゴリがあり、「楽曲」カテゴリから流行りの曲がチェックできます。

④ユーザーにとって共感できる動画内容になっているか

動画に興味を持ってもらうためには、まず共感してもらうこと。「あるある動画」は共感できる動画の最たるものです。

また、100均商品や便利グッズの使い方、財テク、家事の便利術などの「ノウハウ系」も、「なるほど」「やってみたい」と思わせるもの。相手の感情を動かす動画は、視聴者の興味関心を引きやすいと言えます。

インフルエンサーマーケティングで集客する方法もある

インフルエンサーを起用する上で確認すべきポイント

①商材との相性

ティックトッカーは自分を魅せる・自分をアピールするという点に長け、影響力を持つ人たちです。コラボをしてPRを依頼しても、商材との相性が悪ければ宣伝効果は期待できません。

ティックトッカーを使って効果がある商材の例として、以下のジャンルがあります。

  • 美容・コスメ
  • ファッション
  • グルメ・飲食
  • 音楽

自社の化粧品や服をティックトッカーに紹介してもらう、食べてもらう、来店した動画をUPしてもらうという形であれば、商材との相性も良く、PRとなるはずです。

ただし、人気のあるティックトッカーなら誰でもいいわけではなく、組み合わせも重要です。ビジネス系で売っている男性のティックトッカーにコスメのPRはジャンル違いで、そのフォロワーにも興味は持ってもらえません。そのジャンルに興味のあるフォロワーをたくさん抱えたティックトッカーを選びましょう。

②商材の良さを理解した上でPRしてくれるか

コラボに慣れたティックトッカーの中には、自分で試すことなく資料だけ目を通し、打ち合わせだけで動画制作に進んでしまうパターンもあります。服でもコスメでも、本人がその良さを理解していなければ真の良さは伝えられません。

実際にティックトッカー自身が試して、商材の良さを理解した上でPRしてくれるように進めましょう。

③キャスティング費用

ティックトッカーを起用したTikTok広告は、高い効果が期待できるものの、人気のある人ほどキャスティング費用も高額になります。

また、キャスティング費用以外にも、広告動画制作のために以下の費用がかかると知っておきましょう。

  • 制作費
  • 広告費
  • 企画費

特に、広告費には、「インフィード広告」と「アプリ起動画面広告」があります。ユーザーの目に触れる機会が増える分だけ費用も高くなるので注意してください。

TikTokの再生回数が思うように伸びない2つの原因

ここからは、上記の原因について詳しく解説します。

原因①:動画のクオリティが低い

TikTokは、面白くなければすぐにスワイプして次の動画に切り替えられてしまいます。動画の内容が興味を引くものではない、画質が悪い、無駄に長いなど、視聴者にとって「あまり価値がない」「クオリティが低い」と感じる内容なのかもしれません。

最初の数秒で視聴者の興味を引く内容、楽しそうに見える内容を検討してください。最初は20~30秒程度のショート動画からのチャレンジがおすすめです。

原因②:投稿内容がTikTokの規約に違反してしまっている

そんなつもりはなくても、実は動画の内容がTikTokのコミュニティガイドラインに違反している可能性もあります。規約違反の動画は、一部のユーザーにしか表示されないか、動画自体が一時的に止められるなどのペナルティがあるので注意してください。

TikTokのコミュニティガイドラインに違反しているかはTikTokのAIが判断しており、以下の内容を規制しています。

  • アダルト要素を強く感じる言葉
  • 特定の個人を攻撃する内容

動画が停止されていなくても、再生回数が0という扱いになっているパターンもあります。たくさんの視聴者が不快に感じる内容ではなく、楽しく視聴できるように工夫しましょう。

TikTokの3つの広告タイプ

  • アプリ起動画面広告
  • インフィード広告
  • #チャレンジ

ここからは、上記の広告タイプについて詳しく解説します。

タイプ①:アプリ起動画面広告

アプリ起動画面広告とは、ユーザーがTikTokのアプリを立ち上げたときに全画面表示される広告です。1日1社限定で表示されます。

アプリ起動画面広告の特徴

  • アプリを起動した時に全画面表示される
  • 1日1社のみ表示される
  • 広告は3~5秒表示される
  • 静止画またはGIFで入稿できる
  • 外部サイトへの誘導も可能

全てのユーザーに嫌でも目に入るアプリ起動画面広告は、インパクトも集客効果も大。その代わり、費用も高額となります。

タイプ②:インフィード広告

インフィード広告は、TikTokを立ち上げた最初の画面で「おすすめ」動画に入っています。通常のおすすめ動画と一緒に流れてくるので、ユーザーも広告だと感じません。他の動画と同じように楽しめる分、自然な訴求力があります。

また、インフィード広告は動画内にCTAボタンを設置可能です。自然に広告を楽しんでもらいながら、効果的に集客チャネルに誘導ができます。

タイプ③:#チャレンジ

ユーザー参加型の企画で、お題に合わせてユーザーが動画投稿をし、皆で盛り上がるキャンペーンです。

#チャレンジの特徴として以下があります。

  • ユーザーからの投稿を促進し、楽しんで参加できるため好感度を得られる
  • タイアップ広告
  • インフィード広告・アプリ起動画面広告を含んだパッケージがある
  • アプリ内にコンテンツページを用意可能

#チャレンジでは、自社の商品を使った動画を投稿してもらい、抽選で賞品が当たるなどのキャンペーンです。認知度が高まるだけでなく、自社商品を購入してもらえるチャンスにも繋がります。

TikTok以外の集客チャネルへの誘導方法

前述では、TikTokは直接売上に結びつけにくく、他の集客チャネルに誘導して間接的に集客をすると紹介しました。

TikTok以外の集客チャネルとして以下のものがあります。

    • TikTokからYouTubeに誘導する場合
    • TikTokからInstagramに誘導する場合

ここからは、上記のTikTok以外の集客チャネルへの誘導方法について解説します。

TikTokからYouTubeに誘導する場合

TikTokとYouTubeは、同じ動画だけに相性が良く、お互いに誘導しやすい傾向にあります。

TikTokとYouTubeの大きな違いは動画の長さです。また、TikTokは利用ユーザーが若いためジャンルが限定的ですが、幅広い世代が視聴するYouTubeはジャンルも豊富です。

YouTubeのダイジェスト版や、ハイライトシーンだけをTikTokで紹介して誘導する方法があります。「気になる!」「続きが見たい」と思わせることがポイントです。

TikTokからInstagramに誘導する場合

TikTokとInstagramは、利用者の年齢層が近く、ターゲットのさらなる認知拡大に有効です。

Instagramは、ファッションや美容等の商材・サービスとの親和性が高いのも特徴。TikTokのファッションやメイク、ヘアメイクのビフォーアフター動画で注目させ、プロフィールのリンクからInstagramへと誘導します。

興味を持ったユーザーをInstagramでさらに育てるという方針です。

まとめ

10代~30代のユーザーに利用されるTikTokは、この年代を狙った集客に強い動画SNSです。

TikTokアプリ1本で動画制作・公開・分析までできるため、低コストで集客ができる点でもメリット。ただし、ターゲットが若年層に限られる・炎上しやすいなどのデメリットがあることも知っておきましょう。

動画広告は訴求力も高く、商品の紹介やTikTokerとのコラボ、ユーザー参加型の#チャレンジなど、方法はたくさんあります。自社の商品とターゲットに合わせて、最適な方法を選んで企画してみてくださいね。

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