企業側から直接個人にアプローチする攻めの採用手法「ダイレクトリクルーティング」。
従来は中途採用においてよく用いられていた手法ですが、近年は新卒採用においてもダイレクトリクルーティングを行う企業が増加傾向にあります。
そんな中で、「新卒採用でダイレクトリクルーティングをしたいが、やり方が分からない…!」「ダイレクトリクルーティングの新卒採用を成功させたい…!」というように思っている企業の採用担当者の方も多いでしょう。
そこで本記事では、新卒採用におけるダイレクトリクルーティングサービスのおすすめを15選紹介します。また、メリット・デメリットや活用のポイントも詳しく解説します。
新卒採用におけるダイレクトリクルーティングのノウハウを本記事から学び、新卒採用を成功させましょう。
慶應義塾大学卒業後、株式会社リクルートキャリアにて累計100社以上の採用コンサルティングに従事。現在はサクルートにて様々な企業のダイレクトリクルーティングを支援。
新卒採用でダイレクトリクルーティングが効果的な理由
新卒採用において、ダイレクトリクルーティング(ダイレクトソーシング)のような攻めの採用に注目する企業は年々増加傾向にあります。
売り手市場傾向にある現在、メガベンチャーやブランド力のある大手企業ではない限り、従来の受け身の採用で能力の高い新卒を確保することは困難です。
このほかにも、新卒採用が注目される背景はあります。ダイレクトリクルーティングが人気を集めている背景を知っておくことで、より質の高い人材に出会えるでしょう。
さまざまな学生と接点を持てる
ダイレクトリクルーティングを行うことで、企業の知名度や規模にかかわらず、データベースに登録されたあらゆる学生と接点を持てます。
学生から応募してくるのではなく、応募の有無にかかわらず企業が直接アピール可能な採用方法です。求人媒体などに広告を打って募集する必要はありませんし、学生が企業のことを知っている必要もありません。
自社が欲しいと思った人材のみで母集団を形成できるため、従来の新卒採用である待ちの採用よりも質の高い母集団の形成が期待できるでしょう。
1on1で安定した動機付けができる
ターゲットである学生に対して、「あなただからこそ欲しい」と企業からの熱いアプローチができるのもダイレクトリクルーティングが注目される理由です。定型文ではなく自分だけのために作成された文面に、心を惹かれる学生は少なくありません。
他企業よりも学生の気を引くアプローチをかけることができれば、質の高い新卒採用が期待できるでしょう。
スカウトメールの成功率を上げる文面に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
求める人材に企業からアプローチができる
求める人材に企業からアプローチできるため、自社とマッチしない応募者への対応の必要がなくなります。
また多くの求職者がダイレクトリクルーティングサービスに登録していますが、ダイレクトリクルーティングを実施している企業はまだ多くありません。つまりまだまだ能力のある大学生を確保しやすい状態であるといえます。
ダイレクトリクルーティングに興味を持っている企業は多いものの、実践している企業は少ないのが現状です。なるべく早期にダイレクトリクルーティングを始めることが、成功のカギといえるでしょう。
新卒採用ダイレクトリクルーティングおすすめサービス20選【一覧】
新卒採用に特化した、ダイレクトリクルーティングサービスを厳選して15つ紹介します。
本記事で紹介するサービスは、以下の表に記載している15個です。
サービス名 | OfferBOX | LabBase | CheerCareer | dodaキャンパス | DYMスカウト | Mikketa | OpenWork | Career Ticket | ラガキャリ | キミスカ | Iroots | Paiza | TechOffer | Future Finder | LAPRAS SCOUTS | ONE CAREERクラウド | みん就スカウト | Wantedly | Matcher Scout | PRO SCOUT |
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タイプ | 学生特化・全方位型 | 理系採用特化 | 成長・ベンチャー企業特化 | 全方位型 | 全方位型 | 全方位型・ | 全方位型 | 全方位型 | ラグビー部員特化型 | 全方位型 | 全方位型 | エンジニア特化型 | 理系特化型 | ダイレクトリクルーティング・求人掲載ハイブリット型 | ITエンジニア特化 | 学生特化 | 学生特化 | 全方位型 | 学生特化 | 学生特化 |
会員数 | 2023卒20万人以上 2024年卒8万人以上 | のべ5万人以上 | 4万人以上 | – ※80~90万人程度のデータベースあり | 10万人以上 | 10万人以上 | 527万人以上 | 10万人以上 | 10万人以上 | 13.5万人 | 17万人以上 | 10万人以上 | 40,000研究室が登録 | 13万人 理系37,500人 | 登録者3万人 非登録ユーザ53万人 | 100万人以上(就活生の60%以上) | 非公開 | 約19万人 | 50,000人以上 | 非公開 |
料金 | 固定型:75万円~ 成功報酬型:38万円/1名採用~ | 要問合せ | ライトプラン:3万/月×12ヶ月 ベーシックプラン:5万/月×12ヶ月 | 定額制:60万円~ ※定額制の採用人数よりも採用する場合:1人×30万円の成功報酬 | 固定型:スタンダード150万円/1年間 成果報酬型:50万円/1人 | 要問合せ | 新卒:40万円/人 中途採用: 80万円/人 | 定額プラン 成功報酬プラン 選択可 (要問合せ) | 年間40万円 | 3名枠 75万、 5名枠 125万、10名枠 250万、30名枠 750万 | 要問合せ | 初期費用:無料 成果報酬型:40万円~ | 要問合せ | 成果報酬プラン:要問い合わせ 定額掲載プラン:要問い合わせ | 完全月額:月5万円~ 月額+成功報酬:要問合せ | 初期費用5万円+月15万円~ | 要問い合わせ | 25万円〜(100通あたり) | 採用1人あたり70万円 | 月額10万円〜 |
導入期間 | 約4営業日程度 | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ要 | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 1~2営業日程度 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 最短3営業日以内 | 要問い合わせ |
特徴 | 開封率は驚異の87% | 理系採用特化!返信率は約20%と他サービスに比べると高い | ベンチャー企業など自身の能力を活かしたいと考える意欲的な学生が多数! | 業界最大級の人材データベースあり!全方位型 | 成果報酬型と固定報酬型が選べる!複雑な検索も可能 | 工数と予算を抑えたソリューション提案 | 初期費用・月額費なし | 成果報酬型と固定報酬型が選べる!複雑な検索も可能 | 現役ラグビー部員限定採用サービス | 採用支援のプランやオプション多数利用可。 | 成果報酬型と固定報酬型が選べる!複雑な検索も可能 | 独自テストで技術レベルを可視化 業界最大級のデータベース | 理工系・計算科学系学生の採用に特化 | 成果報酬型と固定報酬型が選べる!複雑な検索も可能 | ニーズに合わせた柔軟な料金体系 | 学生利用率No.2! | 100項目以上のセグメントから検索できる! | 他サービスでは類を見ない高い返信率を誇る! | 採用担当者の業務負担を極限まで削減! | サービス内容を柔軟にカスタマイズできる! |
なお、以下の記事では新卒採用だけでなく中途に特化したダイレクトリクルーティングサービスも紹介しています。ぜひ参考にしてください。
OfferBOX【学生特化・全方位型】
引用:OfferBOX公式HP
タイプ | 学生特化・全方位型 |
会員数 | 2023卒20万人以上、2024年卒8万人以上 |
料金 | 固定型:75万円~ 成功報酬型:38万円/1名採用~ |
導入期間 | 約4営業日程度 |
特徴 | 開封率は驚異の87% |
新卒就活生の3人に1人は利用しているといわれている、OfferBOX。メッセージ開封率は驚異の87%を誇っており、メッセージを見てもらいやすいサービスといえます。
ここまで開封率が高いのは、企業、学生ともにメッセージを送れる回数に制限があるから。魅力あるメッセージを送ることができれば、メールの返信率も高くなることが期待できます。
LabBase【理系採用特化】
引用:LabBase公式HP
タイプ | 理系採用特化 |
会員数 | のべ5万人以上 |
料金 | 要問合せ |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 理系採用特化!返信率は約20%と他サービスに比べて高い |
理系新卒に絞った採用をしたいなら、LabBaseもチェックすることがおすすめです。会員数はのべ5万人以上と全方位型の有名なダイレクトリクルーティングサービスよりも少ないですが、ピンポイントで専門性の高い理系学生にオファーすることもできます。
日々研究にいそしんでいる専門性の高い学生も多く登録しており、研究内容等からの検索も可能です。
CheerCareer【成長・ベンチャー企業特化】
タイプ | 成長・ベンチャー企業特化 |
会員数 | 40,000人以上 |
料金 | ライトプラン:3万/月×12ヶ月 ベーシックプラン:5万/月×12ヶ月 |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | ベンチャー企業など自身の能力を活かしたいと考える意欲的な学生が多数! |
ベンチャー志向を持つ新卒や、成長意欲が高い学生が登録しているダイレクトリクルーティングサービスです。ベンチャー企業や成長企業が多く登録しており、それに伴って学生の属性も変化しています。
スカウトによる平均応募率が36%以上と、スカウト関係業界でも高水準。より成長意欲のある学生を採用したいのであれば、検討しましょう。
dodaキャンパス【全方位型】
タイプ | 全方位型 |
会員数 | -※80~90万人程度のデータベースあり |
料金 | 定額制:60万円~ ※定額制の採用人数よりも採用する場合:1人×30万円の成功報酬 |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 業界最大級の人材データベースあり!全方位型 |
大学1年生・2年生など低学年にもアプローチが可能で、80~90万人以上のデータベースから自社にマッチした人材を探せるダイレクトリクルーティングサービスです。
新規契約企業向けの、お得な初年度限定プランが用意されています。比較的導入しやすい金額に設定されているため、全方位型のダイレクトリクルーティングサービスを検討しているならチェックしましょう。
DYMスカウト【全方位型】
引用:DYMスカウト公式HP
タイプ | 全方位型・機能性が高い |
会員数 | 10万人以上 |
料金 | 固定型:スタンダード150万円/1年間 成果報酬型:50万円/1人 |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 成果報酬型と固定報酬型が選べる!複雑な検索も可能 |
複雑な検索も可能なダイレクトリクルーティングサービスです。固定型と成功報酬型の2つのプランが用意されており、自社の予算や採用したい人数に併せて柔軟に変えられます。
ジョブ掲載はもちろん、企業説明会等の情報も掲載可能です。2020年にリリースされたばかりのため、比較的企業同士のバッティングが少ないといえるでしょう。
mikketa【全方位型】
引用:mikketa公式HP
タイプ | 全方位型・機能性が高い |
会員数 | 10万人以上 |
料金 | 要問合せ |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 工数と予算を抑えたソリューション提案 |
プロフィールと適性検査をもとに、最適な学生にスカウトを 一括送信することが可能であるため、採用にかかる工数を大幅に削減することができます。また、イベントや媒体掲載と比較しても、抵コストで対応が可能なため気軽にご依頼いただけます。
工数およびコストの削減が可能なソリューションを提供しているため、ベンチャー企業や小規模の企業に特におすすめできるエージェントです。
OpenWork【全方位型】
引用:OpenWork公式HP
タイプ | 全方位型・機能性が高い |
会員数 | 527万人以上 |
料金 | 新卒:40万円/人 中途採用: 80万円/人 |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 初期費用・月額費なし |
初期費用・月額なしで、さらに会社情報や求人の公開も無料。かかる費用は成功報酬80万円/人のみのため、手軽な料金で採用を依頼することができます。また、充実したデータベースにより、新卒・中途問わず優秀な転職潜在層、建材層に接触することが可能です。
費用面や豊富なデータベースを利用できる点から、採用ノウハウのない企業でも安心して依頼することができます。
Career Ticket Scout【全方位型】
タイプ | 全方位型・機能性が高い |
会員数 | 10万人以上 |
料金 | 定額プラン 成功報酬プラン 選択可 (要問合せ) |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 成果報酬型と固定報酬型が選べる!複雑な検索も可能 |
スカウト機能と募集掲載機能で「待ち」と「攻め」の採用方式を駆使することで、効率よくほしい人材と会うことができます。実際に業界高水準の20%のスカウト承諾率を誇っています。
さらに料金プランとして、「成功報酬プラン」と「定額プラン」の2つの種類を展開しており、お客様ニーズに合わせて選ぶことができます。また、参入後も効果的なオファーの書き方・運用方法のレクチャー・採用目標の振り返りに至るまで貴社専任のライター・カスタマーサクセス担当が採用活動をフォロー。
ラガキャリ【ラグビー部員特化型】
引用:ラガキャリ公式HP
タイプ | ラグビー部員特化型 |
会員数 | 10万人以上 |
料金 | 年間40万円 |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 現役ラグビー部員限定採用サービス |
ラグビー部員限定のリクルートの効力を最大化するため、一般的な履歴書ではなく、ラガーマンとしての魅力を引き出す独自の項目を用意しています。その中で魅力を感じたラガーマンに、直接アプローチすることで、事業の特色をダイレクトに伝えることが可能。
年間100回以上の就職セミナーや個別カウンセリングを通じて、体育会ラグビー部員のマインドセットから仕事の基本や考え方、ビジネスマナー等の人材育成を含めた情報提供を行っています。また、登録している学生の情報について、年額一律の1年間の有料アカウント制で閲覧が可能です。
キミスカ【全方位型】
引用:キミスカ公式HP
タイプ | 全方位型・機能性が高い |
会員数 | 13.5万人 |
料金 | 3名枠 75万、 5名枠 125万、10名枠 250万、30名枠 750万 |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 採用支援のプランやオプション多数利用可。 |
大手から中小企業まで多くの企業が利用しているため、知名度やブランドイメージに関わらず採用が可能。
三種類のスカウト方法を展開しており、ゴールド・シルバースカウトで本当に会いたい学生に対して、特別感を上乗せしてアプローチ。ノーマルスカウトは幅広いターゲットにアプローチすることが可能です。
また、適性検査の結果を元に、自社で活躍している社員と似ている学生を検索することができるというユニークなサービスを提供しているのも特徴の一つです。
iroots【全方位型】
引用:iroots公式HP
タイプ | 全方位型・機能性が高い |
会員数 | 17万人以上 |
料金 | 要問合せ |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 成果報酬型と固定報酬型が選べる!複雑な検索も可能 |
学生が「本音・ありのまま」の自分を余すことなく言語化できるよう、独自に最大6000字のプロフィール欄を用意。
幼少期から中学・高校、大学時代、将来像までが網羅されているので、表面的な自己PRでは決してわからない人物像を知ることができます。
また、10,000社・115万人以上が活用した性格・価値観診断を活用して求める人物像の数値化を行い、自社の「内定者」や「活躍社員」の傾向を分析することで、入社した後に活躍する可能性の高い学生をピンポイントで検索できます。
候補者を知ることに力を入れたソリューションで本当に会いたい人材を見つけ、効率よく採用活動を実現できます。
paiza【エンジニア特化型】
引用:paiza公式HP
タイプ | エンジニア特化型 |
会員数 | 10万人以上 |
料金 | 初期費用:無料 成果報酬型:40万円~ |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 独自テストで技術レベルを可視化 業界最大級のデータベース |
Paizaレベルという独自の指標で学生の技術レベルを分類しており、一定の基準で技術力を測ることができるため、学生と会う前に客観的データを元にした効率的なアプローチが可能です。
3割を超える人数が東大・京大などを含む上位校の在学者であり、その中でも、ITエンジニア業界を志望している、IT素養の高い学生だけがサービスに登録しているため、優秀な人材との出会いが期待できます。
料金については、完全成果報酬型なので採用まで費用は一切かからず、お手頃な値段で依頼可能です。
TECH OFFER【理系特化型】
タイプ | 理系特化型 |
会員数 | 40,000研究室が登録 |
料金 | 要問合せ |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 理工系・計算科学系学生の採用に特化 |
40,000件の大学研究室、1,000,000件の技術キーワードを独自に構築。
あらかじめ、技術キーワードや研究室を軸にターゲットを設定し、自動的にオファーを配信するため、採用ご担当者様の手間や工数がかかりません。会いたい学生にキーワードを軸に、ピンポイントオファー半自動化の運用を実現しています。
採用の中でも難しいとされているエンジニア採用を効率よく進めていきたい企業、採用に工数を避くことが難しい企業にはおすすめのエージェントです。
Future Finder【ダイレクトリクルーティング・求人掲載ハイブリット型】
タイプ | ダイレクトリクルーティング・求人掲載ハイブリット型 |
会員数 | 13万人 理系37,500人 |
料金 | 成果報酬プラン:要問い合わせ 定額掲載プラン:要問い合わせ |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | 成果報酬型と固定報酬型が選べる!複雑な検索も可能 |
診断ツールに回答いただくことで、求人ごとの採用ターゲット(活躍人財モデル)を作成。登録学生は特性診断を受検しており、学生毎の診断結果が蓄積されています。求人毎の活躍人財モデルと学生個人の特性データを基に、学生の活躍可能性(仕事で必要な特性や動機、組織風土との一致度)が算出され、ターゲット学生を見極めることができます。
Future Finderでは、求人作成はもちろん、スカウトメッセージの原稿作成や配信も事務局で代行可能です。さらにインターンや説明会の日程登録も事務局で代行していますので、採用にかかる自社の工数を劇的に削減できます。
LAPRAS SCOUTS【ITエンジニア特化】
タイプ | ITエンジニア特化 |
会員数 | 登録者3万人 非登録ユーザ53万人 |
料金 | 完全月額:月5万円~ 月額+成功報酬:要問合せ |
導入期間 | 要問合せ |
特徴 | ニーズに合わせた柔軟な料金体系 |
AIの利用により、ダイレクトリクルーティングの採用業務の負荷を軽減を可能にしています。
LAPRAS SCOUTで見つけた候補者は、候補者の管理機能である「タレントプール」を活用して、さまざまな情報を社内で簡単に共有することができます。また、転職意欲の変化も通知してくれるので、アプローチに最適なタイミングを逃す心配もありません。候補者からのリアクションを手軽に確認できるので、スカウトメールを送らなくても、カジュアル面談の設定を効率的かつ迅速に実施できます。
ONE CAREERクラウド【学生特化型】
タイプ | 学生特化 |
会員数 | 100万人以上(就活生の60%以上) |
料金 | 初期費用5万円+月15万円~ |
導入期間 | 1~2営業日程度 |
特徴 | 学生利用率No.2! |
メールでだけはなく、LINEでも求職者にスカウト通知を送信できる点が特徴的なサービスです。学生利用率No.2の『ONE CAREER』が運営しているため、文系・理系問わず数多くの学生にアプローチできるでしょう。
大学・学部・学科などの所属情報はもちろん、学生時代の活動実績・プログラミングスキル・語学スキルなどで絞り込むこともできて、自社に合う学生に絞って効率的にスカウトメールを送れます。申し込みから最短1〜2営業日後には利用を開始できるのも嬉しいポイントです。
みん就スカウト【学生特化型】
引用:みん就スカウト公式HP
タイプ | 学生特化 |
会員数 | 非公開 |
料金 | 要問い合わせ |
導入期間 | 要問い合わせ |
特徴 | 100項目以上のセグメントから検索できる! |
100項目以上のセグメントが用意されており、求める人物像に近い学生を細かく検索できるサービスです。スカウトメールは一括送信できるため、少ない工数で高い成果が期待できるのも魅力のひとつ。
また、説明会の優先案内・特別選考の案内などの特典をつけたメールを送れることから、開封率・返信率のアップが見込めるでしょう。一方で、大手企業も数多く使用しているため、学生の取り合いになってしまう恐れがあります。
Wantedly【全方位型】
引用:Wantedly公式HP
タイプ | 全方位型 |
会員数 | 約19 万人 |
料金 | 25万円〜(100通あたり) |
導入期間 | 要問い合わせ |
特徴 | 他サービスでは類を見ない高い返信率を誇る! |
Wantedlyは、単月から利用可能なため、気軽に試すことのできる便利なサービスです。契約期間や機能によって複数のプランが用意されており、目的や予算に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
公式サイトに記載されている情報は限定的ですが、オンライン相談会で詳細を知れるため、興味のある方はまず参加してみることをおすすめします。
Matcher Scout【学生特化型】
タイプ | 学生特化 |
会員数 | 50,000人以上 |
料金 | 採用1人あたり70万円 |
導入期間 | 最短3営業日以内 |
特徴 | 採用担当者の業務負担を極限まで削減! |
OB・OG訪問マッチングサービスである「Matcher」のデータベースを使っているため、主体的で意欲の高い学生にアプローチできます。登録すると、担当者がついて候補者選定・スカウト送信・日程調整などを代行してくれるため、採用関連業務の負担を抑えつつ成果が期待できます。
成功報酬型の料金体系となっており、採用に至らない限り費用がかからない点も魅力的です。
PRO SCOUT【学生特化型】
タイプ | 学生特化 |
会員数 | 非公開 |
料金 | 月額10万円〜 |
導入期間 | 要問い合わせ |
特徴 | サービス内容を柔軟にカスタマイズできる! |
PRO SCOUTは、600社以上の採⽤を⽀援してきた事例のあるサービスです。独自分析ツールを用いてスカウトを進めるため、高い成果が期待できるでしょう。
「スカウト配信だけを任せたい」「面接代行や採用サイト制作も依頼したい」など、希望するサービス内容に合わせて自由度高くカスタマイズできるのも嬉しいポイントです。ダイレクトリクルーティングを強みとしながらも、採用全般の幅広い業務を任せられます。
新卒採用でダイレクトリクルーティングを行うメリット
新卒採用でダイレクトリクルーティングを行うメリットを紹介します。
先ほどの「新卒採用でダイレクトリクルーティングが注目される背景」で紹介したポイントも踏まえて、利用するか否かを決定しましょう。
採用コストを抑えられる傾向にある
ダイレクトリクルーティングは、自社が求める人材にピンポイントでアプローチできます。
従来の待ちの採用方法では、まず学生の目に触れるよう会社説明会を開催したり、求人媒体に広告をうったりする必要がありました。多くの学生の目に触れ応募が殺到しても、「自社とマッチする人材ではなかった」などの理由から目標の採用人数に到達できないこともあります。
また応募者への対応に追われ、採用担当者がコア業務に専念できません。
しかしダイレクトリクルーティングは自社の求める人材のみにアプローチできるため、1人あたりの採用コストを抑えられますし、ミスマッチも減少することが期待できます。
潜在層にアプローチができる
企業を知らない学生に対してもアプローチできるため、出会いの幅を広げられます。従来の受け身の採用、就職サイト、人材紹介などは、学生から企業に対してアプローチすることが基本です。そのため最初から企業に対して興味がなければ成り立ちません。
つまり企業認知度、ブランド力が高くなければ、そもそも学生からの応募がこない状態といえます。
新卒採用においてダイレクトリクルーティングを用いることで、自社を知らない潜在層にもアプローチが可能です。
優秀な人材を発掘しやすい
優秀な学生を企業側から積極的にアプローチすることで、通常の求人応募では見逃されがちな優秀な人材を発掘できます。また、学歴やスキル、特定の経験を持つ学生をターゲットにし、効率的に必要な人材を確保できます。
ミスマッチを防げる
企業が求める具体的なスキルや文化に適した人材を選定できるため、入社後のミスマッチを減らすことができます。また、 面接やカジュアル面談を通じて、企業文化との適合性を事前に確認でき、適材適所の人材配置が可能になります。
多様な人材の確保
様々なバックグラウンドを持つ学生にアプローチすることで、多様性のあるチームを構築しやすくなります。そして 多様な視点を持つ新卒社員を採用することで、組織に新しいアイデアや創造的な思考をもたらすことができるでしょう。
新卒採用でダイレクトリクルーティングを行うデメリット
新卒採用においてダイレクトリクルーティングは、自社にマッチする能力のある新卒採用が期待できます。しかし運用を上手く行わなければ、失敗に終わる可能性も0ではありません。
ダイレクトリクルーティングを行う上で注意すべきポイントについてまとめました。
運用方法が確立されていない場合は成果が得られない
ダイレクトリクルーティングの運用方法が確立されていない場合は、思っている成果が出せない可能性があります。
運用方法が確立していなければ、スカウトメールの開封率、返信率、面談成功率などが低くなり成果が出せません。また予算、ダイレクトリクルーティングを行う期間など、会社の運営にかかわることの検討も必要不可欠です。
準備や社内検討を行い、ダイレクトリクルーティング開始後はPDCAサイクルをまわし地道にノウハウを集める必要があります。
採用単価は抑えられるが作業コストが増える可能性がある
ダイレクトリクルーティングは、採用コストは抑えられる傾向にありますが作業コストが増加する可能性があります。採用コストを抑えられても、採用担当者の業務を圧迫してしまってはあまり意味がありません。
作業コストをなるべく抑えるなど、採用担当者がコア業務に専念できるよう努める必要があるでしょう。
ダイレクトリクルーティングは、適当に行っても成果は望めません。最初の数回はプロに代行をお願いすることで、作業コストの減少、ノウハウの獲得などが可能となります。
ダイレクトリクルーティングサービスの利用の流れ
ダイレクトリクルーティングサービスに登録したら、以下の流れに沿って利用しましょう。
自社が採用したい人物像に近いユーザーを探しましょう。細かな条件で検索できるサービスもあります。
スカウトメールを送りましょう。文面をパーソナライズしたり、タイミングにこだわったりすることも大切です。
スカウトメールに返信が来たら、面談や選考の日時を決めましょう。スピーディーな対応が重要です。
通常の採用面接以外にも、カジュアル面談を実施するのもおすすめです。
上記を理解しておくことで、ダイレクトリクルーティングサービスの利用を効率的に進められて、自社に合う優秀な人材を採用しやすくなります。
なお、カジュアル面談のポイントについては以下の記事で詳しく解説しています。
ダイレクトリクルーティングが向いている企業
ダイレクトリクルーティングが適している企業の特徴は、以下のとおりです。
効率良く採用を進めたい企業
採用効率が悪いことを課題だと感じていて、改善したい企業にはダイレクトリクルーティングが役立ちます。ダイレクトリクルーティングを実施すれば、従来のような求人広告や転職エージェントなどの媒体ではアプローチできなかった、潜在的な転職希望者にもアプローチができます。
また、プロによるサポートやスカウト代行などのサービスを受けられる場合は、より効率化を推進できるでしょう。採用活動に費やす社内のリソースを抑えながらも、高い成果が期待できるのが嬉しいポイントです。
知名度があまり高くない企業
メディアへの露出などが少なく、比較的知名度の低い企業もダイレクトリクルーティングが適しています。求人広告を公開して応募者を募る場合、どうしても有名企業や大手企業に人気が集中しやすいです。
その点、ダイレクトリクルーティングであれば候補者に直接アプローチできるため、応募を待つだけでなく攻めの採用実施できます。知名度が低かったとしても魅力的なスカウトメールや自社Webサイトを用意できれば応募に繋がる可能性がある点が魅力です。
自社に採用のノウハウを蓄積したい企業
ダイレクトリクルーティングの実施は、採用のノウハウを蓄積したいと考えている企業にも向いています。ダイレクトリクルーティングサービスを利用してスカウト代行をしてもらう場合であっても、ノウハウを共有してもらえます。
自社ならではの採用の勝ち筋を掴めれば、将来的に安定して人材を確保しやすくなるというメリットがあるでしょう。現状感覚ベースで採用活動を進めている企業は、ぜひサービス会社を使ったダイレクトリクルーティングに取り組んでみてください。
ダイレクトリクルーティングを始める際のポイント
ダイレクトリクルーティングサービスを始める際には、以下のポイントを押さえることで成功しやすくなります。
それぞれについて詳しく解説しているので、採用関連の悩みを解決したい人はぜひ参考にしてください。
ターゲットを明確に設定する
企業側から候補者にアプローチするダイレクトリクルーティングにおいて、ターゲット設定は非常に重要です。自社ではどのような人材を採用したいのかを洗い出します。
ダイレクトリクルーティングサービスによって登録者の傾向が異なり、ターゲットに近い属性の登録者が多いところを選びましょう。また、ターゲットによって効果的なスカウト方法や文面も変わってきます。最初の段階で明確にターゲットを決めることが、採用成功の第一歩だと言えるでしょう。
スカウトメールの品質にこだわる
候補者に送付するスカウトメールの品質にこだわることで、開封や返信をしてもらいやすくなります。同じ企業からのスカウトメールでも、目に留まる魅力的な件名だと開封されやすくなったり、ネクストアクションが明確だと返信しやすくなったりするのです。
また、スカウトメールを送付する時間帯も成果に大きく影響します。一般的には朝や昼の時間帯が効果的だと言われていますが、ターゲットによって異なる場合もあるため検証を繰り返すことが大切です。
なお、スカウトメールのコツや工夫すべき点については以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ確認してみてください。
候補者からの返信にスピーディーに対応する
スカウトメールを送信した候補者から返信が来たら、スピーディーに対応することを意識しましょう。優秀な候補者であればあるほど、数多くの企業からスカウトを受けている可能性が高いためです。
また、スカウト媒体への登録者は求人広告に応募する求職者に比べると、転職ニーズが顕在的な傾向もあります。理想は半日以内に、遅くても24時間以内には対応することで、カジュアル面談や選考などに繋がりやすくなるでしょう。
自社のWebサイトも作り込む
スカウトメールを開封して内容を確認した候補者は、企業のWebサイトを確認して返信するかを判断する場合が多いです。そのため、必要に応じて自社のWebサイトも整備しておくべきです。Webサイトがしっかりしていれば信頼を得やすくなり、返信率の向上が期待できます。
サイトデザインなどの見栄えを良くすることも大切ですが、企業理念や事業内容などをまとめたページを用意するのも効果的です。企業としての魅力を存分に伝えられるよう、こだわって作り込むと良いでしょう。
定期的に効果測定・改良改善を実施する
ダイレクトリクルーティングは、効果測定・改良改善を繰り返しながら長期的に取り組むことで成果を実感できるものです。そのため、開始後は定期的に開封率・返信率・面談実施率などを振り返る必要があります。自社が欲している人物像によって効果的なアプローチ法やスカウトメールの文面が異なるため、ABテストを実施するのもおすすめです。
定期的に効果測定をし、ブラッシュアップする体制を整えましょう。ダイレクトリクルーティングサービスで支援を受ける場合であっても、完全に丸投げするのではなく状況を把握したり改善でいないか考えたりすることは忘れずに行いましょう。
新卒採用ダイレクトリクルーティング成功の秘訣
新卒採用ダイレクトリクルーティングを成功させる秘訣として、以下の3つが挙げられます。
自社の採用課題・採用目標を明確化し予算を決める
ダイレクトリクルーティングを行う前に、自社の採用課題、現状、採用目標、計画などの軸を明確にする必要があります。
具体的には、以下のポイントに注目してみましょう。
- 最も重視する学生の要件
※資格、経歴、スキル、条件などを洗いだし優先順位をつけておく - 新卒採用に割ける予算
- 新卒採用に割ける人数
- ダイレクトリクルーティング以外の採用を併用するかどうか
- 目標人数採用に向けての具体的な計画
※オファー(スカウトメール)の数、ダイレクトリクルーティングを行う期間 - 学生との接触方法
なるべく自社にマッチした人材を探すためには、細かい条件の設定が必要不可欠。しかし条件が多いほど、適合する人材は見つけにくくなります。
あらかじめ採用したい要件に優先順位をつけておくことで、母集団の形成のし直しが簡単になります。
そのほか、予算、期間、人員などを考え、計画的に物事を進めていくことが重要です。
PDCAサイクルを確立する
ダイレクトリクルーティングを行ううえで成功した要因、失敗した要因などをデータとして集め集計し、PDCAサイクルを回すことが重要です。成功したとしても、なぜ成功したのかが分からなければ次に活かせません。
ダイレクトリクルーティングを行ううえで気にするべき数値の例を、以下にまとめました。
- スカウトメールの開封率
- スカウトメールへの返信率
- 面談の段階まで行けた確率(面談率)
- 上記を学生の属性ごとに振りわけてデータを集計する
そのほか、スカウトメールを送る時間、送った人材の属性、メール内容等も関与してくるでしょう。
ダイレクトリクルーティングサービスの中には、これらのデータを集計しレポートとして提出してくれるものもあります。社内報告で利用可能な資料として送付してくれるサービスもあるので、チェックしてみましょう。
学生に寄り添った選考を行う
従来の待ちの採用は、少なからず学生は「この企業だからこそ働きたい」と考えて応募をしています。しかしダイレクトリクルーティングは、企業に対して「この企業だからこそ働きたい」と思っている学生は少ないです。
そもそもスカウトメールをもらうまで企業を知らないケースもあるため、従来の待ちの採用における学生とは温度差があることを理解しておきましょう。特別感を演出することが、採用成功につながります。
- 通常採用と同様の選考フローにせず個別面談などを行う
※通常採用と同様の選考フローだとダイレクトリクルーティングの良さを活かせない - 個別面談において、学生が今後行いたいことをヒアリングする
- 学生の将来のビジョンにおいて、自社(他社)でないと取り組めないことを正直に話す
⇒自社のアピールばかりだと学生側に響かない - 前もって情報収集等を行っておき、選考結果はすぐにお知らせする
⇒学生は複数の企業に応募している可能性もあり、選考結果が遅くなると辞退につながる
学生に寄り添った選考を行うことで、ダイレクトリクルーティングの成功率を上げられるでしょう。
新卒採用におけるダイレクトリクルーティングに関するよくある質問
ここでは、新卒採用におけるダイレクトリクルーティングサービスで寄せられることの多い、2つの質問に回答します。
事前に回答を把握しておくことで、スムーズにダイレクトリクルーティングを進められるでしょう。
ダイレクトリクルーティングの費用相場はどれくらいですか?
ダイレクトリクルーティングによって費用はさまざまですが、一般的な相場は以下のとおりです。
成果報酬型 | データベース利用型 | |
---|---|---|
合計費用の相場 | 年収の15%~20%/人 | 60万円~330万円/年 |
初期費用の相場 | 0円~60万円 | 0円~60万円 |
システム利用料の相場 | 0円~60万円/年 | 0円~60万円/年 |
採用に至った時点で費用が発生する成果報酬型は余分なコストがかからない点が、データベース利用型は予算の見通しを立てやすい点が魅力です。自社に合う方を選択しましょう。
なお、成功報酬型のなかには初期費用・システム利用料も別で発生するものもあります。料金体系の詳細は事前に必ず確認しておきましょう。その他にもオプションが用意されていたり、カスタマイズできたりするサービスもあるため、自社で導入する場合いくらかかるのか見積りを出してもらうことが大切です。
ダイレクトリクルーティングサービスの費用については以下の記事でも詳しく解説しています。
ダイレクトリクルーティングが注目されているのはなぜですか?
従来の終身型雇用が変化しつつある昨今では国内の人材の流動が激しく、多くの企業が正社員不足を感じていることが分かっています。
(出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査」2024年4月)
実際に、帝国データバンクが2024年に実施した調査によると、51.9%もの企業が正社員不足を、30.1%の企業が非正社員の人材不足を実感しているそうです。
そんな中で、企業が自ら候補者にアプローチできるダイレクトリクルーティングは、人材不足を解消する手段のひとつとして注目を集めています。
特に、中小企業から「比較的知名度の低い企業でも採用に至りやすい」と高い評価を得ています。
新卒採用ダイレクトリクルーティングを成功させよう
売り手市場である昨今、新卒採用におけるダイレクトリクルーティングは優秀な人材を手に入れるために必要です。しかし適当にダイレクトリクルーティングを行っても、思っている成果は得られません。
自社の方向をしっかりと決めて、予算、条件、期間など細かく事前に社内で話し合ってからダイレクトリクルーティングを行うことが必要です。ノウハウが全くない場合は、採用のプロに対応してもらえるダイレクトリクルーティングサービスの利用も検討しましょう。